【英字新聞読解のコツ!】財政難により、京都は送電線で覆われ続けています!

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京都は美しい町として有名です。

コロナパンデミック前には、外国からの観光客もたくさん来ていました。

でも、送電線や電柱が、その景観を損なってしまっているところがたくさんあります。

そのために、送電線や電柱の埋設計画が進んでいたのですが、最近はとん挫しているようです。

原因は、財政難。

今日は、この話題を取り上げようと思います。

まずは、記事全体を読んでみたいと思います

Financial woes keep Kyoto covered with power lines
Kyoto authorities are dedicated to preserving its elegant townscape, but efforts to move power lines underground have stalled due to financial problems.
京都当局はその優雅な街並みを維持することに専念していますが、財政問題のために送電線を地下に移動させる努力は行き詰まっています。

A project to put power lines underground along 24 routes — over a combined distance of 10.1 kilometers and at a cost of about ¥9 billion — has been shelved, with no prospects for the work to start.
合計10.1キロメートルの距離で約90億円の費用で、24のルートに沿って送電線を地下に敷設するプロジェクトは棚上げされており、作業を開始する見込みはありません。

Given the snail’s pace of such activities in Kyoto, compared to other major cities, people connected with the tourist industry are wondering when things will get moving.
京都でのカタツムリの活動のペースを考えると、他の主要都市と比較して、観光業界に関係する人々は、物事がいつ動くのか疑問に思っています。

Chawan-zaka is a sloping street leading to Kiyomizu Temple, which is part of a UNESCO World Heritage site, in Higashiyama Ward, Kyoto.
茶わん坂は、京都東山区にあるユネスコ世界遺産の清水寺に続く坂道です。

If there were no power lines or utility poles obstructing our vision, this street would present a clear view of an elegant, three-story vermilion pagoda.
私たちの視界を遮る送電線や電柱がなければ、この通りからはエレガントな3階建ての朱色の塔がはっきりと見えます。

Kyoto actively safeguards its scenery, seeking to maintain a unified townscape through such steps as banning advertisements that flash on and off and rooftop signs. It also tightly regulates the height of buildings.
京都は、点滅する広告や屋上の看板を禁止するなど、街並みの統一を図りながら、積極的に景観を守ります。また、建物の高さを厳しく規制します。

Burying power lines is a part of these efforts. The city has gradually laid power lines under such streets as Karasuma-dori, Kawaramachi-dori and Shijo-dori since 1986.
送電線の埋設はこれらの取り組みの一部です。 1986年以降、烏丸通り、河原町通り、四条通などの街路に徐々に送電線が敷設されてきました。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

Kyoto authorities are dedicated to preserving its elegant townscape, but efforts to move power lines underground have stalled due to financial problems.
京都当局はその優雅な街並みを維持することに専念していますが、財政問題のために送電線を地下に移動させる努力は行き詰まっています。

京都当局(Kyoto authorities)は、その優雅な街並み(elegant townscape)維持すること(to preserving)専念しています(are dedicated)

しかし、財政問題のために(due to financial problems)送電線(power lines)を地下に移動させる努力(efforts)行き詰まっています(have stalled)

京都は景観を大事にしている町です。

なので、景観を維持することに努力をしています。

観光客を呼び込むという意味でも、京都とって景観はとても大事なんだと思います。

その取り組みの一環として、送電線の地中化を進めているようです。

でも、財政難を理由にその取り組みが進んでいないということのようです。

“preserving”は「維持する」と訳しています。

“preserve”が「保存する、貯蔵する、失わないようにする」という意味です。

“are dedicated”で「専念する」という意味。使える表現だと思います。

“due to financial problems”で「財政問題のために」と訳しています。

“due to ~”の「~を理由として」というのを覚えておきたいです。

A project to put power lines underground along 24 routes — over a combined distance of 10.1 kilometers and at a cost of about ¥9 billion — has been shelved, with no prospects for the work to start.
合計10.1キロメートルの距離で約90億円の費用で、24のルートに沿って送電線を地下に敷設するプロジェクトは棚上げされており、作業を開始する見込みはありません。

合計(combined)10.1キロメートルの距離(distance of 10.1 kilometers)を約90億円の費用で24ルートに渡って(along 24 routes)送電線を地下に敷設するプロジェクトは棚上げされている(has been shelved)

そして、作業を開始する見込み(prospects)は立っていません。

もともと京都では、約90億円をかけて送電線を地下に埋設する計画があった。

その距離、10.1キロメートル。

24のルートに渡って計画がされていた。

でも、財政難によって棚上げされている。

“combined”は「合計」と訳していますが、「統合すると」というような意味です。

“have been shelved”で「棚上げされている」という意味。現在完了形です。

Given the snail’s pace of such activities in Kyoto, compared to other major cities, people connected with the tourist industry are wondering when things will get moving.
京都でのカタツムリの活動のペースを考えると、他の主要都市と比較して、観光業界に関係する人々は、物事がいつ動くのか疑問に思っています。

京都のカタツムリのような(snails)活動のペース(pace of such activities)考えると(given)、他の主要な都市と比較して(compared to)観光業界に関係する人々(people connected with the tourist industry)は、物事がいつ動くのか疑問に思っています(are wondering)

財政難で京都の送電線の埋設プロジェクトは止まっている。

このことを、観光業界の人たちは、心配しているようです。

他の主要な観光都市と比べて遅れているということなんでしょうか?

