東京市場の株価指数が上がっているようです。
先月のFRBのパウエル議長のインフレを止めるためには、金利を上げ続けるという強い意思の表明で、株価は少し下がりました。
しかし、その後もそれほど強い効果はなく、株価は上昇傾向でした。
この間の週末には、日本の政府関係者が日本への外国人の入国者数を緩和する方針を漏らし始めました。
これによって、日本の株式市場では、輸送関係や旅行産業関係の株が上がったようです。
今日は、この話題について取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の国境管理をさらに緩和する日本政府の計画が輸送関連の問題を解決するのに役立つので、火曜日の東京株式市場は値を上げて取引を終えたが、その日の後半に米国のインフレデータが発表される前に上昇は制限された.
On the top-tier Prime Market, gainers were led by land transportation, air transportation and marine transportation issues.
最上位のプライムマーケットでは、陸上輸送、航空輸送、海上輸送の問題が上昇を主導しました。
The U.S. dollar mostly traded around the mid-142 yen zone as market participants waited cautiously for the release of U.S. consumer price index data, looking for any clues about future interest rate hikes in the world’s largest economy, dealers said.
ディーラーらによると、市場参加者は米消費者物価指数の発表を慎重に待っており、世界最大の経済国である同国の将来の利上げに関する手がかりを探しているため、米ドルはほぼ142円台半ばで取引された。
On the stock market, anticipation for a revival in Japan’s tourism industry continued to spur buying in transportation issues, as the country lags behind the United States and European countries in opening up its border to foreign travelers, analysts said.
アナリストによると、株式市場では、外国人旅行者への国境開放において米国や欧州諸国に遅れをとっており、日本の観光産業の復活への期待が引き続き輸送問題の買いに拍車をかけている.
But investors refrained from chasing stocks higher before the release of the closely watched U.S. inflation data for August, brokers said.
しかし、ブローカーらによると、投資家は、注視している8月の米国のインフレ率データが発表される前に、株式の値上げを控えたという。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
新型コロナウイルス感染症の国境管理をさらに緩和する日本政府の計画が輸送関連の問題を解決するのに役立つので(as the Japanese government’s plan to further ease COVID-19 border controls helped lift transportation-linked issues)、火曜日の東京株式市場は値を上げて取引を終えた(Tokyo stocks ended higher Tuesday)が、その日の後半に米国のインフレデータが発表される前に上昇は制限された(were limited ahead of the release of U.S. inflation data).
日本政府が新型コロナウイルスの国境管理をさらに緩和するという方針であるということは先日取り上げました。
これによって、火曜日の東京株式市場は値上がりしました。
でも、一方で、火曜日の夜には、アメリカでは消費者物価指数の発表があるため、その上昇幅は制限されているように見えました。
“as the Japanese government’s plan to further ease COVID-19 border controls helped lift transportation-linked issues”で「新型コロナウイルス感染症の国境管理をさらに緩和する日本政府の計画が輸送関連の問題を解決するのに役立つので」と訳しています。
ここでの”as”は「~なので」という、よく使われる用法です。
最上位のプライムマーケットでは、陸上輸送、航空輸送、海上輸送の問題が上昇を主導しました(were led by land transportation, air transportation and marine transportation issues)。
東京プライムマーケットでは、輸送関係の株が上昇した。
陸運、空運、海運の株価が上昇したようです。
海運は以前から、運搬の需要が多いということで上がっていました。
航空は、コロナで下がっていましたが、まさに国境緩和で回復の見込みが出てきたということで上がっているんだと思います。
陸運も、鉄道など、観光が復活するという期待から値を上げたとみられます。
ディーラーらによると、市場参加者は米消費者物価指数の発表を慎重に待っており(as market participants waited cautiously for the release of U.S. consumer price index data)、世界最大の経済国である同国の将来の利上げに関する手がかりを探しているため(looking for any clues about future interest rate hikes)、米ドルはほぼ142円台半ばで取引された。
通貨取引のディーラーの話によると、トレーディングに参加する人たちは、アメリカの消費者物価指数の推移に注目をしている。
その理由は、この結果が、アメリカの利上げ幅を決める1つの要因になるからです。
なので、円とドルの通過の取引は、142円台半ばで様子見の感じであまり動かなかったようです。
“as market participants waited cautiously for the release of U.S. consumer price index data”で「市場参加者は、米国消費者物価指数の発表を慎重に待っているので」と訳しています。
ここでの”as”も「~なので」という使われ方です。
消費者物価指数は”consumer price index data”で、頭文字を取って”CPI”と言われます。
アナリストによると、株式市場では、外国人旅行者への国境開放において米国や欧州諸国に遅れをとっており(legs behind the United States and European countries)、日本の観光産業の復活への期待(anticipation for a revival in Japan’s tourism industry)が引き続き輸送問題の買いに拍車をかけている(continued to spur buying transportation issues).
証券アナリストによると、日本のコロナの国境規制緩和は、アメリカやヨーロッパに後れを取っている。
なので、この規制緩和が進むとなると、日本の観光産業の復活への期待が高まる。
それが、輸送産業の株価の上昇をもたらしていると分析しているようです。
“continued to spur buying transportation issues”で「引き続き輸送問題の買いに拍車をかけている」と訳しています。
“spur”は「拍車をかける」という意味。
しかし、ブローカーらによると、投資家は、注視している8月の米国のインフレ率データが発表される前に(before the release of the closely watched U.S. inflation data for August)、株式の値上げを控えたという(refrained from chasing stocks higher)。
株式市場のブローカーによると、やはり、アメリカのCPIが発表される前には、株式の値上げを控えたように見えるようです。
利上げをすると、株価が下がるというのが定石。
なので、8月のアメリカの物価指数を待っているという状況だったようです。
ちなみに、アメリカの8月の物価指数は、8.5%でした。
7月の9.1%よりは下がっていますが、株価は結局下落したようです。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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