ビッグマックが500円!身近な定番商品の値上げを調べたら、意外な格差が見えてきた【2026年版】

昔は100円台だったハンバーガー、ドーナツ、おにぎりが、今はビッグマック500円、モスバーガー500円、ポン・デ・リング183円、コンビニおにぎり約200円になったことを示す比較画像。 その他日常のモロモロ

昔は100円台だったハンバーガー、ドーナツ、おにぎりが、今はビッグマック500円、モスバーガー500円、ポン・デ・リング183円、コンビニおにぎり約200円になったことを示す比較画像。

最近、ビッグマックが500円になったと知って、ちょっと驚きました。

モスバーガーも500円。しかもセットではなく、単品の価格です。

物価が上がっていることは知っています。でも、昔から親しんできた商品の値段を聞くと、改めて物価高を実感します。

そういえば、以前はマクドナルドに「100円マック」というものがありました。

コンビニのおにぎりやパンも100円程度で買える印象がありましたし、ミスタードーナツも100円前後というイメージがあります。

ところが最近は、こうした商品が200円に近づいていたり、実際に200円を超えていたりします。

そして、昼食も同じです。

以前は「ワンコインランチ」という言葉をよく耳にしました。500円で昼食を食べられることが、お店の売りになっていた時期もあったと思います。

それが今では、500円はビッグマックやモスバーガーの単品価格。外で昼食を取ろうとすると、1,000円程度は考えておかなければならないという感覚があります。

もちろん、今でも安く食事ができるお店はあります。それでも、昔と比べてお金の価値が変わったような気がするのです。

一方で、びっくりドンキーのハンバーグやヴィ・ド・フランスのパンなども、以前よりずいぶん高くなった印象があります。

では、実際のところ、私たちが普段買っているものは、どれほど値上がりしたのでしょうか。

そして、もう一つ気になることがあります。

これだけ物価が上がっているのに、あまり値段が変わっていない商品もあるのではないか?

今回は、そんな素朴な疑問を徹底的に調べてみました。

すると、予想以上に値上がりしている商品がある一方、ほとんど価格が変わっていない商品も見つかりました。

しかも、その違いには、原材料費の高騰だけでは説明できない、企業ごとの考え方や価格戦略も関係しているようです。

1.「100円で買えたもの」が200円に近づいた時代

まず、私の記憶にある「100円で買えた時代」は、実際にはいつ頃だったのでしょうか。

100円マックは2005年に登場していた

日本マクドナルドの公式資料を調べると、「100円マック」は2005年4月19日に導入されていました。

ハンバーガーやコーヒーなどを100円で提供し、気軽に立ち寄れることをアピールした商品展開です。

その後、2015年の「おてごろマック」、2020年の「ちょいマック」へと、低価格商品の考え方が受け継がれていきました。

一方、2026年10月現在、通常のハンバーガーの標準価格は190円からとなっています。

100円だったハンバーガーが190円。

単純に比較すると90%の値上がりです。

もちろん、これは2005年と2026年の比較であり、最近5年間だけで90%値上がりしたという意味ではありません。

それでも、かつて100円で買えていたことを覚えている人にとっては、今の価格が高く感じられるのも自然なことだと思います。

ミスタードーナツも100円台前半が当たり前だった

ミスタードーナツについても調べてみました。

2008年、運営会社のダスキンは、ドーナツなどの平均単価を125円から119円に引き下げると発表していました。

当時は、値上げではなく、値下げによってお手頃感をアピールしていたのです。

その後も100円セールが行われていたため、ミスタードーナツには「100円程度で買える」という記憶が残っているのかもしれません。

ところが、2026年のポン・デ・リングは183円。

私たちの感覚にある「100円ぐらいのドーナツ」とは、ずいぶん違う価格になりました。

コンビニのおにぎりも200円に近づいている

コンビニのおにぎりについても同じような変化が見られます。

例えばファミリーマートでは、2011年に税込150円以下のおにぎりを100円で販売するキャンペーンが行われていました。

これは通常価格ではなくセール価格ですが、100円という金額がおにぎりの身近な価格として認識されていたことがうかがえます。

2026年10月のセブン‐イレブンの公式商品情報を見ると、ツナマヨネーズのおにぎりが税込約197円、鮭や明太子などでは200円を超える商品もあります。

もちろん、今でも100円台前半で買えるおにぎりやパンはあります。

すべての商品が200円になったわけではありません。

それでも、以前は100円程度という印象だったものが、150円、180円、200円と価格帯を変えてきたことは確かです。

私が物価高を強く感じるのは、こうした日常の小さな買い物が、少しずつ高くなっていることなのかもしれません。

2.5年前と比べて、どれだけ高くなった?

