パウエルFRB議長がついに発言を緩めたようです。
これまで、インフレに打ち勝つまでは絶対に金利を下げないと、超タカ派的な発言を繰り返してきました。
そして、S&P500やナスダックの株価の指数は、下がり続けていました。
それが、ついに金利の利上げペースを緩めるかもしれないという発言をした。
とは言え、これまで異例の0.75%の利上げを続けてきたのを0.5%の利上げに利上げ率を下げるという程度の意味だと思います。
それでも、ニューヨークの株価は、この発言を受けて急上昇。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が、中央銀行が早ければ12月にも利上げペースを縮小する可能性があると発言した後、水曜日のウォール街は大幅に値を上げて取引を終えた。
The S&P 500 rallied from an earlier loss and the Nasdaq jumped after the release of Powell’s remarks prepared for delivery at the Brookings Institution think tank in Washington.
S&P 500 は以前の損失から反発し、ワシントンのブルッキングス研究所シンクタンクでの配信に向けて準備されたパウエルの発言が発表された後、ナスダックは跳ね上がりました。
Powell also cautioned that the fight against inflation was far from over and that key questions remain unanswered, including how high rates will ultimately need to rise and for how long.
パウエル議長はまた、インフレとの闘いはまだ終わっておらず、最終的にどの程度の金利上昇が必要か、いつまで続くかなど、重要な問題は未解決のままであると警告した。
“(The market) has waited with bated breath, looking for that clarification in terms of duration and extent of Fed tightening. And anything that gives hope to the idea the Fed is becoming less hawkish is viewed as a positive for stocks, at least on a short-term basis”
「(市場は)息を殺して待っていて、FRBの引き締めの期間と範囲の明確化を求めていました。そして、FRBがタカ派的でなくなっているという考えに希望を与えるものは、少なくとも短期ベースの株式にはポジティブに見られます」
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が、中央銀行が早ければ12月にも利上げペースを縮小する可能性があると発言した後(after Federal Reserve Chair Jerome Powell said the central bank might scale back the pace of its interest rate hikes as soon as December)、水曜日のウォール街は大幅に値を上げて取引を終えた(ended sharply higher)。
FRBのパウエル議長が、これまで続け来た金利の利上げペースを縮小する可能性があると発言したようです。
しかも、早ければ12月にも。
この発言を受けて、株価は急上昇したようです。
これまで、パウエル議長は、インフレを抑えるためには、金利の引き上げの継続が必要と一貫して言っていました。
その発言が、ちょっとでも緩むと、株価は急上昇したということです。
“as soon as December”で「早ければ12月にも」と表現しています。
“as soo as ~”はよく使う表現です。
中でも”as soon as possible”は「できるだけ早く」ということでよく使われます。
短縮形では、頭文字を取って”ASAP”とも言います。
S&P 500 は以前の損失から反発し(rallied from an earlier loss)、ワシントンのブルッキングス研究所シンクタンクでの配信に向けて準備されたパウエルの発言が発表された後(after the release of Powell’s remarks)、ナスダックは跳ね上がりました(the Nasdaq jumped)。
パウエル議長の発言後、S&P500は下落していたところから反発した。
ナスダックも急上昇したようです。
“rallied from an earlier loss”で「以前のロスから反発した」と訳しています。
“rally”は「回復する、反発する」という意味があります。
パウエル議長はまた、インフレとの闘いはまだ終わっておらず、最終的にどの程度の金利上昇が必要か、いつまで続くかなど、重要な問題は未解決のままであると警告した(also cautioned that the fight against inflation was far from over and that key questions remain unanswered, including how high rates will ultimately need to rise and for how long)。
パウエル議長は、インフレとの戦いはまだ終わっていないとも発言しました。
どのくらいの金利の上昇が必要で、いつまで高い金利を継続する必要があるかなどはまだ未解決だと言っています。
そして、自分の発言で、また株価が上がったり、物価が上昇したりすることを警戒している様子がうかがえます。
“also cautioned that ~”で「~と警告した」と訳しています。
“that”以下で警告した内容を説明しています。
「(市場は)息を殺して待っていて(has waited with bated breath)、FRBの引き締めの期間と範囲の明確化を求めていました(looking for that clarification)。そして、FRBがタカ派的でなくなっているという考えに希望を与えるものは、少なくとも短期ベースの株式にはポジティブに見られます(as a positive for stock)」
金融関係者のことばが載っています。
金融関係者は、パウエルFRB議長の金利緩和の可能性の言葉をずっと待っていた。
そして、ちょっとでもタカ派的でない発言があると、すぐに株を買おうとしていた。
なので、即、株価が急上昇したということです。
“as a positive for stock”で「株式にはポジティブに見られる」と訳しています。
ここの”as ~”は「~にとって」という意味です。
今日は、パウエルFRB議長が金利の利上げペースを緩めるという発言をしたという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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