【英字新聞を読む】世界中で離陸する持続可能な航空燃料での航空機の飛行!

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世界中で環境問題は大きな課題としてとらえられています。

航空機の飛行燃料もその例外ではありません。

現在のところ、航空燃料は、原油を基に作られるジェット燃料がほとんどです。

でも、徐々に持続可能な航空燃料へのシフトが進められるようになってきています。

日本の航空会社でもそのための協力をしているという記事を以前取り上げたこともあります。

今日は、この話題を取り上げようと思います。

まずは記事全体を読んでみたいと思います。

Sustainable aviation fuel taking off worldwide
The move toward sustainable aviation fuel (SAF) derived from cooking oil, household garbage and other materials is gaining momentum in the airline industry, which has been the target of criticism overseas because of the high carbon dioxide emissions associated with flying.
食用油や家庭ごみなどを原料とした持続可能な航空燃料(SAF)への動きは、航空業界で勢いを増しており、飛行に伴う二酸化炭素排出量の多さから海外でも批判の的となっています。

The sense of urgency is particularly strong in Europe, where environmental issues attract more attention. European countries have started setting goals for the introduction of SAFs, which currently account for less than 1% of the total global supply of aviation fuels.
特に環境問題が注目されるヨーロッパでは切迫感が強いです。欧州諸国は、SAFの導入に関する目標の設定を開始しました。これは、現在、航空燃料の世界全体の供給量の1%未満を占めています。

A shift has also been seen among Japanese airlines. In March, All Nippon Airways, Japan Airlines and 14 other companies established an organization called Act For Sky to promote the use of domestically produced SAFs.
日本の航空の間でも変化が見られます。 3月には、全日本空輸、日本航空、その他14社が、国産のSAFの利用を促進するためにActForSkyという組織を設立しました。

The International Civil Aviation Organization, a United Nations agency, aims to adopt this year a target of net-zero carbon dioxide emissions among international airliners by 2050. As a result, efforts by the world’s airlines are likely to accelerate.
国連機関である国際民間航空機関は、今年、2050年までに国際旅客機の二酸化炭素排出量をゼロにするという目標を採用することを目指しています。その結果、世界の旅客機による取り組みが加速する可能性があります。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

The move toward sustainable aviation fuel (SAF) derived from cooking oil, household garbage and other materials is gaining momentum in the airline industry, which has been the target of criticism overseas because of the high carbon dioxide emissions associated with flying.
食用油や家庭ごみなどを原料とした持続可能な航空燃料(SAF)への動きは、航空業界で勢いを増しており、飛行に伴う二酸化炭素排出量の多さから海外でも批判の的となっています。

食用油や家庭ごみなどを原料とした(derived from cooking oil, household garbage and other materials)持続可能な航空燃料(SAF)への動き(the move toward)は、航空業界で勢いを増しており(is gaining momentum)、飛行に伴う二酸化炭素排出量の多さから(because of the high carbon dioxide)海外でも批判の的となっています(has been the target of criticism overseas)

航空機は、ジェット燃料という原油を材料に生成された燃料で飛行をしています。

その燃料消費は当然、二酸化炭素の排出を伴います。

それも、燃費が良いわけではなく、「ドラム缶をぶちまけながら飛んでいる」と表現されることもあるほど燃料を消費するようです。

その燃料を持続可能な航空燃料に変えようという動きが航空業界で進んでいます。

それは、二酸化炭素の排出量が多いからです。

“derived from cooking oil, house garbage and other materials”で「食用油や家庭ごみなどを原料とした」と訳しています

“derive from ~”は「~を原料とする、~に由来する」という意味です。

The sense of urgency is particularly strong in Europe, where environmental issues attract more attention. European countries have started setting goals for the introduction of SAFs, which currently account for less than 1% of the total global supply of aviation fuels.
特に環境問題が注目されるヨーロッパでは切迫感が強いです。欧州諸国は、SAFの導入に関する目標の設定を開始しました。これは、現在、航空燃料の世界全体の供給量の1%未満を占めています。

環境問題が注目される(where environmental issues attract more attention)ヨーロッパでは切迫感が特に強いです(the sense of urgency is particularly strong)

ヨーロッパ諸国は、SAFの導入に関する目標の設定を開始しました(have started setting goals)

これは、現在、航空燃料の世界全体の供給量の1%未満を占めています(account for less than 1%)

持続可能な航空燃料(SAF)への関心は、ヨーロッパではかなり強い。

切迫しているという感じでさえあるようです。

そして、ヨーロッパ諸国は、既にSAFの導入に関する目標設定を始めています。

でも、まだまだその量は少なくて、世界中の航空燃料の1%未満を占めるにすぎません。

“the sense of urgency is particularly strong”で「切迫感が強い」と表現しています。

丁寧に訳すると「緊急の感覚が特に強い」という感じですかね。

A shift has also been seen among Japanese airlines. In March, All Nippon Airways, Japan Airlines and 14 other companies established an organization called Act For Sky to promote the use of domestically produced SAFs.
日本の航空の間でも変化が見られます。 3月には、全日本空輸、日本航空、その他14社が、国産のSAFの利用を促進するためにActForSkyという組織を設立しました。

日本のエアラインの間でも変化が見られます(a shift has also been seen)

3月には、全日本空輸、日本航空、その他の14社が、国産のSAFの利用を促進するために(to promote the use of domestically produced SAFs)ActForSkyという組織を設立しました(established an organization called Act For Sky)

ヨーロッパ諸国は、SAFへの意識が高いということですが、日本でも変化がみられる。

それは、ANAとJALを含む日本の会社がSAFの利用を促進する組織を設立したことから分かる。

Act For Sky 「空のための活動」とでも言うのでしょうか?

そのような組織を作って、国産のSAFを開発していこうという考えのようです。

“a shift has also been seen”で「~でも変化が見られます」と訳しています

“shift”は「交代、変更、シフト」という意味ですね。

現在完了形ですでに変化がみられているということを示しています。

The International Civil Aviation Organization, a United Nations agency, aims to adopt this year a target of net-zero carbon dioxide emissions among international airliners by 2050. As a result, efforts by the world’s airlines are likely to accelerate.
国連機関である国際民間航空機関は、今年、2050年までに国際旅客機の二酸化炭素排出量をゼロにするという目標を採用することを目指しています。その結果、世界の旅客機による取り組みが加速する可能性があります。

国連の機関である国際民間航空機関(the International Civil Aviation Organization)は、今年、2050年までに国際旅客機の二酸化炭素排出量をゼロにするという目標(a target of net-zero carbon dioxide emissions)採用することを目指している(aims to adopt)

その結果(as a result)、世界の旅客機による取り組みが加速する可能性があります(are likely to accelerate)

国連の機関であるICAOは、2050年までに国際旅客機の二酸化炭素排出量をゼロにするという目標を掲げようとしている。

このことは、世界の旅客機がSAFへシフトするという取り組みを加速させる可能性があります。

例えば、SAFの燃料が給油できない空港へは飛ばないというようなことも起こり得ます。

なので、国際航空業界全体としてSAFへのシフトが加速するということなんだと思います。

“a target of net-zero carbon dioxide emissions”で「二酸化炭素排出量をゼロにする」と訳しています

“emission”は「排出」という意味で、環境問題の記事の時には頻出する単語です。

今日は持続可能な航空燃料の話題でした。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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