アカデミー賞で大きなトラブルが発生しました。
主演男優賞を受賞したウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロックを平手打ちをするという事態が起きました。
なぜ、このようなことが起こったのでしょうか?
新聞の記事を読んでいきたいと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
最優秀俳優候補のウィル・スミスは、プレゼンターのクリス・ロックの顔を開いた手で叩き、日曜日のオスカー式典での妻の出演について冗談を言ったコメディアンで下品な声を上げました。
The episode with Rock at first appeared to be a scripted joke but turned serious when Smith shouted out, “Keep my wife’s name out of your f—ing mouth.”
ロックのエピソードは、最初は台本のジョークのように見えましたが、スミスが「妻の名前をお前の口から出すな!」と叫んだとき、深刻になりました。
Rock was roasting some of the nominees and, after mentioning Smith, said of his wife, Jada Pinkett Smith, “Jada, I love you. G.I. Jane II, can’t wait to see it.”
ロックは候補者の何人かをこき下ろしていて、スミスに言及した後、彼の妻、ジェイダ・ピンケット・スミスについて次のように述べました。「ジェイダ、愛しています。 G.I.ジェーンII、それを見るのが待ちきれません。」
Moments later, Smith walked on stage toward Rock, who had his hands behind his back when Smith threw an open hand at his face that produced an audible smack.
しばらくして、スミスはステージ上をロックに向かって歩きました。ロックは、スミスが顔に開いた手を投げたときに両手を後ろに持っていました。それは、ピシャリと音を出した。
“Oh, wow! Wow! Will Smith just smacked the s— out of me,” Rock said as the audience laughed, thinking it was a skit. “Wow, dude. It was a G.I. Jane joke,” referencing the 1997 film “G.I. Jane” in which actress Demi Moore shaved her head.
“ああすごい!おお!ウィル・スミスはちょうど私からsを叩きました」とロックは聴衆がそれがスキットだと思って笑ったときに言いました。 「わあ、おい。それはG.Iジェーンのジョークでした。」それは1997年の女優のデミ・ムーアが頭を剃った「G.I.ジェーン」の映画に言及していました。
Smith then made what may become one of the most memorable phrases of Oscar history when he said, “Keep my wife’s name out of your f—ing mouth.”
その後、スミスは、「妻の名前をお前の口から出すな!」と言ったときに、オスカーの歴史の中で最も記憶に残るフレーズの1つになる可能性があるものを作成しました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
最優秀俳優候補(best actor nominee)のウィル・スミスは、プレゼンテーターのクリス・ロックの顔を開いた手で叩き(smacked presenter Chris Rock in the face with open hand)、日曜日のオスカー式典での妻の出演に冗談を言ったコメディアンに下品な声を上げました(shouted a vulgarity at the comedian for making a joke)。
ウィル・スミスは、最優秀俳優賞にノミネートされていました。
そして、プレゼンテーターのコメディアンのクリス・ロックが冗談を言ったので、平手打ちをした。
その冗談は、彼の妻に関してのジョークを言ったからでした。
そして、下品な言葉を浴びせかけたと言っています。
“shouted a vulgarity at the comedian for making a joke”で「冗談を言ったコメディアンに下品な声を上げた」と訳しています。
“vulgarity”は「下品、俗悪、やぼったさ」という意味の名詞です。あまり使われない単語。
ロックのエピソードは、最初は台本のジョークのように見えました(at first appeared to be a scripted joke)が、スミスが「妻の名前をお前の口から出すな!」と叫んだ時、深刻になりました(tuned serious)。
クリス・ロックのこの出来事は、最初は決められていたジョークのように思われていました。
