ロシアのウクライナ侵攻についての話題です。
ウクライナに侵攻しているロシアですが、ロシア人の中にもこの戦争に反対している人はいるようです。
その一人の女性が、ロシア国営放送の生放送中に抗議行動をしました。
生放送のニュース速報をやっているニュースキャスターの後ろで、スローガンを叫んだ。
戦争に反対を明確に表明しました。
今日は、このニュースを取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
反戦抗議者は月曜日にロシアの国営テレビチャンネル1で生放送のニュース速報を中断し、スタジオプレゼンターの後ろに看板を掲げ、ウクライナでの戦争を非難するスローガンを叫んだ。
The sign, in English and Russian, read: “NO WAR. Stop the war. Don’t believe propaganda. They are lying to you here.” Another phrase, which looked like “Russians against war”, was partly obscured.
英語とロシア語の標識には、次のように書かれています。「戦争反対。戦争をやめなさい。プロパガンダを信じないでください。彼らはここであなたに嘘をついています。」 「戦争に反対するロシア人」のように見えた別のフレーズは、部分的によく見えませんでした。
“Stop the war. No to war,” the woman protester could be heard shouting, as the news anchor continued to read from her teleprompter. The protester could be seen and heard for several seconds before the channel switched to a different report to remove her from the screen.
「戦争をやめなさい。戦争に行くのをやめなさい。」ニュースキャスターが彼女のプロンプターから読み続けたとき、女性の抗議者は叫び声を聞くことができました。抗議者は、チャンネルが画面から彼女を削除するために別のレポートに切り替わる前に、数秒間見たり聞いたりすることができました。
Ukraine’s President Volodymyr Zelenskiy thanked the protester in his nightly video address:“ I am grateful to those Russians who do not stop trying to convey the truth. To those who fight disinformation and tell the truth, real facts to their friends and loved ones,” Zelenskiy said.
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、毎晩のビデオ演説で抗議者に感謝しました。「真実を伝えようとするのをやめないロシア人に感謝します。偽情報と戦い、真実を語る人々に、彼らの友人や愛する人に本当の事実を伝えます」とゼレンスキーは言いました。
State TV is the main source of news for many millions of Russians, and closely follows the Kremlin line that Russia was forced to act in Ukraine to demilitarise and “denazify” the country, and to defend Russian-speakers there against “genocide”.
国営テレビは何百万人ものロシア人の主なニュース源であり、ロシアがウクライナで国を非軍事化および「非軍事化」し、そこでロシア語を話す人々を「大量虐殺」から守るために行動することを余儀なくされたクレムリンの方針に密接に従っています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
反戦抗議者(anti-war protester)は、月曜日にロシアの国営テレビのチャンネル1で生放送のニュース速報を中断し(interrupted a live news bulletin)、スタジオプレゼンターの後ろで看板を掲げ(holding up a sign)、ウクライナでの戦争を非難するスローガンを叫んだ(shouting slogans denouncing the war)。
ロシアの国営放送で反戦の抗議が映されたようです。
国営テレビのチャンネル1で、ニュース速報の生放送中に、反戦抗議者が抗議を行った。
ニュースのプレゼンターの後ろで、反戦の看板を掲げ、戦争を非難するスローガンを叫んだそうです。
このニュースを最初に聞いた時には、アナウンサーがコメントしたのかな?と思いました。
そうではなくて、反戦者が乱入してきたようですね。
“interrupted a live new bulletin”で「生放送のニュース速報を中断した」と表現しています。
“interrupt”は「中断する」という動詞。
“bulletin”は「速報」という意味の名詞です。”bullet”「弾丸」から派生したで言葉でしょうか?
