お酒を飲み続けるとどうなる?体・生活・家族への影響とやめた方がいいサイン

問題のある飲酒を見直すために、ノートとパソコンを置いた静かな作業机 断酒・禁酒のリアル

問題のある飲酒を見直すために、ノートとパソコンを置いた静かな作業机

お酒を飲み続けると、どうなるのでしょうか。

「少し飲みすぎているかもしれない。でも、仕事には行けている」
「健康診断の数値は気になるけれど、まだ大丈夫だろう」
「家族には心配されているけれど、自分はそこまでではない」

そんなふうに考えながら、飲酒を続けている人もいると思います。

お酒の影響は、肝臓などの体の問題だけではありません。

飲んでいる時間や翌日の体調、睡眠、仕事、お金、そして家族や周囲との関係まで、少しずつ影響が広がっていくことがあります。

私自身、慢性膵炎になり、医師からお酒をやめるように言われたあとも、再び飲んでしまった時期があります。

当時の私は、定期検査で大きな異常が出ていないことや、毎日大量に飲んでいたわけではないことを理由に、「少しぐらいなら大丈夫ではないか」と考えていました。

しかし今振り返ると、本当に問題だったのは飲酒量だけではありませんでした。

お酒を飲みたいという気持ちが先にあって、「まだ大丈夫」と思える理由を自分で探していたこと。

そこに、私自身がなかなか気づけなかった飲酒の危うさがあったのだと思います。

現在、私は断酒を6年以上続けています。

この記事では、公的機関の情報をもとに、お酒を飲み続けることで体や生活にどのような影響が起こり得るのかを整理します。

そのうえで、慢性膵炎になっても再び飲んでしまった私自身の経験から、「お酒をやめた方がいいのではないか」と一度立ち止まって考えたいサインについても書いていきます。

※飲酒量が多い場合や、飲まないと手の震え・発汗・不眠などの症状が出る場合は、自己判断で急に断酒するのではなく、医師や専門機関に相談してください。

お酒を飲み続けるとどうなる?

お酒を飲み続けたからといって、すべての人に同じ問題が起こるわけではありません。

飲む量や頻度、体質、年齢、持病などによって、その影響は変わります。

ただ、お酒を飲み続けることで影響を受ける可能性があるのは、肝臓などの体だけではありません。

睡眠の質が落ちる。
翌日に疲れやだるさが残る。
飲酒や二日酔いに時間を使う。
仕事や日常生活の集中力が落ちる。
お酒や飲み会への出費が増える。
家族から飲み方を心配される。

こうした変化が、一つずつ現れてくることがあります。

そして難しいのは、本人にとっては、それぞれが「まだ大したことではない」と思えてしまうことです。

私自身もそうでした。

慢性膵炎になり、医師からお酒をやめるように言われても、普通に仕事には行けていました。

毎日大量に飲んでいたわけでもなく、定期検査でも大きな異常が出ていない時期がありました。

そのため、

「依存症というほどではない」
「仕事もできている」
「検査でも問題が出ていない」
「少しくらいなら大丈夫だろう」

と考えていました。

しかし今振り返ると、「生活が完全に破綻していないこと」と「飲酒に問題がないこと」は、まったく同じではありません。

体調に変化が出ている。

翌日の時間を何度も失っている。

家族から心配されている。

医師から飲酒を止められているのに、それでも飲む理由を探している。

そうした小さな変化も含めて見れば、私の場合はすでにお酒との付き合い方を見直すサインが出ていました。

お酒を飲み続けることの影響は、ある日突然すべてが壊れるという形だけで現れるわけではありません。

体、時間、仕事、お金、人間関係など、生活のいろいろなところに少しずつ現れてくることがあります。

まずは、その中でも特に分かりやすい「体への影響」から見ていきます。

お酒を飲み続けることで体に起こること

お酒を飲み続けたとき、まず気になるのは体への影響だと思います。

ただ、アルコールの影響は肝臓だけではありません。

厚生労働省も、不適切な飲酒はさまざまな健康障害につながる可能性があり、影響には個人差があるとしています。

肝臓への影響

お酒の影響を受けやすい臓器として、よく知られているのが肝臓です。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、アルコール性肝障害は一般的に飲酒量が多く、飲酒期間が長いほど進行しやすいとされています。