なので、ウィル・スミスがクリス・ロックを平手打ちした直後は、会場の人たちも笑っていました。
でも、ウィル・スミスが席に戻った後、「妻の名前をお前の口から出すな!」と叫んだ時、それは本当にウィル・スミスが怒っているということがわかりました。
すると、会場が深刻な雰囲気に変わってしまいました。
“at first appeared to be a scripted joke”で「最初は台本のジョークのように見えました」と訳しています。
“appear”は「~のように見える、現れる」という意味の動詞。
“scripted”は「台本の用意された」という意味の形容詞としてここでは使われています。
ロックは、候補者の何人かをこき下ろしていて(was roasting some of the nominees)、スミスに言及した後、彼の妻、ジェイダ・ピンケット・スミスについて、次のように言いました。
「ジェイダ、愛しているよ。G.I.ジェーンⅡが待ちきれないよ(can’t wait to see it)。」
クリス・ロックは、ウィル・スミスの妻のジェイダ・ピンケット・スミスについて話す前にも、何人かの候補者をこき下ろしていた。
そして、ジェイダ・ピンケット・スミスに対して、「G.I.ジェーンⅡが待ちきれないよ。」と言った。
これは、ジェイダ・ピンケット・スミスが脱毛症にかかっていて、丸坊主のようになっているのを茶化した言葉でした。
“was roasting some of the nominees”で「候補者の何人かをこき下ろしていた」と訳しています。
“roast”はコーヒーの「ロースト」で「焙煎する」という意味や「燻りだす」という意味もありますが、ここでは「こき下ろす」という意味で使っています。
しばらくして、スミスはステージ上をロックに向かって歩きました(walked on stage toward Rock)。
ロックは、スミスが顔に開いた手を投げたとき(threw on open hand at his face)、両手を後ろに持っていました(had his hands behind his back)。それはピシャリと音を出した(produced an audible smack)。
クリス・ロックが冗談を言った後、ウィル・スミスはステージ上を歩いてロックの方に向かっていきました。
そして、平手打ちをしました。
「パシッ」っと音声が流れています。
そして、ウィル・スミスは自分の席に戻った。
“walked on stage toward Rock”で「ステージ上をロックに向かって歩いた」と訳しています。
“toward”は「~に向かって」という意味の前置詞。有名ですね。
「ああすごい!おお!ウィル・スミスがまさに私を叩きました(smacked)」とロックは聴衆がそれが寸劇だと思って(thinking it was a skit)笑ったときに言いました。
「わあ、おい(wow, dude)。それはG.I.ジェーンのジョークでした。」
それは1997年の女優のデミ・ムーアが頭をそった(shaved her head)「G.I.ジェーン」の映画に言及していました(referencing)。
殴られたクリス・ロックは、「ウィル・スミスはまさに私を叩きました」と言った。
この時に放送禁止用語の「シット」という言葉を使っているので、”s”だけしか書かれていません。
まだ、聴衆はこれは寸劇だと思っていた。
そして、クリス・ロックは、「G.I.ジェーンのジョークじゃないか」と続けたわけです。
“thinking it was a skit”で「それが寸劇だと思っていた」と表現しています。
“skit”は「寸劇」という意味の名詞です。
その後、スミスは「妻の名前をお前の口から出すな」と言ったとき、オスカーの歴史の中で最も記憶に残るフレーズの1つになる可能性のあるものを作成した(made what may become of the most memorable phrases of Oscar history)。
でも、席に座ったウィル・スミスはクリス・ロックに対して、「妻の名前をお前の口から出すな」と叫んだ。
これで、会場が凍りついたわけです。
すなわち、これは寸劇ではなく、本当にウィル・スミスは怒って、クリス・ロックを殴ったのだと会場は分かった。
そして、このウィル・スミスが発したフレーズは、オスカー史上で最も記憶に残るフレーズになる可能性があります。
ここでも、放送禁止用語の「ファック」という言葉が使われているので、”f-ing”と書かれています。
“made what may become of the most memorable phrases of Oscar history”で「オスカーの歴史の中で最も記憶に残るフレーズの1つになる可能性のあるものを作成した」と訳しています。
“what”でそれ以下をまとめて「~なもの」という意味になっています。
今日は、アカデミー賞での大きなハプニングについて取り上げました。
冗談というのは、なかなか難しいものです。
微妙なラインをわかるセンスが必要です。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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