近年、交通機関の運転手さんの就業前のアルコール検査は一般的になっています。
安全に運転してもらうためには、当然のことですが、アルコールを飲んでいないのに、検知されることもあるようです。
もちろん、ケーキとかチョコレートとか、アルコールが明らかに含まれているものが検知されるのは当たり前です。
でも、一般的にアルコールが含まれていると認識されていないようなものでも、検知されることがあるようです。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
最近、出勤前にまんじゅうを食べたバスの運転手が、勤務前の検査で呼気からアルコールが検出され、懲戒処分を受けた。事業者や専門家によると、ほかのパンやぬかみそ、キムチ、栄養ドリンクなどを摂取した後にアルコールが検出された例もあるという。
According to the Osaka Prefecture city of Takatsuki, it reprimanded a municipal bus driver in his 40s who was found to have an alcohol level of 0.11 milligrams per liter of exhaled breath shortly past 9 a.m. on Oct. 23 when he was tested before boarding the bus.
大阪府高槻市によると、23日午前9時過ぎにバス乗車前にアルコール検査を行ったところ、呼気1リットル当たり0・11ミリグラムのアルコール濃度が検出された40代の市営バス運転手が厳戒処分を受けた。
According to Nishi-Nippon Railroad Co., there was also a case in which alcohol was detected on the breath of a Nishitetsu Bus Kitakyushu driver who had eaten raisin bread. A company official said, “We do not know which foods may result in positive alcohol tests, so we instruct drivers to refrain from eating or drinking immediately before the test.”
西日本鉄道によると、レーズンパンを食べた西鉄バス北九州の運転士の呼気からアルコールが検出された事例もある。同社関係者は「どの食品がアルコール検査で陽性反応を示すか分からないため、ドライバーには検査直前の飲食を控えるよう指示している」と話した。
Hiroki Sasaki, an accident investigation expert and representative of the Sendai-based Nihon Kotsujiko Chosa Kiko (Japan traffic accident investigation institute), said, “When people eat food containing alcohol, such as nukamiso or raisins, traces of alcohol can be detected even several hours after eating, if, for example, the food gets caught between their teeth.”
事故調査の専門家で、仙台に本拠を置く日本交通事故調査機構代表の佐々木浩樹氏は「ぬかみそやレーズンなどのアルコールを含む食品を食べると、数時間後でもアルコールの痕跡が検出される。たとえば、食べたものが歯の間に挟まった場合などです。」
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
最近、出勤前にまんじゅうを食べたバスの運転手が、勤務前の検査で呼気からアルコールが検出され、懲戒処分を受けた(was disciplined after a pre-duty inspection detected alcohol on his breath)。事業者や専門家によると、ほかのパンやぬかみそ、キムチ、栄養ドリンクなどを摂取した後にアルコールが検出された例もある(there have also been cases of alcohol being detected after people have consumed other types of bread, “nuka miso”, kimchi and nutritional drinks)という。
出勤前にまんじゅうを食べたバスの運転手が、勤務前の検査でアルコールが検知された。
これによって、この運転手は、その日の勤務ができなくなり、懲戒処分を受けたということです。
その他にも、パンやぬかみそ、キムチや栄養ドリンクを飲食した場合に、アルコールが検知されることがあるようです。
アルコール検知器による酒気帯びの確認の義務化は、機械の供給が追いついていないとして無期延期されたようです。
“was disciplined after pre-duty inspection detected alcohol on his breath”で「勤務前の検査で呼気からアルコールが検知され、懲戒処分を受けた」と訳しています。
“discipline”は名詞の「訓練」が有名な意味ですが、動詞では「しつける」「罰する」というような意味があります。
大阪府高槻市によると(according to the Osaka Prefecture city of Takatsuki)、23日午前9時過ぎにバス乗車前にアルコール検査を行ったところ(when he was tested before boarding the bus)、呼気1リットル当たり0・11ミリグラムのアルコール濃度が検出された(was found to have an alcohol level of 0.11 milligrams per liter of exhaled breath)40代の市営バス運転手が厳戒処分を受けた(it reprimanded a municipal bus driver)。
大阪府高槻市によると、市営バスの運転手の始業前アルコール検査で、まんじゅうを食べたというバスの運転手が呼気1ℓあたり0・11ミリグラムのアルコールが検出された。
そして、市は、この運転手を厳戒処分にしたということです。
“it reprimanded a municipal bus driver”で「市営バス運転手が厳戒処分を受けた」と訳しています。
“reprimand”は「叱責する」という意味。
西日本鉄道によると、レーズンパンを食べた西鉄バス北九州の運転士の呼気からアルコールが検出された事例もある(there was also a case in which alcohol was detected on the breath of a Nishitetsu Bus Ktakyushu driver who had eaten raisin bread)。同社関係者は「どの食品がアルコール検査で陽性反応を示すか分からないため、ドライバーには検査直前の飲食を控えるよう指示している(instruct drivers to refrain from eating or drinking)」と話した。
西鉄バスのドライバーでも、呼気からアルコールが検出された事例がある。
この場合は、レーズンパンを食べたという。
西鉄の関係者は、「何がアルコール検査で陽性反応するのかわからないので、運転手には検査直前には飲食をしないように言っている」と話しています。
“instruct drivers to refrain from eating or drinking”で「飲食を控えるように指示している」と訳しています。
“instruct”は「指示する、教える」などの意味。
日本語でも指導者を「インストラクター」と言いますよね。
“refrain from ~”で「~を控える、遠慮する」という意味。
“Please refrain from smoking”で「喫煙はお控えください」という意味です。
事故調査の専門家(an accident investigation expert)で、仙台に本拠を置く日本交通事故調査機構代表の佐々木浩樹氏は「ぬかみそやレーズンなどのアルコールを含む食品を食べると(when people eat food containing alcohol, such as nukamiso or raisins)、数時間後でもアルコールの痕跡が検出される。たとえば、食べたものが歯の間に挟まった場合などです(the food gets caught between their teeth)。」
事故調査などの専門家の話が書かれています。
ぬかみそやレーズンなど、アルコールを含む食品を食べると、アルコールの痕跡が検出される。
その理由は、口の中にまだその食品の痕跡が残っているから。
例えば、歯の間にその食べ物が挟まっていると、そこに含まれるアルコールが検知器で探知されるということです。
“when people eat food containing alcohol, such as nukamiso or raisins”で「ぬかみそやレーズンなどのアルコールを含む食品を食べると」と訳しています。
“when”は「~のとき」という意味、「食べた時」ということです。
“contain”は「含む」という動詞。
今日は、食べ物を食べただけで、アルコールが検知されることがあるという記事を取り上げました。
前日に深酒をして、それが翌朝まで残るという場合は、アルコールが残っているというのは当たり前です。
こういうことがあるからと言って、断酒をするというのも、それはそれで、かなり大変です。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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