アルコール性脂肪肝から、アルコール性肝炎、肝線維症、さらに肝硬変へ進行することもあります。

ここで注意したいのは、健康診断の一つの数値だけを見て「自分は大丈夫」と判断しないことです。

私自身も、慢性膵炎になったあと、定期的な血液検査で大きな異常が出ていない時期がありました。

それを、

「少しくらい飲んでも大丈夫なのではないか」

と考える理由の一つにしていました。

しかし今振り返ると、検査結果の一部分だけを、自分に都合よく解釈していたのだと思います。

膵臓への影響

私にとって、飲酒の影響を最も強く実感することになったのは膵臓でした。

私は慢性膵炎になり、医師からお酒をやめるように強く言われました。

日本消化器病学会の「患者さんとご家族のための慢性膵炎ガイド2023」でも、慢性膵炎は基本的には元の状態には戻らず、進行を抑えるために断酒などが重要だと説明されています。

さらに、慢性膵炎の患者が飲酒を続けると、病気が進行する可能性があることも示されています。

私の場合、一度病気になったにもかかわらず、

「今は検査数値も悪くない」

「少しぐらいなら問題ないのではないか」

と考えて、再び飲んでしまいました。

今考えると、病気になった事実よりも、「今すぐ問題が起きていないこと」を重く見てしまっていたのだと思います。

睡眠にも影響する

お酒を飲むと、寝つきがよくなるように感じることがあります。

しかし厚生労働省は、アルコールは寝つきをよくする一方で、睡眠の質を悪くし、途中で目覚める回数も増えると説明しています。

私自身も、飲みすぎた翌日は頭痛や吐き気、強いだるさがあり、朝から普通に動けないことがありました。

当時は、

「昨日は飲みすぎたな」

くらいに考えていました。

しかし、二日酔いや翌朝のだるさも含めて考えると、お酒の影響は飲んでいる数時間だけで終わっていたわけではありませんでした。

夜に飲む。

睡眠の質が落ちる。

翌朝も体調が悪い。

その結果、一日のスタートまで遅くなる。

私の場合は、この繰り返しによって、お酒が体だけでなく生活の時間まで奪っていたのだと思います。

次は、その「時間や生活への影響」について書いていきます。

お酒は「飲んでいる時間」だけを奪うわけではなかった

お酒を飲んでいたころ、私が失っていると思っていたのは、主に「飲んでいる時間」でした。

夜に何時間か飲む。

その間は、本を読んだり、勉強したり、運動したりすることはほとんどありません。

飲み始めれば、その日の活動はそこで終わり。

当時は、それくらいに考えていました。

でも、今振り返ると違います。

お酒に使っていたのは、飲んでいる数時間だけではありませんでした。

飲みすぎた翌日は、頭痛や吐き気、強いだるさが残ることがありました。

朝起きてもすぐには動けない。

集中力も出ない。

ひどいときには、午前中がほとんど使えないような日もありました。

そんな朝には、

「あんなに飲まなければよかった」

と何度も思いました。

それでも体調が戻れば、また飲む。

そして、また翌日に後悔する。

そんなことを繰り返していました。

たとえば夜に3時間飲んだとしても、本当に失っていた時間が3時間だけだったとは思いません。

飲んでいる時間があり、その後の時間も何もできなくなり、睡眠にも影響し、翌朝のスタートまで遅くなる。

場合によっては、一晩の飲酒が翌日の午前中まで影響していたことになります。

このことは、断酒してから特によく分かるようになりました。

二日酔いのない朝は、ごく普通に起きて、ごく普通に一日を始められます。

特別なことではありません。

でも、お酒を飲んでいたころの私には、その「普通の朝」を何度も失っていました。

そして、その時間を積み重ねて考えると、かなり大きなものになります。

一晩だけなら、それほど大きな違いには見えません。

でも、それが週に何度も、何年も続けば話は変わります。

お酒を飲み続けることで失うものの一つは、「これから何かに使えたはずの時間」だった。

私は今、そう感じています。

仕事・お金・生活は少しずつお酒中心になっていく

お酒を飲み続ける影響は、時間だけではありません。

私が今振り返って感じるのは、生活の中で、お酒の優先順位が少しずつ高くなっていくことです。

もちろん、お酒を飲んでいる人すべてが仕事に支障をきたしたり、生活が崩れたりするわけではありません。

私自身も、飲酒が原因で仕事に行けなくなっていたわけではありませんでした。

だから当時は、

「普通に仕事に行けているのだから、それほど問題ではない」

と思っていた部分もありました。

でも、仕事に行けていることと、常に一番いい状態で仕事ができていることは別です。

