北京オリンピックが近づいてきました。
その代表選考会も、大詰めを迎えつつあります。
一方で、外国で大会に参加したり、練習したりしている選手が日本に帰ってきた後の自主隔離期間の問題が取り上げられています。
14日間も完全隔離されると、練習ができません。
それに対する特別措置を行うということが考えられているようです。
では、記事全体をまず読んでいきましょう。
北京大会への出場を目指す日本人選手は、帰国後14日間の「自己隔離期間」でトレーニングが認められることがわかった。
The government has strengthened border control measures against the new omicron variant of the coronavirus.
政府は、コロナウイルスの新しいオミクロン変異体に対する国境管理措置を強化しました。
However, it has told relevant sports organizations that athletes who are preparing for a qualifying trial for the Games will be allowed to train after returning to Japan if they strictly limit their activities, according to sources.
しかし、関係するスポーツ団体は、大会の予選の準備をしている選手は、活動を厳しく制限すれば、帰国後のトレーニングを許可されると伝えている。
Athletes will be eligible for the special measures as long as they take thorough steps to prevent infection, such as completely avoiding contact with the public.
競技者は、公衆との接触を完全に回避するなど、感染を防ぐための徹底的な措置を講じる限り、特別措置の対象となります。
Some figure skaters are scheduled to compete in the Japan Figure Skating Championship on Dec. 23-26 in Saitama City, to select the Japanese national team for the Beijing Olympics, but some have not yet returned to Japan.
フィギュアスケート選手の中には、12月23〜26日に埼玉市で開催される日本フィギュアスケート選手権に出場し、北京オリンピックの日本代表チームを選出する予定の選手もいますが、まだ帰国していない選手もいます。
Concerns have been raised about the impact on their conditioning after their return to Japan.
帰国後のコンディショニングへの影響が懸念されている。
それでは、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
北京オリンピックで競い合うことを目指す(aiming to compete)日本人選手は、帰国後14日間の「自己隔離期間(self-isolation period)」でトレーニングが認められる(will be allowed to train)ことが分かった(it has been learned)。
北京オリンピックが近づいてきています。
先日も、北京オリンピックの話題を取り上げました。
北京オリンピックへの出場を目指す選手たちに対して、特例措置が認められるようです。
一般の人たちは、外国から帰国後、14日間の隔離期間がある。
その期間は、基本的に自宅などから出てはいけないことになっていると思います。
しかし、そうすると、練習ができなくなるので、それに対する措置が設けられるようです。
“aiming to compete”は「出場する」と意訳していますが、直訳だと「競うことを目指す」となります。
また、“be allowed to train”で「トレーニングすることを認められる」と表現しています。
政府は、コロナウイルスの新しいオミクロン変異体(variant)に対する(against)国境管理措置(border control measures)を強化しました(has strengthened)。
この1週間ぐらいで、コロナウイルスの新しい変異体の話題が大きくなっています。
オミクロン変異体。
これが、日本に入ってこないように、日本政府は水際対策を強化している。
また、違った種類のコロナウイルスが蔓延すると、緊急事態宣言などになってしまう可能性があるからだと思います。
“measure”は「措置、対策」などの意味でよく使う名詞です。
“has strengthened”で「強化した」と現在完了形で表現しています。
すなわち、既に「強化してしまっている」ということです。
しかし(however)、情報源によると(according to sources)、関係する(relevant)スポーツ団体は話している。
オリンピックの予選(a qualifying trial)の準備をしている(are preparing)選手は、活動を厳しく(strictly)制限すれば、帰国後のトレーニングを許可される(will be allowed)。
政府は、オミクロン変異体の日本への蔓延を防止するために、帰国後の活動を厳しく制限している。
しかし、関係するスポーツ団体は、オリンピック予選に参加する選手は別だと言っている。
帰国後に活動が厳しく制限されるのであれば、トレーニングは許可される。
練習できないと、困りますからね。
当然の措置だと思います。
この文には、大事な単語がたくさん出てきました。
“however”は”but”と同じ意味。「しかし」ですね。
“relevant”は「関係する」ということを表現しています。
“strictly”は「厳しく」という意味の副詞。“strict”「厳しい」と一緒に覚えましょう。
選手は、公衆との接触(contact with the public)を完全に回避する(completely avoiding)など(such as)、感染を防ぐ(prevent infection)ための徹底的な(thorough)措置を講じる限り(as long as)、特別措置の対象となります(will be eligible)。
選手の側も、練習を認めてもらうためには、感染防止のための対策には、徹底しなければならない。
公衆との接触は完全に回避する必要がある。
そのような対応をする限りにおいては、練習をすることについては、認められるということのようです。
“completely avoiding”「完全に回避する」の“completely”「完全に」と”avoid”「避ける」はとても重要な単語です。
“thorough”「徹底的な、完全な」もとても重要。
“eligible”は「資格がある、値する」という意味。
“be eligible”で「対象となる」と訳していますが、「資格があるとされる」という意味ですね。
フィギュアスケートの選手の中には、12月23~26日にさいたま市で開催される北京オリンピックの日本代表チームを選出する(to select)全日本フィギュアスケート選手権に出場する予定の選手もいます(are scheduled to compete)。
しかし、まだ(yet)日本に帰っていない選手もいます。
海外での試合や練習からまだ帰国していな選手もいるようです。
フィギュアスケートの選手でも、北京オリンピックの選考会に出場予定でまだ海外にいる選手もいる。
そんな選手たちは、14日も隔離されると、練習ができないので、措置が必要だということです。
“be scheduled to compete”で「出場する予定だ」と訳しています。
“compete”は「競う」なので、直訳は「争う予定だ」なのですが、大会で争うので、このような訳になっています。
日本に帰国後の彼らのコンディショニングへの影響(impact)が懸念されています(concerns have been raised)。
これまでにも書いてきた通り、外国から帰ってきた後の隔離期間の選手のコンディショニングについての心配が為されています。
完全隔離になってしまうと、練習ができなくなるので、体力や技術の低下が想像できます。
そのために、やはり、練習はできるような措置が望まれているのだと思います。
“concerns have been raised”で「懸念されている」と訳しています。
直訳で言うと、「心配が上っている」という感じ。
これを意訳して、「懸念されている」としました。
“impact”はまさしく日本語でもいう「インパクト」すなわち、「影響」ということです。
今日は、北京オリンピックの最終選考会が日本で予定されている中での、外国から帰国後の選手への措置についての記事を取り上げました。
隔離措置は必要だとは言うものの、選手にとっては、練習できない状況はとてもつらいです。
そのためには、公衆との接触は避けつつも、練習はできる環境を整えてあげたいところです。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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