では、ここからは個別商品の価格を比較してみます。

今回は、2022年以降に本格化した値上げの影響を見るため、2021年を主要な比較基準としました。

2021年と2026年の価格比較

商品 2021年 2026年 上昇率
ポン・デ・リング 118円 183円 +55.1%
丸亀製麺・かけうどん(並) 320円 440円 +37.5%
すき家・牛丼(並盛) 350円 480円 +37.1%
サイゼリヤ・ミラノ風ドリア 300円 300円 0%

※税込価格。ポン・デ・リングは持ち帰り価格。すき家の2021年価格は12月の改定前。

驚いたのは、ポン・デ・リングの55.1%という上昇率です。

牛丼やうどんも約37%高くなっています。

一方、サイゼリヤのミラノ風ドリアは300円のまま。

同じ物価高の時代に、これほど違うのです。

2022年の値上げ前と2026年の比較

商品 2022年改定前 2026年 上昇率
ファミチキ 180円 248円 +37.8%
からあげクン 216円 288円 +33.3%
ビッグマック 390円 500円 +28.2%
モスバーガー 390円 500円 +28.2%

※税込価格。比較開始時点が異なるため、前の表とは別に掲載しています。

コンビニの定番商品も、3割以上値上がりしているものがあります。

ただし、これらの値上げは一度に行われたわけではありません。

何回もの価格改定が積み重なった結果です。

3.驚くほど値上がりした商品

ポン・デ・リングは118円から183円へ

ポン・デ・リングの価格推移を詳しく見ると、2019年末は108円、2020年に118円、2022年に129円となり、その後も段階的に引き上げられています。

2025年には172円、2026年9月30日の価格改定後には183円となりました。

2021年と比べると55.1%の値上がりです。

原材料の小麦粉や油脂だけでなく、物流費や人件費、店舗で使用するエネルギーなど、さまざまなコストが商品価格に影響します。

少しずつ値上げされているため、その都度の変化はそれほど大きく感じなくても、長期間で比較すると驚くような差になっています。

丸亀製麺のかけうどんは320円から440円へ

丸亀製麺のかけうどん(並)は、2021年には320円でした。

2022年に340円、360円、2023年に390円、2025年には420円、2026年には440円となっています。

5年間で120円、37.5%の値上がりです。

うどんは安く食べられる外食というイメージがありますが、現在ではトッピングを追加すると500円を超えることも珍しくありません。

ただし丸亀製麺は、すべての商品を一律に値上げしてきたわけではありません。

過去には看板商品の釜揚げうどんなどを据え置いたこともありました。

すき家の牛丼も約37%上昇

すき家の牛丼並盛は、2021年12月の価格改定前には350円でした。

2026年7月の改定後は480円です。

130円、37.1%の値上がりになります。

ただ、興味深いのは、2025年に一度値下げしていることです。

480円だった牛丼並盛を450円に引き下げ、その後2026年に再び480円にしています。

価格は原材料費だけで機械的に決まるわけではなく、競争環境やお客さんの反応なども関係していることが分かります。

4.ビッグマックとモスバーガーは、どうやって500円になった?

今回、私が価格を調べたいと思った直接のきっかけが、この2商品です。

ビッグマックの標準価格は、2022年9月の値上げ前には390円でした。

その後、410円、450円、480円と段階的に引き上げられ、2026年2月についに500円になりました。

モスバーガーも2022年7月の改定前には390円でしたが、その後410円、440円、470円となり、2026年7月に500円へ引き上げられました。

両方とも2022年の値上げ前から110円、約28%の上昇です。

特に印象的なのは、「500円」という価格です。

490円と500円の差はわずか10円ですが、500円と聞くと一つの区切りを超えたように感じます。

かつて「ワンコイン」といえば、昼食そのものを食べられる金額という印象がありました。

それが今では、バーガー単品の価格になっているわけです。

5.ほとんど値上がりしていない商品もある

ここまで値上がりした商品ばかりを見ていると、何でも大幅に高くなっているように感じます。

しかし、例外もあります。

サイゼリヤのミラノ風ドリアは300円のまま

サイゼリヤの看板商品「ミラノ風ドリア」は、2020年の端数整理以降、税込300円という価格を維持しています。

2026年10月現在も300円です。

ポン・デ・リングが55%以上、牛丼やうどんが約37%値上がりした時期にも、ほとんど価格を変えていないのです。

もちろん、サイゼリヤのすべての商品が値上がりしていないわけではありません。

それでも、人気商品を300円で提供し続けているのは興味深いことです。

サイゼリヤは、自社工場の活用や調理・店舗運営の効率化などに取り組んでいます。

低価格を維持することが、ブランドの魅力や集客力につながっていると考えられます。

ただし、300円を維持できる理由を一つだけに特定することはできません。

6.なぜ、これほど値上げ幅が違うのか?