飲みすぎた翌日は、体がだるい。

頭が重い。

集中力が出ない。

それでも仕事には行く。

そうすると、「仕事ができない」という明らかな問題にはならなくても、本来の集中力や判断力を出せていなかった日はあったと思います。

お金についても同じです。

毎日のビールやチューハイ。

帰り道に買うお酒やつまみ。

飲み会や外食。

一回ごとの金額は、それほど大きく感じないかもしれません。

でも、何年も続けば当然かなりの金額になります。

人によっては、飲み歩いた結果、タクシーを使ったり、余計な外食が増えたりすることもあるでしょう。

私自身は、そうした飲み方を頻繁にしていたわけではありません。

それでも、飲酒を続けるということは、お酒そのものだけでなく、その周辺にも時間やお金を使い続けることになります。

そして、私が今一番大きかったと思うのは、お金そのものよりも生活の組み立て方がお酒に合わせる方向へ変わっていくことです。

帰宅すると、お酒を飲む。

飲み始めたら、その日はほかのことをほとんどしない。

翌朝に体調が悪ければ、動き出すのが遅くなる。

そして夜になると、また飲む。

一つひとつを見れば、それほど大きな出来事には見えません。

だからこそ、自分でも気づきにくかったのだと思います。

生活が突然壊れるわけではない。

仕事にも行ける。

普通に日常生活も送れている。

それでも、自分の時間や行動の選択肢が、少しずつお酒によって狭くなっていく。

私の場合、お酒を飲み続けることの問題は、そういうところにもありました。

家族の信頼は、本人が気づかないうちに失われることがある

お酒を飲み続けることで失う可能性があるものの中で、あとになって大きかったと感じるのが、家族からの信頼です。

ただ、当時の私は、

「お酒より家族を優先しなくなっている」

とは思っていませんでした。

ここが難しいところだったと思います。

私は慢性膵炎になり、医師からお酒をやめるように言われていました。

それでも一時期、家族に隠れて再び飲んでいました。

今振り返れば、かなり分かりやすい話です。

医師からやめるように言われている。

家族も心配している。

それなのに隠れて飲んでいる。

家族から見れば、不安になったり、信頼できなくなったりしても不思議ではありません。

でも、当時の私は少し違う見方をしていました。

慢性膵炎の定期検査を受けても、血液検査で大きな異常が出ていない時期がありました。

そのため、

「少し飲んでも、今のところ問題は起きていない」

「検査で悪い数値が出ていないなら、それほど体に悪くないのではないか」

「家族は少し心配しすぎているのではないか」

と考えていた部分がありました。

つまり、私の中では、

「危険なことをしているのに隠している」

という感覚より、

「実際には問題が起きていないのに、心配されすぎている」

という感覚の方が強かったのです。

今考えると、この認識のズレこそが問題だったと思います。

検査で大きな異常が出ていないことと、医師から止められている飲酒を続けてよいことは同じではありません。

そして、自分では「大したことではない」と思っていても、家族から見れば事実は違います。

「やめた方がいいと言われているのに、また飲んでいる」

「心配しているのに、隠れて飲んでいる」

その積み重ねが、少しずつ信頼を削っていきます。

信頼を失うのは、本人が「家族を裏切っている」と自覚しているときだけではありません。

本人には自分なりの理由があり、

「これくらいなら大丈夫」

と思っていることもあります。

でも、その理由が家族にも納得できるとは限りません。

むしろ、お酒を飲むために説明や言い訳が増えていけば、

「本当のことを言っているのだろうか」

「また飲むのではないか」

と思われるようになることもあります。

そして一度そうなってしまうと、本当に「もう飲まない」と思ったときにも、すぐに信じてもらえるとは限りません。

言葉ではなく、その後の行動を見られるようになります。

私自身、今になって思うのは、お酒の問題は飲酒量だけを見ていても分からないということです。

どれだけ飲んでいるか。

毎日飲んでいるか。

仕事に行けているか。

そうしたことだけではなく、

「家族に隠すようになっていないか」

「心配されても、自分に都合のいい理由で片づけていないか」

というところにも、お酒との付き合い方を見直すサインは現れます。

私の場合は、そのサインがすでに出ていたのだと思います。

「自分はまだ大丈夫」と思っていた私が、今一番危なかったと思うこと

私自身は、いわゆる典型的なアルコール依存症の状態を経験したわけではありません。

