北京パラリンピックでウクライナの選手が表彰台を独占したようです。
しかし、表彰台に立った選手たちに笑顔はありませんでした。
理由は言わずと知れた、ロシア・ウクライナ情勢が原因です。
メダルを獲得しても、とても素直に喜べる気分ではないということです。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
ウクライナのビタリー・ルキアネンコは、北京パラリンピックの視力障害カテゴリーで男子6 kmバイアスロンの優勝者であり、日曜日の夜に金メダルを獲得しました。
Lukianenko stood on the podium with a serious expression, despite his gold-medal win.
ルキアネンコは金メダルを獲得したにもかかわらず、真剣な表情で表彰台に立った。
He said he was unhappy because he was worried about what was happening in his home country, which is currently being invaded by Russia.
彼は、現在ロシアに侵略されている母国で何が起こっているのか心配していたので、不幸だと言った。
Ukrainians swept the podium, and all three athletes hummed their national anthem as the Ukrainian flag was raised.
ウクライナ人が表彰台を席巻し、ウクライナの旗が掲げられたとき、3人の選手全員が国歌を口ずさみました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
ウクライナのビタリー・ルキネアンコは、北京パラリンピックの視力障害カテゴリー(vision impaired category)での男子6㎞バイアスロンの優勝者であり(the winner of the men’s 6-kilometer biathlon)、日曜日の夜に金メダルを獲得しました(was awarded the gold medal)。
ウクライナの選手が北京パラリンピックで金メダルを獲得したようです。
ビタリー・ルキネアンコ選手。
視覚障害の男子6㎞バイアスロンで優勝しました。
バイアスロンって、スキーで走って、銃で的を射る競技だったと思います。
障害者でもそれができるというのが驚きです。
“vision impaired category”で「視覚障害カテゴリー」と訳しています。
“impair”が「(価値・質・機能などを)悪くする、損なう、害する、減じる、弱める」という意味なので、その受身形で「損なわれた」という意味です。
“was awarded the gold medal”で「金メダルを獲得した」と表現しています。
“win the gold medal”や”take the gold medal”でもほぼ同じ意味です。
ルキアネンコは金メダルを獲得したにも関わらず(despite)、真剣な表情で表彰台に立った(stood on the podium with a serious expression)。
表彰台に立ったルキアネンコ選手は、金メダルを獲得したにも関わらず、喜びを表さなかった。
深刻な表情で表彰台に立っていたということです。
その原因は、現在のロシア・ウクライナ情勢にあることは、誰にでもわかることです。
“despite ~”は「~にもかかわらず」という意味で使います。よく使われる単語です。
“stood on the podium with a serious expression”で「真剣な表情で表彰台に立った」と表現しています。
“a serious expression”で「真剣な表情」という意味。
“expression”は「言い回し、表現」などの意味のほかに、「表情、顔つき」という意味があります。
彼は、現在ロシアに侵略されている(currently being invaded by Russia)母国で何が起こっているのか(what was happening in his home country)心配していた(was worried)ので、幸せではないと言った。
ルキアネンコ選手が真剣な表情をしていたのは、ウクライナで何が起こっているのか心配だからです。
現在、ロシアに侵攻されているので、どのようになっているのかわからない。
だから、金メダルを獲得したとしても、素直に喜べないということです。
“currently being invaded by Russia”で「現在ロシアに侵略されている」と訳しています。
“currently”は「現在は、目下」という意味の副詞。
“invade”は「侵略する」という動詞で、ここでは受け身形で使われています。
ウクライナ人が表彰台を席巻し(swept the podium)、ウクライナの旗が掲げられた時(as the Ukrainian flag was raised)、3人の選手全員が国歌を口ずさみました(hummed)。
視覚障害部門の男子6㎞バイアスロンは、金銀銅メダルともにウクライナ選手だったようです。
表彰台をウクライナ選手が独占し、掲げられる国旗もすべてウクライナ国旗だった。
そして、国旗が掲げられるときにウクライナ国歌が流れた。
当然、3人ともウクライナ人なので、3人ともがウクライナ国歌を口ずさんだということです。
なにか、象徴的な感じがします。
“swept the podium”で「表彰台を席巻した」と表現しています。
“swept”は”sweep”の過去形です。
“sweep”には「掃く」という意味から、「一掃する、全勝する」という意味があります。
“as the Ukrainian flag was raised”で「ウクライナ国旗が掲げられた時」と訳しています。
ここでの”as”は、「~の時」という意味を表しています。
ルキアネンコは、ロシア軍の激しい攻撃にさらされている(which is under heavy fire)ハリコフに住んでおり、都市が瓦礫になってしまったため(as the city has been reduced to rubble)、戦争の終結を求めました(called for an end to the war)。
金メダルを獲得したルキアネンコは、ハリコフという都市に住んでいるようです。
そこは、現在、ロシア軍の激しい攻撃にさらされていて、町が瓦礫になってしまっている。
彼は、金メダルを獲得したにもかかわらず、それを心配していて、素直に喜べないようです。
早く戦争が終わって欲しいと言っています。
“which is under heavy fire”で「激しい攻撃にさらされている」と表現しています。
“which”は関係代名詞で、”which”以下で「激しい攻撃にさらされている」とKharkiv「ハリコフ」を説明してます。
“as the city has been reduced to rubble”で「都市が瓦礫になってしまったため」と訳しています。
“reduce”は「減らす、少なくする」という意味が有名ですが、「破壊する、取り壊す」という意味もあります。
“rubble”が「瓦礫、破片」という意味なので、「瓦礫に破壊されてしまった」という感じですね。
ここでの”as”は「~のため」という理由を説明するという使い方です。
今日は、北京パラリンピックでウクライナの選手が表彰台を独占したという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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