空港のカウンターで預けた荷物はどうやって戻ってくるのか?

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空港に行くとまずカウンターに行ってチェックインをして、スーツケースを預けます。そして、それから何もしなくても目的地の空港に到着すると受託手荷物受取のテーブルで荷物を受け取ることができます。

でも、これってかなり不思議なことだと思います。確かに預けるときにバーコードのついたタグをつけていますが、それだけでおそらく自分が乗った航空機に一緒に乗って目的地に到着して、航空機から降ろされて、ターンテーブルに運ばれてきているわけです。

その間、どのように手荷物が運ばれているのかについて、今日は書いてみようと思います。

カウンターから航空機に乗るまで

海外旅行などでスーツケースを持って行くとき、空港に着いたらまず航空会社のカウンターに行ってチェックインをし、スーツケースを預けると思います。その時、航空会社のカウンターにいるアテンダントの人は白くて永ぼそいタグを私たちのスーツケースにつけます。

極々シンプルに言うと、このタグで荷物がどの便に乗ってどこに行くのかというのを把握して運んでいるというのが預けた荷物が確実に手元に戻ってくる理由です。航空会社の人は預けた時にその長細いタグからシールをはがして、私たちが持っているチケットなんかに貼り付けてくれて、これで受け取るようにと教えてくれると思います。

ですから、このシールをなくさないように持っておかないといけません。

さて、次に、この預けたスーツケースはどのように航空機に運ばれていくかというと、カウンターの後ろにあるベルトコンベヤーで空港のバックヤードに運ばれていきます。ベルトコンベヤーで進んでいくと、手荷物用のX線検査装置などを通っていきます。スーツケースの中に危険物などが入っていないかチェックしているのです。

このように空港のバックヤードで手荷物の検査をすることをインライン検査と言います。

一方で、昔ながらにカウンターの前で手荷物検査をしてからカウンターに持って行って、手荷物を預ける検査のことをBB検査と言います。

そして、危険物がなければ、空港のだいたい地上階にあって、航空機が止まっているところに面しているソーティングエリアに流れてきます。ソーティングエリアでは航空機ごとに荷物は仕分けられて、メークというところに流れてきます。

一方で、危険物が入っているかも知れない場合には、他の手荷物とは分けられて、検査員が搭乗口まで運び、持ち主に確認をしてもらうことになります。危険物が入っているかもしれない場合は、たいてい開披検査と言って荷物をあけて中に入っているものを確認することになります。例えばパソコンを預ける手荷物の中に入れてしまっていた場合、スーツケースの中で見つかった場合には搭乗口で開披してパソコンを受け取り、航空機に持ち込めば問題は解決するわけです。

もちろん、最初から預ける手荷物にパソコンは入れないで、航空機に持ち込む手荷物にしておくべきですけどね。

ソーティングエリアのメークに運ばれた荷物は、航空機ごとにカートに積み替えられます。ごくごくまれにロストバゲッジと言って、荷物が持ち主に届かない場合がありますが、その原因の一つがここで積み込みするときに間違って積み込まれるということで発生します。

そのようなことが起こらないように、タグにバーコードがついていて、積み込んだ個数の確認をするなどしています。

そして、カートは何台か連結されて、航空機まで運ばれます。航空機のわきに行くとハイリフトローダーという車が待機していてコンテナごと航空機に搭載します。

また、バラの荷物はベルトローだという車で航空機に1個1個積み込まれることになります。

そして、私たちが乗っているのと同じ航空機に搭載されて一緒に目的地の空港まで運ばれるということになります。

目的地に着いてから手元に戻ってくるまで

次に目的地に着いてから預け主の元に戻るまでは、荷物の検査とか仕分けとかがないので出発の時よりも極めてシンプルです。

航空機が目的地に到着すると、航空機から今度は逆に手荷物を載せたコンテナは航空機から降ろされます。コンテナを何台も連ねたコンテナドーリーという車を使って、ターミナルビルの手荷物を返却するコンベヤーのところまで運んでいきます。

荷物を変換するベルトコンベヤーのところまで運ばれたら、麻薬犬による探知などが行われて、

人がひとつひとつ丁寧にコンベヤー(カルーセルという)に載せて返却することになります。

これでようやく手荷物は元に戻ります。そして、皆さんは荷物についているタグと自分がチケットにつけてもらっているシールの記載を照合して、自分の荷物を受け取ることとなります。

まとめ

私達が空港のカウンターで手荷物を預けると、それから何もしなくても目的地の空港に到着したらちゃんと手元に届くのですが、その間にこれだけたくさんの行程を経ているということが分かったと思います。

また、私達の見えないところで、とてもたくさんの人が私達の荷物の運搬に関わっているということも分かります。

今日の話は、「空港のカウンターで預けた荷物はどうやって戻ってくるのか?」でした。どうだったでしょうか?あまり普段航空に乗っているときには考えないようなことだったかもしれませんね。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

こうぷー

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