朝からお酒を飲んでいたわけではありません。

何日も続けて飲み続けるような連続飲酒をしていたわけでもありません。

お酒が切れると手が震えるような離脱症状もありませんでした。

飲酒によって仕事に行けなくなったり、暴言や暴力が出たりしたこともありません。

だから当時の私は、

「自分はそこまで深刻ではない」

と思っていました。

慢性膵炎になっていても、普通に仕事には行ける。

定期的に受けていた血液検査でも、大きな異常が出ていない時期がある。

毎日大量に飲んでいるわけでもない。

依存症と言われるような分かりやすい症状もない。

そうした事実を一つずつ並べて、

「少しぐらいなら飲んでも大丈夫なのではないか」

という結論を出していました。

当時は、それなりに合理的に考えているつもりだったと思います。

でも、今振り返ると、順番が逆でした。

冷静に状況を見た結果、「飲んでも大丈夫」と判断していたというより、

「飲みたい」という気持ちが先にあって、その結論を正当化できる理由をあとから探していた。

私の場合は、こちらの方が実態に近かったと思います。

検査数値に大きな異常が出ていない。

毎日飲んでいるわけではない。

仕事にも普通に行けている。

もっと大量に飲んでいる人もいる。

依存症のような症状もない。

一つひとつだけを見れば、確かに「まだ大丈夫」と思える材料になります。

でも、同時に別の事実もありました。

私はすでに慢性膵炎になっていました。

医師からお酒をやめるように言われていました。

家族にも心配されていました。

それでも隠れて飲んでいました。

本来なら、こちらの事実をもっと重く見るべきだったのだと思います。

ところが当時の私は、自分が飲める理由ばかりを拾っていました。

問題だったのは、飲酒量だけではありません。

飲んではいけない理由があるのに、それを自分の中で少しずつ弱めていったこと。

そこに、私自身のお酒との付き合い方の危うさがあったのだと思います。

これは、「お酒を飲む人は自分に嘘をついている」と言いたいわけではありません。

飲酒に問題があるかどうかは、人によって状況も程度も違います。

ただ、私の経験から一つ言えるのは、

「自分は依存症ではないから大丈夫」

「仕事には行けているから大丈夫」

「健康診断で大きな異常がないから大丈夫」

ということだけでは、本当に問題がないとは言い切れないということです。

むしろ、

「なぜ自分は大丈夫だと思っているのか」

を一度考えてみることには意味があると思います。

本当に客観的に大丈夫なのか。

それとも、お酒を飲み続けるために「大丈夫な理由」を探しているのか。

私の場合、その違いに気づくまでにかなり時間がかかりました。

今だからこそ、「まだ大丈夫」と思っていた時期こそ、お酒との付き合い方を見直すべき時期だったと思っています。

お酒をやめた方がいいか、一度立ち止まって考えたいサイン

では、どのような状態になったら、お酒との付き合い方を見直した方がいいのでしょうか。

これは、「一つ当てはまったらアルコール依存症」という話ではありません。

ただ、私自身の経験も振り返ると、次のようなことが起きているなら、一度立ち止まって考えてみる意味はあると思います。

  • 健康診断などで飲酒に関係する数値を指摘されている
  • 医師から飲酒を控える、またはやめるように言われている
  • 飲みすぎた翌日に後悔することが増えている
  • 自分で決めた量や回数を守れないことがある
  • 家族や周囲から飲み方を心配されている
  • 飲んでいることや飲酒量を隠すようになっている
  • 「まだ大丈夫」と考える理由を何度も探している

私の場合、この中のいくつも当てはまっていました。

特に大きかったのは、「飲んではいけない理由」より「飲んでも大丈夫な理由」を探していたことです。

慢性膵炎になっている。

医師からお酒をやめるように言われている。

家族にも心配されている。

それでも、

「検査値は悪くない」

「毎日飲んでいるわけではない」

「仕事にも行けている」

という理由を探していました。

今振り返ると、それ自体がお酒との付き合い方を見直すサインだったのだと思います。

もちろん、自分の飲み方が気になったからといって、すぐにアルコール依存症だと決めつける必要はありません。

自分の飲酒状況を客観的に確認したい場合には、WHOが開発し、日本でも医療や保健指導で使われている「AUDIT」というスクリーニングテストもあります。

久里浜医療センター|AUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)