日本全体が、難しい状況にあるように思いますが…。

“compared to”で「比較する」と訳しています。重要な熟語です。

“are wondering”で「疑問に思っている」という意味。これも、よく使う表現です。

Chawan-zaka is a sloping street leading to Kiyomizu Temple, which is part of a UNESCO World Heritage site, in Higashiyama Ward, Kyoto.
茶わん坂は、京都東山区にあるユネスコ世界遺産の清水寺に続く坂道です。

茶碗坂は、京都の東山区にあるユネスコ世界遺産(a UNESCO World Heritage site)の清水寺に続く(leading to)坂道(a sloping street)です。

京都の有名な清水寺へ続く坂道の1つに茶碗坂という道があります。

清水寺は、ユネスコの世界遺産の一部となる寺です。

有名な坂道ですよね。

清水寺では、毎年年末に「今年の漢字」が発表されることでも有名です。

文法的には、“Kiyomizu Temple”「清水寺」と先に言っておいて、”which is a part of a UNESCO World Heritage site”「ユネスコ世界遺産の一部である」と説明しています。

If there were no power lines or utility poles obstructing our vision, this street would present a clear view of an elegant, three-story vermilion pagoda.
私たちの視界を遮る送電線や電柱がなければ、この通りからはエレガントな3階建ての朱色の塔がはっきりと見えます。

もし、私たちの視界を遮る(obstructing our vision)送電線や電柱(utility poles)がなければ、この通りからは優雅な3階建ての朱色の塔(three-story vermilion pagoda)はっきりと見えます(present a clear view)

写真のように茶碗坂には送電線や電柱がたくさんあります。

これらが地下に埋設されて、なくなれば、清水寺の3階建ての朱色の塔がきれいに見えるはずです。

“obstructing our vision”で「私たちの視界を遮る」と表現しています。

“obstruct”は「邪魔をする」って感じですね。

“present a clear view”で「はっきりと見えます」と訳しています。

“present”は「示す、提供する」という意味ですね。

Kyoto actively safeguards its scenery, seeking to maintain a unified townscape through such steps as banning advertisements that flash on and off and rooftop signs. It also tightly regulates the height of buildings.
京都は、点滅する広告や屋上の看板を禁止するなど、街並みの統一を図りながら、積極的に景観を守ります。また、建物の高さを厳しく規制します。

京都は点滅する広告(advertisements that flash on and off)屋上の看板(rooftop signs)禁止する(banning)ことなどで、街並みに統一感を維持する(maintaining a unified townscape)ことを図りながら、積極的に景観を守ります(actively safeguards its scenery)

また、建物の高さを厳しく制限しています(tightly regulates)

京都は景観維持について、いろいろな取り組みをしています。

ここで言われているように、点滅する広告や屋上の看板を禁止したり、建物の高さ制限をしたり…。

建物の色も派手な色は制限されているのではなかったでしょうか?

コンビニエンスストアの色も抑えた色になっていたと思います。

“advertisements that flash on and off”で「点滅する広告」と表現しています。

英語にすると長くなっていますね。

「フラッシュがオンしたりオフしたりする広告」ということです。やはり後ろから説明しています。

“banning”で「禁止してる」と言っています。“ban”は「禁止する」ですね。

“actively”は「積極的に」という意味。もちろん「活動的に、活発に」という意味もあります。

Burying power lines is a part of these efforts. The city has gradually laid power lines under such streets as Karasuma-dori, Kawaramachi-dori and Shijo-dori since 1986.
送電線の埋設はこれらの取り組みの一部です。 1986年以降、烏丸通り、河原町通り、四条通などの街路に徐々に送電線が敷設されてきました。

送電線の埋設(burying power lines)は、これらの取り組み(efforts)の一つです。

1986年以降、烏丸通り、河原町通り、四条通りなどの通りに(such streets as)徐々に(gradually)送電線が敷設されてきました(has laid)

送電線を埋設するというのは、景観を保つための取り組みの一つ。

京都では、これまでにも、徐々にいろんなところで送電線の地下への埋設が続けられてきました。

主要な通りでは、既に埋設がされています。

“burying power lines”で「送電線の埋設」という意味。”bury”は「埋める」ということです。

“has laid”で「敷設されてきた」と訳しています。“laid”は”lay”「敷く」の過去分詞形です。

今日は京都の景観を守る取り組みがストップしているという話題を取り上げました。

たぶん、コロナパンデミックによる出費で、財政が厳しいのが原因なんだと思います。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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