新型コロナ以降どのようになっていくのか(旅行、航空、航空業界など)

その他日常のモロモロ

今日は、2020年の4月13日なんですが、新型コロナウィルスの患者の方の数が全世界でどんどん増えていて、日本でも8000人を超えました。現在、国際線はほとんど飛んでいない状況で、いつ回復するかも不明です。

今日は、新型コロナの影響を受けた現在の状況から、旅行、航空、航空業界などはどのように回復していくのかについて考えてみたいと思います。

何かが起きると真っ先に影響を受ける航空業界

これまでも、航空業界というのは、何か大きな世界的な脅威が発生すると、直ちに影響を受けて、フライト数や旅客が落ち込むというのがいつものパターンです。

今までも湾岸戦争(1991年)、911のテロ(2001年)、SARS(2003年)、リーマンショック(2008年)など、世界的に大きな不安事象が発生すると、航空の需要が落ち込むのが常となっています。下記のグラフで見ても分かるように、それぞれ不安事象が発生した翌年には、世界全体の航空旅客数が減少しています。

しかし、全体として航空需要は一貫して増加していることは変わりなく、一時的に落ち込むことになっても、長期的に見れば、今後も増加し続けることは間違いありません。

ただ、今回の新型コロナウィルスによる航空需要の落ち込みは、これまでのいずれのケースとも違う全世界規模でかつ非常に大きな落ち込みになっています。

2003年のSARSとの比較

2003年のSARSの場合、国際航空需要の落ち込みは最大で前年度比マイナス62.0%でした。一方今回の新型コロナウィルスによる国際航空需要の落ち込みは4-6月期で前年度比マイナス70%と予想されています。

実際の航空業界の現場の感覚としても、SARSの時の減便の状況と今回の減便の状況は違っていて、今回はほぼ国際航空便がゼロに近づいている状況にあります。また、各国間の行き来の制限を全世界レベルで行っているなど、SARSと比較してもかなり深刻な状況だと言えます。

SARSの場合は、マイナス62.0%と落ち込んだ2003年5月の後は増加に転じ、2003年12月には対前年度比マイナス8.4%まで急回復しました。しかし、今回の新型コロナウィルスの航空需要の落ち込みは、まだ終息の見通しが立っていないことなどから考えると、SARSよりも長く続くのではないかと思われます。

減少は一気に回復は徐々に

さらに、今回の新型コロナウィルスによる航空需要の減少も、減少するときには一気に減少をしました。2月ぐらいまでは、中国、韓国、日本の一部での感染拡大という感じで世界全体の航空需要の減少にまでは至っていませんでした。

しかし、3月にヨーロッパに感染拡大の中心が移ったあたりから、世界全体の航空需要が急激に減少し、4月に入る頃には一気に全世界的に航空需要は減少しました。現在は、お互いの国どおしの往来がほぼ禁止され、国際航空旅客便も軒並み運休して飛んでおらず、これまでに類を見ない状況となっています。

今後、感染の拡大が収束していくにしても、比較的長い期間がかかるように思われます。また、終息していく状況も各国バラバラになることは間違いなくその意味でも回復にはまだまだ時間がかかりそうです。

さらに経済が全世界規模で相当冷え込んだことから、一般の人々はまず日常の生活を取り戻すことを最優先すると思われます。海外旅行をしようという気分になるのはいろんなことが正常に戻って、一番最後になる傾向があることから、航空需要が戻るのはもっと時間がかかると思われます。

早く回復してほしい

4月13日現在の状況としては、世界の航空需要どころか、世界中で外出制限が行われ、人々の移動が制限されています。生活に必要なものを販売する店舗以外の店舗は閉鎖され、世界中の都市は閑散としています。

労働者が解雇され始めているような話も出ています。これから会社の倒産なども増えると思われます。まずは、早く感染拡大が収束し、経済が再び回り始めて、普通の生活が戻ることが第一だと思います。

航空需要もそれに合わせて徐々に回復していくものと思われます。来年の東京オリンピックが開催されるころまでには完全に回復してほしいと思います。

全世界の人々は今回の教訓として、このような感染症が発生した場合にはできるだけ早く強力な対応をして、封じ込めることが重要だということを認識したと思います。

感染症は今後も起こることは確実であることから、今後は一部の地域のことだと考えるのではなく、全世界の問題として協力して取り組むようにしないといけないと思います。

まとめ

今日は新型コロナウィルス以降航空需要などがどのようになっていくのかについて考えてきました。たぶん、新型コロナの場合は、終息までに相当の時間がかかり、経済が相当落ち込んだことから、その後、日常の生活に戻るのにも相当時間がかかり、その後にやっと航空需要が回復することから、かなりの時間がかかるだろうと予想されます。

航空業界に関係する者としては、その期間ができるだけ早く進むように、みんなで協力して早期の回復を望みたいと思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

こうぷー

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