ここまで調べてきて、最も興味深かったのがこの点です。

同じ日本で、同じように原材料費や人件費が上がっているのに、なぜ商品によってこれほど違うのでしょうか。

一つには、商品によってコストの構造が異なることがあります。

小麦粉や肉などの原材料費に加え、調理に使うエネルギー費、包装資材費、物流費、そして店舗の人件費など、さまざまな費用がかかります。

もう一つは、企業ごとの価格戦略です。

例えば、看板商品を安く維持してお客さんを呼び込む企業もあれば、人気商品を値上げしながら、クーポンやセットメニューで割安感を提供する企業もあります。

マクドナルドは2026年に通常商品の一部を値上げする一方、500円で買えるセット商品も展開しています。

サイゼリヤはミラノ風ドリアの300円を守っています。

つまり、企業は単にコストが上がった分をそのまま価格に転嫁するのではなく、どの商品を値上げし、どの商品を据え置くかを判断しているのです。

価格を調べることで、企業の考え方も少し見えてくるように感じました。

7.ワンコインランチから、1,000円を超えるランチへ

そして、もう一つ、日常生活の中で物価上昇を実感するのが昼食代です。

以前は「ワンコインランチ」という言葉をよく耳にしました。

500円で食事ができることを売りにするお店もあり、限られた金額で何を食べようかと考えることができました。

ところが今では、500円ではビッグマックやモスバーガーを単品で買う金額になっています。

もちろん、今でも500円以内のセット商品や、お得なランチを提供する店はあります。

それでも、外で普通に昼食を取ろうとすると、1,000円前後、場合によってはそれ以上になるという感覚があります。

実際に調べてみると、私の感覚に近い数字が見つかりました。

リクルートのホットペッパーグルメ外食総研が2026年3月に実施した調査によると、働く人の平日のランチ予算は、外食の場合、平均1,338円でした。

前年の1,250円から88円増えています。

ただし、これは外食を選んだ場合の予算です。

自炊や持参弁当などを含む平日のランチ全体では平均496円となっており、多くの人が昼食代を抑える工夫をしていることもうかがえます。

つまり、誰もが毎日1,000円以上のランチを食べているわけではありません。

それでも、外食で昼食を取る場合、1,000円を超える予算が特別ではなくなっているということは言えそうです。

かつてのワンコインランチのイメージと比べると、かなり大きな変化だと思います。

8.値上げすると、お客さんは離れるのか?

では、これだけ値上げされると、お客さんは来なくなるのでしょうか。

実際には、そう単純でもないようです。

外食業界では、客数がそれほど増えなくても、客単価が上がることで売上高が増加する場合があります。

一方で、価格が高くなったと感じた人が、来店回数を減らしたり、別のお店を選んだりする可能性もあります。

そのため企業は、値上げだけでなく、クーポン、セット商品、期間限定の割引、増量キャンペーンなど、さまざまな方法でお客さんを呼び込もうとしています。

例えば、コンビニ各社が行っている期間限定の増量キャンペーンも、その一例です。

価格を下げるのではなく、同じ金額でより多くの商品を提供することで、お得感を生み出しています。

ただし、今回の調査では、特定の商品について「値上げが原因で客数が何%減った」と明確に証明できる事例は十分に確認できませんでした。

企業の売上や客数には、商品の価格だけでなく、景気やキャンペーン、店舗数など多くの要因が影響するからです。

9.これからも値上げは続くのか?

ここまで値上がりすると、次に気になるのは今後のことです。

昔のような値段に戻る可能性はあるのでしょうか。

2026年8月の全国消費者物価指数は前年同月比1.9%上昇でした。

物価上昇のペースが落ち着いたとしても、商品の値段が以前の水準に戻るとは限りません。

原材料価格が下がっても、人件費や物流費、エネルギー費などが高いままであれば、企業が価格を引き下げることは簡単ではないからです。

今後考えられるのは、原材料費や為替が安定して値上げが落ち着く場合、人件費などの上昇によって小幅な値上げが続く場合、そして円安や原材料価格の再上昇によって再び大きな値上げが起こる場合です。

いずれも可能性であり、将来の価格を断定できるわけではありません。

ただ、少なくとも私は、今後は商品が昔の値段に戻るかどうかだけでなく、企業がどの商品を値上げし、どの商品を据え置くのかにも注目したいと思いました。

まとめ|100円と500円の意味が変わった

今回、身近な商品の価格を調べてみて、改めて感じたことがあります。

私が物価高を強く実感していたのは、単にビッグマックが500円になったからではなかったようです。

以前は100円程度という印象だった商品が、150円、180円、200円と高くなっていること。

そして、ワンコインで昼食を食べられるという感覚が薄れ、外食なら1,000円以上を考える場面が増えていること。

こうした身近な金額の変化が、物価高を実感する理由になっていたのだと思います。

一方で、今回の調査では、ポン・デ・リングのように大幅に値上がりした商品がある一方、ミラノ風ドリアのようにほとんど値段が変わっていない商品も見つかりました。

そして、その違いには原材料費だけではなく、企業ごとの価格戦略も関係していました。

「物価が上がっている」と一括りにしてしまうと、見えなくなることがたくさんある。

今回、そんなことを改めて感じました。

普段、私たちは商品に付いている値札しか見ていません。

でも、その値札がどのように変わってきたのかを調べてみると、社会や企業の変化が見えてきます。

以前は100円を握って気軽に買えたものが、今は200円近く必要になる。

以前は500円で食べられることが魅力だった昼食が、今では1,000円を超えることも珍しくない。

その一方で、価格を維持し続けている商品もある。

こうした日常の小さな変化を数字で確認してみることも、世の中を理解する一つの方法なのかもしれません。


主な参考資料

調査基準日:2026年10月12日。価格は原則として税込の通常価格で比較。店舗・地域・購入方法などにより異なる場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました