【英字新聞読解のコツ!】ノバク・ジョコビッチは、全米オープンでブーイングを聞いた時、自分は歴史の追求を始めたと思った!

英語、英会話

今日は、テニスの話題です。

ジョコビッチがUSオープンの初戦に出場したようですが、その試合で、ちょっと雰囲気が悪かったようです。

ジョコビッチに対して、ブーイングとも聞こえるような声があったようで…。

ちょっとジョコビッチも気にしている感じです。

そんな内容の記事が今日のテーマです。

では、今日の記事に入っていきます。

Novak Djokovic started his pursuit of history at the US Open with victory against Holger Rune on Tuesday but said the atmosphere on court was far from ideal.
ノバク・ジョコビッチは火曜日にホルガ・ルーネに勝利して全米オープンで歴史の追求を始めましたが、コートの雰囲気は理想からほど遠いと述べました。

ノバク・ジョコビッチはUSオープンでの歴史の追及(his pursuit of history)をスタートした。

火曜日にホルガ・ルーネに対して勝利(victory against Holger Rune)をしたことによって。

しかし、コートの雰囲気(the atmosphere on court)は、理想からはほど遠い(far from ideal)と述べました。

なにか、あったのでしょうか?

自分の調子ではなくて、コートの雰囲気がよくないと言っているようです。

Organizers have welcomed capacity crowds back at Flushing Meadows this year — with fans aged 12 and above requiring proof of vaccination — but not all seemed to want the world No.1 to win.
主催者は今年のフラッシングメドウズに大勢の観客を歓迎しました。12歳以上のファンは予防接種の証明が必要ですが、すべての人が世界一の勝利を望んでいるわけではないようです。

主催者(organizers)は、会場であるフラッシングメドウズに今年はたくさんの観客(capacity crowds)迎えました(have welcomed)

12歳以上で、予防接種の証明書が必要ですが…。

しかし、すべての人が世界第一位の勝利を望んでいるわけではないようです(not seemed to want)

ジョコビッチの勝利を必ずしも観客全員が望んでいるわけではなさそうな雰囲気があったようです。

具体的にどのようなことがあったんでしょうか?

Djokovic is bidding to become the first man since Rod Laver in 1969 to win the calendar grand slam but said he thought he heard booing from the crowd as he survived a scare to win 6-1 6-7 6-2 6-1.
ジョコビッチは1969年のロッド・レーバー以来、カレンダーのグランドスラムで優勝する最初の男になることを目指していますが、恐怖を乗り越えて6-1 6-7 6-2 6-1で勝利したため、群衆からブーイングが聞こえたと思いました。

ジョコビッチは、1969年のロッド・レーバー以来最初のカレンダーグランドスラムで優勝する男になることを目指している(is bidding)

“bid”には、「努力する、手を尽くす」などの意味があります。

しかし、彼は何とか勝ち残ったとき、ブーイングが聞こえたと思いました(he thought he heard booing)

強すぎると、反発されることもよくあることではあります。

現在のジョコビッチも、強すぎると思われているのかもしれません。

“I didn’t know what they were chanting honestly. I thought they were booing,” he told reporters after the match.
「彼らが正直に何を唱えているのかわからなかった。彼らはブーイングをしていると思った」と彼は試合後に記者団に語った。

「正直、彼らが何を唱えているのか(what they were chanting)わからなかった。」

彼らはブーイングをしている(they were booing)と思った。」

このようにジョコビッチは試合後に記者団に話しました(told reporters)

実際には、どうだったんでしょうか?

ブーイングがあったのでしょうか?

“I don’t know, it was not ideal atmosphere for me to tell you that. But I’ve been in these particular atmospheres before, so I knew how to handle it.
「わかりません。それを言うのは理想的な雰囲気ではありませんでした。しかし、私は以前にこれらの特定の雰囲気にいたことがあるので、それを処理する方法を知っていました。

「わかりません。私にとっては理想的な雰囲気ではありませんでした(not ideal atmosphere for me)。」

しかし、以前にもこのような特別な雰囲気(particular atmospheres)の中に居たことがあるので、それに対処する方法(how to handle it)を知っていました。」

ジョコビッチは、かなり雰囲気が自分にとって良くないと感じていたようです。

アウエーな感じがしたんでしょうか?

