わたしたちは、日々いろんな人とのあいだの人間関係の中で生きています。
その人間関係はもちろん、よい関係であるほうが良いです。
それでは、よい人間関係を築くためには、何が必要でしょうか?
僕はよい人間関係を築くには、「感謝」と「尊敬」が必要だと思います。
ということで、今日は「良い人間関係を築くには、感謝と尊敬が必要」ということについて書いてみようと思います。
良い人間関係とは
まず、良い人間関係とは、お互いが心地よい、イーブンな人間関係だと思います。
双方が嫌がっているのは、もちろんよい人間関係とは言えません。
でも、片方には都合が良くて、片方が我慢をしているような関係も良い関係とは言えないと思います。
- 双方が同じように話せる
- 困ったときには助け合える
- 意見を言い合える、
そのような関係が良い人間関係だと思います。
それには、親と子だとか、会社の地位とか、社会的ステータスの違いとかは関係ないと思います。
たとえ、そういう違いがあっても、基本的にお互いに一人の人間同士として、イーブンな関係であるべきだと思います。
ですから、子供だから、親の言うことを聞くのは当たりまえ、社員だから、上司の言うことに対して何も意見を言うことができない、などという人間関係は、良い人間関係とは言えないと思います。
親や上司というのは単なる役割であって、その人が、保護したり、導いたりする役割や、最終的な判断をする役割を担っているにすぎません。
ですから、なんでも頭ごなしに子供や社員の言うことを否定するようなことは、あってはいけないと思います。
特に権限を持っている人に限って、知らず知らずのうちに、自分のほうが偉いと思ってしまっている人が多いと思います。
でも本当は、権限を持っているだけで、決して、人間として偉いというわけではありません。
上司や親の人たちは、「単に親や上司という役割を担っているだけで、自分そのものが本来的に偉いというわけではない」ということを自覚することが大切だと思います。
アドラーが褒めるのはダメ、感謝はOKと言っている
心理学者のアドラーは、「褒める」という行為は、上下関係を前提にしているからよくないと言っています。
「褒める」のは立場が上の人が下の人に向ってする行為だそうです。
そう言われればそうですね。
ヒラ社員が社長に向って「今回の役員人事、とてもよく考えられていてよったよ👍」なんて言ったらえらいことです(笑)。
そう考えると「褒める」という行為には、本質的に上から下への行為という意味が含まれているのだと思います。
でも、実際の生活の中では、そこまで厳密に「褒める」という行為を避ける必要はないと思いますね。
よいことをしたときはやっぱり褒められたいし、人から褒められるというのは、うれしいです。
だから、「褒める」という行為には、基本的に上から下への行為という意味合いも含まれていることを理解した上で、褒めるべきときには、キチンと褒めるというのがいいと思います。
一方でアドラーは、「感謝」するのは上下関係がないからよいと言っています。
「ありがとう。」とか「うれしかった。」とかはイーブンな関係で生まれる言葉だからだそうです。
いずれにしても、これらのよい感情やよい言葉の乱用はOKだと思います。
なぜなら、お互いの人間関係をよくすることはあっても、悪くすることはないからです。
わざとらしいのはダメですけどね。
心から感謝の感情を持つことは、とてもよいことです。
そしてさらに、その感謝の感情を実際に言葉に出して表すことが、良い人間関係を築くためには必要だと思います。