ただし、こうしたチェックは診断そのものではありません。

特に、

飲まないと手が震える。
汗が出る。
眠れない。
強い不安やイライラが出る。
お酒を飲むとそうした症状がおさまる。

といった状態がある場合には、単に「少し飲みすぎている」という段階ではなく、アルコールへの身体依存が生じている可能性があります。

その場合、自己判断だけで急に断酒するのではなく、医師や専門機関に相談することが大切です。

厚生労働省も、アルコールの問題について、精神保健福祉センターや専門医療機関などの相談先を案内しています。

厚生労働省|アルコール健康障害対策

私が思うのは、生活が壊れるほど大きな問題が起きてから考える必要はないということです。

「最近、飲み方が少し気になる」

「このまま飲み続けて大丈夫だろうか」

そう思った時点で、一度自分のお酒との付き合い方を見直してみる。

私自身は、もっと早くそうしてもよかったのだと思っています。

断酒して6年以上経った今、思うこと

現在、私は断酒を6年以上続けています。

長くお酒を飲まない生活を続けてきて思うのは、断酒をしたからといって、人生の問題そのものがなくなるわけではないということです。

仕事の悩みもあります。

人間関係の問題もあります。

お金のことや、これから先のことを考えることもあります。

お酒をやめれば、そうした問題がすべて解決して人生が急に楽になる、ということではありません。

ただ、私自身についていえば、お酒をやめたことで大きく変わったことがあります。

二日酔いで午前中を失うことがなくなりました。

隠れてお酒を飲むこともなくなりました。

「少しくらいなら大丈夫だろうか」と、飲むための理由を考える必要もなくなりました。

そして何より、お酒に使っていた時間や体力、気持ちの余裕を、別のことに使えるようになりました。

英語を勉強する。

ブログやnoteを書く。

仕事について考える。

新しいことを調べる。

興味を持ったことに挑戦する。

もちろん、これらがすべて断酒だけのおかげでできるようになったわけではありません。

ただ、飲んでいたころのように、夜の時間をお酒に使い、翌朝を二日酔いで失う生活を続けていたら、今ほどいろいろなことに時間やエネルギーを使うことはできなかったと思います。

だから今の私は、

「断酒をすれば人生がよくなる」

というより、

「断酒によって、自分で人生をよくしていくための余力が生まれた」

と考えています。

これは、私にとってかなり大きな違いです。

お酒をやめても、過去に起きたことが消えるわけではありません。

失った時間が戻ってくるわけでもありません。

傷ついた人間関係が、すべて元通りになるとも限りません。

私自身にも、元に戻せないことがあります。

でも、これ以上お酒によって失うものを増やさないことはできます。

そして、これからの時間を何に使うかは、自分で選ぶことができます。

断酒は、人生そのものを自動的に変えてくれるものではありません。

でも私にとっては、体調や時間、思考を整え、これからの人生を自分で作っていくための土台になりました。

もし今、

「このままお酒を飲み続けていて大丈夫だろうか」

と少しでも思っているなら、すぐに大きな結論を出す必要はないと思います。

ただ一度、

自分の体に何が起きているのか。

お酒にどれだけ時間を使っているのか。

仕事や生活に影響していないか。

家族や周囲との関係に変化はないか。

そして、「まだ大丈夫」と思う理由を自分で探していないか。

そこを静かに振り返ってみることには意味があると思います。

私自身は、もっと早くそうしてもよかった。

断酒を6年以上続けた今は、そう思っています。

まとめ|「まだ大丈夫」と思っているときこそ、一度立ち止まってみる

お酒を飲み続けることで起こり得る影響は、体だけではありません。

飲んでいる時間だけでなく翌日の時間を失ったり、仕事や生活の質に影響したり、家族との信頼関係が少しずつ変わっていくこともあります。

私自身、慢性膵炎になり、医師からお酒をやめるように言われても、

「検査では大きな異常が出ていない」

「普通に仕事には行けている」

「少しくらいなら大丈夫だろう」

と考えて、再び飲んでいました。

今振り返って一番重要だったと思うのは、「どれくらい飲んでいたか」だけではなく、「なぜ大丈夫だと思っていたのか」です。

本当に問題がなかったのか。

それとも、飲み続けるために「まだ大丈夫な理由」を探していたのか。

私は後者でした。

だから、もし今、

「このままお酒を飲み続けていて大丈夫だろうか」

と考えてこの記事を読んでいるのであれば、その疑問自体を一度大切にしてみてもいいと思います。

すぐに自分一人で結論を出す必要はありません。

まずは自分の体や生活、時間、周囲との関係を見直してみる。

必要であれば、医師や専門機関に相談する。

その一歩だけでも意味はあると思います。

私は断酒を6年以上続けています。

断酒によって人生の問題がすべてなくなったわけではありません。

でも、お酒に使っていた時間やエネルギーを、自分がやりたいことや、これからの人生を作ることに使えるようになりました。

私にとって断酒は、人生を自動的によくしてくれるものではなく、自分でより充実した人生を作っていくための土台になっています。

これからお酒をやめることを考えている方には、断酒を始める方法や、私自身が6年以上続けて感じた変化を別の記事にまとめています。

断酒完全ガイド|6年以上続けた私が語る効果・変化・続け方のすべて

断酒について書いてきた記事をまとめて読みたい方はこちらです。

断酒記事一覧|6年以上続けた実体験と全記録まとめ

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