“I mean, obviously you always wish to have crowd behind you, but it’s not always possible.
「つまり、あなたはいつもあなたの後ろに群衆を置きたいと思っていますが、それが常に可能であるとは限りません。

「私が言いたいのは、あなたは、いつもあなたの後ろに群衆を置きたい(always wish to have crowd behind you)と思っていますが、それがいつも可能だとは限りません。」

あなたの後ろに群衆を置きたいというのは、応援してもらいたいという意味でしょう。

でも、そういうわけにはいかないときもある。

“That’s all I can say. I mean, I don’t know. I’ve been focusing on myself and what I need to do. I guess I have to just see how it feels on the court and try to keep it together. That’s all I can do.”
「私が言えるのはそれだけです。つまり、わかりません。私は自分自身と何をする必要があるかに焦点を合わせてきました。コートでの気分を見て、一緒に保つ必要があると思います。私にできることはそれだけです。」

私が言えるすべてはそれだけです(That’s all I can say)。つまり、分からない。」

ジョコビッチは、なぜブーイングされるのかがわからないと言っているようです。

「私は、私自身と何をするべきか(what I need to do)というとだけに焦点を合わせてきた(have been focusing)。」

ジョコビッチは、自分のプレーの向上にだけ集中してきたということが言いたいようです。

「わたしはコートの中での気分を見て、一緒に保つ必要があると思う(guess)。それが私にできることすべてです(That’s all I can do)。」

ジョコビッチは、精神的に動揺しないことが大事だと考えているようです。

それが自分にできることのすべて。

周りがブーイングするのはどうしようもないということでしょう。

It’s unclear whether fans were booing the Serbian or whether they were chanting “Rune” in support of his Danish opponent.
ファンがセルビア人をブーイングしていたのか、それともデンマーク人の対戦相手を支持して「ルーン」を唱えていたのかは不明です。

ファンがセルビア人(すなわちジョコビッチ)にブーイングしていたのか、それともデンマーク人の対戦相手である「ルーン」を応援して唱えていた(were chanting “Rune” in support)のかは、不明です(it’s unclear)

「ブー」と「ルーン」が似ているので、どっちかわからないと言っています。

でも、たぶん、ブーイングの可能性が高いような気がします。

ジョコビッチは、そのトーンからして、ブーイングだと思ったわけですから。

Rune himself was confused by what he initially thought was booing but said he was happy when he realized many were just cheering on the underdog.
ルーン自身は、最初はブーイングだと思っていたものに混乱していましたが、多くの人が弱者を応援していることに気づいたとき、彼は幸せだと言いました。

ルーン自身は混乱していた(was confused)

最初はブーイングだと思っていた(initially thought was booing)のだが、多くの人が弱者である自分を応援している(cheering on the underdog)ということに気づいたときに幸せだと言いました。

ルーンにも最初は「ブーイング」のように聞こえていた。

でも、彼を応援していたのじゃないか?と聞いたときに、幸せだと思ったようです。

“Actually, at one point, they were cheering for me; another point, they were booing. I was like, ‘What is going on?'” he told reporters.
「実際、ある時点で彼らは私を応援していた。別の時点で彼らはブーイングをしていた。私は 『何が起こっているのか』のようだった」と彼は記者団に語った。

ルーンは記者団に対して、語っています。

「実際、ある時点で(at one point)観客は私を応援していた(they were cheering for me)。別のじてんでは、彼らはブーイングしていた。」

「私は、「何が起こっているのか?」という感じだった。」

ルーン自身もとても状況に驚いていたようです。

“All of a sudden, after the match I heard they said ‘Rune.’ When I heard that, I was happy because I didn’t understand it in the match. As I said, it was a crazy crowd, the best I’ve ever felt in my life.”
「突然、試合後、彼らが 『ルーン』と言ったのを聞いた。それを聞いたときは、試合でわからなかったので嬉しかったです。言ったように、これまでで最高のクレイジーな群衆でした。」