英語とロシア語のサインには、次のように書かれていました。
「戦争反対。戦争をやめなさい。プロパガンダを信じないでください(don’t believe propaganda)。彼らはここであなたに嘘をついています(they are lying to you)。」
「戦争に反対するロシア人」のように見えた(looked like)別のフレーズは、部分的によく見えませんでした(was partly obscured)。
反戦抗議者が掲げていたサインには、「戦争反対。戦争をやめなさい。プロパガンダを信じないでください。彼らはここであなたに嘘をついています。」などと書かれていた。
もう一つのフレーズが書かれていたが、それはよく見えなかったようです。
ロシアの年齢の高い層の人たちは、テレビしか見ていないので、このような国営放送の情報しか知らないようです。
なので、抗議者は、その国営放送の生放送で、それらの人たちにも戦争が間違っているということを伝えたかったんだと思います。
“was partly obscured”で「部分的によく見えなかった」と訳しています。
“obscure”は「暗くする、見えなくする」という意味の動詞です。
ここでは、受身形で使われています。
「戦争をやめなさい。戦争に行くのをやめなさい。」ニュースキャスターが彼女のプロンプターから読み続けたとき(as the news anchor continued to read from her teleprompter)、女性の抗議者は叫び声を聞くことが出来ました(could be heard shouting)。
抗議者はチャンネルが画面から彼女を削除するために(to remove her from the screen)別のリポートに切り替わる(switched to a different report)前に、数秒見たり聞いたりすることが出来ました(could be seen and heard for several seconds)。
「戦争をやめなさい。戦争に行くのをやめなさい。」と女性の抗議者が叫んでいるのが聞こえたそうです。
ニュースキャスターは、ニュースを続けようとしましたが、そのような状況なので、すぐに別のニュース画面に切り替わった。
それまでの数秒間に、抗議の女性を見たり聞いたりすることが出来たようです。
“to remove her from the screen”で「画面から彼女を削除するために」と訳しています。
“romove”は「取り除く、取り去る、削除する」という意味の動詞です。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、毎晩のビデオ演説で(in his nightly video address)抗議者に感謝しました(thanked protester)。
「私は、真実を伝えようとするのをやめない(do not stop trying to convey the truth)ロシア人に感謝します(am grateful)。
偽情報と戦い(fight disinformation)、真実を語り、彼らの友人や愛する人に本当の事実を伝える人々に感謝します。」
ウクライナのゼレンスキー大統領は、毎晩行っているビデオ演説の中で、この抗議者に感謝の意を表明した。
ロシア人の中にも、このウクライナ侵攻が間違っていると思ってくれている人がいる。
そして、その人たちが、国営テレビなどで流れている、ロシアの国の意に沿った報道が正しいものではないということを伝えようとしてくれている。
そのことに感謝をすると言っています。
“in his nightly video address”で「彼の毎晩のビデオ演説で」と訳しています。
“nightly”は「毎晩の」という意味の形容詞です。
“do not stop trying to convey the truth”で「真実を伝えようとすることをやめない」と訳しています。
“try to ~”で「~しようとする、~しようと試みる」という意味。
“convey”は「運ぶ、伝える」という意味の動詞です。
国営テレビは何百万人ものロシア人の主なニュース源(the main source of news)であり、ロシアがウクライナで非軍事化して「非ナチ化」し(to demilitarize and “denazify”)、そこでロシア語を話す人々を「大量虐殺」から守るために行動を余儀なくされた(was forced to act)というクレムリンの方針に密接に従っています(closely follow)。
国営テレビは、何百万人ものロシア人の主なニュースの情報源。
特に年齢のいった人たちは、国営放送のニュースのみを信じている。
その国営テレビでは、今回のウクライナ侵攻の理由をクレムリンが言う通りに伝えている。
それは、ウクライナを「非ナチ化」してウクライナにいる新ロシア派の人たちの「大量虐殺」を防ぐためだと。
そのために、ロシアはやむを得ず特殊軍事作戦を実行しているのだというものです。
“was forced to act”で「行動を余儀なくされた」と訳しています。
“be forced to ~”で「~を余儀なくされる、~することを強いられる、~せざるを得ない」という意味です。
今日は、ロシアの国営放送でロシアのウクライナ侵攻に反対する抗議者がアピールしたという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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