プログラミング、「写経」の効果

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コンピュータプログラミングの勉強をする際には、「写経」をしなさいとよく言われます。「写経」とは書かれているプログラミング言語をそのまま書き写すことなんですが、それがなぜ良いのでしょうか。僕も5月の始めから写経を始めて1か月ぐらいなんですが、「写経」をして感じたことがいろいろあります。今日は「写経」をすることの効果について書いてみようと思います。

100%合ってないとダメ

プログラミングの勉強の方法としては、参考書を読んだり、解説をしているYouTubeの動画を見たり、オンライン講義を見たりなどの方法があると思います。

しかし、本を読んだり、YouTubeの動画を見たりしているのでは、本当に自分が完全に分かっているかどうかが分からないのではないかと思います。それは、本を読んだり動画を見ているだけだと、本当は分かっていない部分があっても、分かっているかのように脳が勝手に埋め合わせてしまうからです。

オンライン英会話のトレーナーも同じようなことを言っていました。「英会話は実際に声に出して話すようにしなさい。話したつもりになって読んでいるだけでは上達しない。実際に話す場合には100%その文章を正確に話すことになる。でも、話したつもりで読んでいるだけでは、実際に話せない部分を脳が勝手に補ってしまって、話せるつもりになってしまう。」そのトレーナーは80%から90%の理解でも、脳が不足分を補ってしまって、話したつもりになると言っていました。(「効果的に英会話レッスンを受ける方法」参照)

コンピュータのプログラミングの場合も、それと同じかそれ以上に厳しくて、たったの1文字間違っていても、プログラミングは思った通りには動いてくれません。「写経」をするとそれを実際に経験をすることもできます。

僕がやった失敗では、単語の間に半角スペースを入れてしまっていたり、単語の1文字が抜けてしまっていたり、間違っていたり。それだけでもちゃんと思った通りの結果にはなりません。そのことを身をもって経験するためにも、実際に「写経」することが必要だと思います。

また、コンピュータプログラミングの最終的な目標は、コンピュータプログラミングを実際に書くことなので、絶対に実際に書くということを避けては通れません。これは英会話の最終的な目的が英語を聞いて話すということだとから、実際に話さないといけないのと同じだと思います。

スポーツで考えても同じことで、野球でもいくら参考書を読んでも、実際に素振りをしなければ、野球ができるようにはなりません。さらに投げられたボールを打つ練習をしなければ、ボールを打てるようにはなりません。

同じように、コンピュータプログラミングも実際にプログラミングを書けなければ、いつまで経っても、コンピュータプログラミングを書けるようにはならず、仕事を受注することはできないと思います。

反映されるとうれしい

始めは「写経」は面倒くさくて面白くないように思いますが、実際にやってみるとそんなことはありません。それは、実際に自分が書いたプログラミングが反映されると、とてもうれしいからです。

僕が今、勉強をしているのは、HTMLとCSSですが、自分が書いたプログラミングがGoogle Chromeの画面に反映されると、なんか感動をしました。「本当に自分が書いたプログラミングで動くんだ」って。

しかもプログラミングの言語の意味がちゃんと理解できるようになってくると、単なる「写経」をするだけじゃなくて、自分が思う通りに画面が変化をするのかを試してみることもできます。

簡単なことで言えば、<br>タグで改行されるかどうか試してみるとか、文字のpxを変化させて実際に文字が大きくなったり小さくなったりするかどうかを確認するとか。自分が変化させたとおりに画面が変化をすると、やっぱり面白いです。

プログラミングの勉強も、こうやって実際に「写経」をして、自分で画面に反映させながらやると、結果的に進んでいくように思います。1つの項目の勉強が済むと次をやってみたくなるんですね。そうして次、次、ってやって行っていると、いつの間にかだいぶ進んでしまっているということが僕には何回もありました。

エディタのサポートが分かる

「写経」を実際に何回もやると、使っているエディタのサポート機能も分かるようになります。僕が使っているのはATOMというエディタなんですが、今、僕がわかっているだけでもいくつかサポート機能があります。1つはコードを書いた後に ” や { を1つ入力すると、自動的に ” や } を自動で入力してくれます。また、例えば<head>を入力してその直後に下の行で</head>と入力すると、<head>と”つら”を合わせてくれます。

そのようなサポートも実際に「写経」をすることでわかるようになります。僕もまだすべてのサポート機能を使いこなせていませんが、実際にプログラミングを書くには使いこなせた方がいいので、「写経」をして経験するほうがいいと思います。これは絶対に本を読んでいたり、動画を見ているだけでは上達しません。

だんだん早くなる

「写経」をしてプログラミングを実際に入力を繰り返していくと、だんだん入力が早くなっていきます。これは、プログラミング言語自体の理解が進んで、自分でどんどん書けるようになることと、エディタの使い方やサポート機能の理解が進んで入力作業が早くなるのとの相乗効果だと思います。

早くなると勉強することが楽しくなって、さらに勉強が進む、さらに慣れていって早くなる、という正のスパイラルに入ってどんどん理解が進んでいくんだと思います。経験も増えるのでミスもしにくくなりますし、ミスした場合にもどこが間違っているのかの見立ても正しくなっていくと思います。

まとめ

このように、コンピュータプログラミングを勉強するにあたっては、絶対に「写経」をしながら勉強をするほうが理解をするのが早いし、着実に上達できます。「写経」は言わば実践のシミュレーションです。いずれ必ずプログラミングを書かなくてはいけなくなります。ですから、できるだけ勉強の開始当初から「写経」しながら勉強することが上達の近道だと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

こうぷー

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