「突然、試合後に観客が「ルーン」と言ったのを聞きました(heard they said ‘Rune’)。」

「それを聞いた時には、私はとてもうれしかった。何故なら、試合ではわからなかったからです(I didn’t understand)。」

さっき言った通り(as I said)これまでの人生で感じた(I’ve ever felt in my life)、最高のクレイジーな群衆でした。」

ルーンは、最初はジョコビッチに対するブーイングだと思っていた。

すると、試合後に聞いたら、自分の名前を叫んでくれているのだと分かった。

それがわかると、彼はとても幸せな気持ちになったようです。

Djokovic has already won the Australian Open, French Open, and Wimbledon this year and needs just one more victory at the last slam of the year to complete the epic feat.
ジョコビッチは今年すでに全豪オープン、フランスオープン、ウィンブルドンで優勝しており、この壮大な偉業を完了するには、今年の最後のスラムでもう1回勝利する必要があります。

ジョコビッチは、すでにほかのタイトルを獲得している(has already won)

そして、偉業を達成するためには、もう1回最後のスラムで優勝する必要がある(needs one more victory at the last slam)。

全豪、全仏、全英オープンで優勝をしているんですね。

あとは、今回のUSオープンを優勝すれば、1年間のグランドスラム達成。

これが、50年以上ぶりの快挙となるわけです。

Triumph at the US Open would also take the 34-year-old to 21 major titles, surpassing Roger Federer and Rafael Nadal who each have 20 majors to their name.
全米オープンでの勝利は、34歳から21のメジャータイトルを獲得し、それぞれ20のメジャーを持っているロジャーフェデラーとラファエルナダルを上回ります。

さらに、USオープンでの優勝によって、34歳で21のメジャータイトル(34-year-old to 21 major titles)を獲得することになります。

これは、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダルの20回のメジャータイトル獲得を上回る(surpassing)ことになります。

今、3人がメジャー20勝で並んでいるようです。

このUSオープンで優勝すると、他の2人を上回ることになる。

ジョコビッチにとっては、いろんな、大きな意味がある、今回のUSオープンの優勝なわけです。

“I am very excited and I’m very motivated, as you can imagine,” he told CNN Sport ahead of the tournament. “I am very much aware of what’s on the line.”
「あなたが想像できるように、私は非常に興奮していて、非常にやる気があります」と彼はトーナメントの前にCNNスポーツに語った。 「私は何が起こっているのかをよく知っています。」

「私は、とても興奮していて、非常にやる気があります(I’m very motivated)あなたが想像できるように(as you can imagine)…」

ジョコビッチは、CNNスポーツにトーナメント前(ahead of the tournament)に語った。

「私はよくわかっています。何が起こっているのかを(what’s on the line)…」

すなわち、今回のUSオープンがとても重要な意味があるのかということを、ジョコビッチ自身がよくわかっているということです。

“Making history in this sport is of the greatest importance to me, particularly at this stage of my career. And playing and trying to win as many grand slams is the highest priority in my tennis season.”
「このスポーツで歴史を作ることは、特に私のキャリアのこの段階で、私にとって最も重要です。そして、できるだけ多くのグランドスラムをプレーして勝つことを試みることは、私のテニスシーズンの最優先事項です。」

「このスポーツで歴史を作ることは、私にとって最も重要なことです。特に(particularly)私のキャリアのこの段階では(at this stage of my career)…。」

「そして、プレーをして、できるだけ多くのグランドスラムに勝つこと(to win as many grand slams)は、今テニスシーズンの私の最優先事項(the highest priority)です。」

34歳ということで、ちょうど充実した年齢で年間グランドスラムという記録を作るのはとても重要。

そして、たくさんのグランドスラムに優勝することも、併せて重要です。

The Serbian star had been bidding to become the first men’s player to win a ‘Golden Slam’ — consisting of four grand slams and an Olympic gold medal in the same calendar year — but lost in the semifinals to eventual gold medalist Alexander Zverev at Tokyo 2020.
セルビアのスターは、同じ暦年に4つのグランドスラムとオリンピックの金メダルで構成される「ゴールデンスラム」を獲得した最初の男子選手になることを目指していましたが、東京2020準決勝で最終的な金メダリストのアレクサンダーズベレフに敗れました。

セルビアのスターは、最初の男子の「ゴールデンスラム」プレーヤーになることを目指していた(had been bidding)

「ゴールデンスラム」というのは、4つのグランドスラムとオリンピックの金メダルで構成される(consisting of four grand slams and an Olympic gold medal)

でも、ジョコビッチは、東京オリンピックの準決勝で最終的に金メダリスト(eventual gold medalist)になったアレクサンダー・ズべレフに敗れました。

なかなか、うまくいかないものです。

「ゴールデンスラム」は4年に1回しかチャンスがないですからね。

その年にすべてのグランドスラムと金メダルは、かなり難しい。

He said he had “ran out of gas” at the Summer Olympics but is raring to go again after a break.
彼は夏季オリンピックで「ガス欠」だったと言ったが、休憩後に再び行くことはめったにない。

ジョコビッチは、夏季オリンピックでは「ガス欠(ran out of gas)」だったと言った。

しかし、休暇を取った後、再びチャレンジするというのは、めったにない(is raring)

一度、精神的に切れてしまったと思うのですが、再びチャレンジするというのはレアなことだと言っています。

“Pressure is a privilege. I have grown and kind of developed throughout my career to really handle pressure in the right way,” he added. “But nothing is guaranteed.
「プレッシャーは特権です。私はキャリアを通して成長し、ある種の成長を遂げ、プレッシャーを正しい方法で本当に処理できるようになりました」と彼は付け加えました。 「しかし、何も保証されていません。

「プレッシャーは特権(a privilege)である。私はキャリアを通じて成長してきた(developed throughout my career)プレッシャーを正しい方法で処理できるようになった(handle pressure in the right way)。」

ジョコビッチ曰く、キャリアを通じて、ずっとプレッシャーに耐えるように成長してきたと言っています。

ジョコビッチの言うように、プレッシャーは特権かもしれません。

そのような状況に居られるというのは、誰でもというわけではありません。

「しかし、何も保障されません(nothing is guaranteed)。」

でも、成長してきたからと言って、何も保障されるものではありません。

勝つしかないんですよね。結局。

“I like to have adversity. I like to have expectations and pressure and, you know, in a way it draws the best out of me. So, yeah, hopefully, I can have a fantastic couple of weeks.”
「私は逆境を抱えるのが好きです。期待とプレッシャーを感じるのが好きです。そして、あなたが知っているように、それが私から最高のものを引き出す方法で。だから、ええ、うまくいけば、私は素晴らしい数週間を持つことができます。」

「私は逆境(adversity)を抱えるのが大好きです。期待(expectations)プレッシャー(pressure)を抱えるのが好きです。それが私から最高のものを引き出す(draws the best)方法だから。だから、うまくいけば(hopefully)、私は素晴らしい2週間(a fantastic couple of weeks)を過ごすことになる。」

ジョコビッチは、ポジティブ・シンキングしてますね。

このプレッシャーは、もともと自分が好きなものである。

そして、そのプレッシャーが自分のベストを引き出させてくれる。

だから、この2週間は素晴らしいものになる。

ブーイングを受けたとしても、それをポジティブにとらえて、良い方向にもっていこうとしています。

それにしても、ジョコビッチも精神的にはちょっときつかったんではないかなぁと思います。

1回戦で戦っているところで、ブーイングですから…。

これが話題になると、たぶん、今大会はずーっと、ブーイングが続くような気がします。

今日の記事はここまで。

明日もまた、頑張ります。

こうぷー

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