【英字新聞を読む】ジャクソン ホール会議、パウエル議長の演説に市場やエコノミストの注目の理由!

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7月末に株を始めてから、経済的な話が気になるようになりました。

7月の25日から27日まで、アメリカのカンザスシティ・ジャクソンホールで世界の中央銀行総裁が集まって、ジャクソンホール会議が開かれます。

この会議の中でも、最も注目を集めているのが、アメリカのパウエル議長の演説。

彼のコメントで、世界の経済が動きます。

実際に株を買っていると、本当に値段が大きく動くので、実感することができます。

さて、今回、彼はどのようなコメントをするのか?

今日はこの話題を取り上げようと思います。

まずは記事全体を読んでみたいと思います。

Jackson Hole Symposium: How and when to watch; why US Fed chair Powell’s speech is eyed by markets, economists
Markets globally are keeping a close watch on US Federal Reserve Chairman Jerome Powell’s remarks during the upcoming Jackson Hole Economic Policy Symposium 2022.
世界中の市場は、2022 年のジャクソンホール経済政策シンポジウムでの米国連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の発言に注目しています。

The Federal Reserve Bank of Kansas City will convene the annual event in Wyoming during 25-27 August. The event, which marks the Symposium’s 45th year, will focus on the theme “Reassessing Constraints on the Economy and Policy”.
カンザスシティ連邦準備銀行は、8 月 25 ~ 27 日にワイオミング州で年次イベントを開催します。シンポジウムの45年目を迎えるこのイベントは、「経済と政策の制約を再評価する」というテーマに焦点を当てます。

According to the official page, this year’s theme will explore the emergence of economic constraints during the pandemic and how supply considerations have returned to center stage. Prominent central bankers, finance ministers, academics, and financial market participants from around the world will meet at the event to discuss the burning economic and financial issues, including inflation.
公式ページによると、今年のテーマは、パンデミック中の経済的制約の出現と、供給の考慮事項がどのように中心的な舞台に戻ったかを探ります。世界中の著名な中央銀行家、財務大臣、学者、金融市場参加者がこのイベントに集まり、インフレを含む経済と金融の問題について議論します。

According to experts, Powell, with his address, is expected to correct market expectations from the last Fed meeting in July. In July’s meeting, the Fed recognized that some ‘recent indicators of spending and production have softened’.
専門家によると、パウエル議長の演説は、7 月に開催された前回の FRB 会合での市場の予想を修正するものと期待されています。 7月の会合でFRBは、「支出と生産の最近の指標が軟化している」ことを認めた。

This led to some saying that the Fed has taken a dovish shift. There was then a run in equities, a drop in the US Dollar as well as treasury yields as markets looked for a ‘dovish pivot’. Powell is likely to correct this perception with a more hawkish stance in his speech, according to economists, market analysts.
これにより、FRB がハト派にシフトしたとの声も出ています。その後、市場が「ハト派ピボット」を求めたため、株式が上昇し、米ドルが下落し、国債利回りが低下しました。エコノミストや市場アナリストによると、パウエル氏は演説でよりタカ派的なスタンスをとり、この認識を正す可能性が高い。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

Markets globally are keeping a close watch on US Federal Reserve Chairman Jerome Powell’s remarks during the upcoming Jackson Hole Economic Policy Symposium 2022.
世界中の市場は、2022 年のジャクソンホール経済政策シンポジウムでの米国連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の発言に注目しています。

世界中の市場は、2022 年のジャクソンホール経済政策シンポジウムでの米国連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の発言に注目しています(are keeping a close watch on US Federal Reserve Chairman Jerome Powell’s remarks)

25日から27日にアメリカのジャクソンホールという場所で、会合が開かれます。

これは、年に1度、世界中の中央銀行総裁などが集まる会議。

世界の金融政策について話しあう会議です。

その中でも、圧倒的に注目を集めているのが、アメリカのパウエルFRB議長の発言。

これによって、世界の金融市場が動きます。

高橋ダンさんなどは、彼のコメントの言い方の雰囲気だけで経済が動くと言っています

“are keeping a close watch on US Federal Reserve Chairman Jerome Powell’s remarks”で「米国連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の発言に注目している」と表現しています。

“remark”は「意見、所見、批評」などの意味です。

The Federal Reserve Bank of Kansas City will convene the annual event in Wyoming during 25-27 August. The event, which marks the Symposium’s 45th year, will focus on the theme “Reassessing Constraints on the Economy and Policy”.
カンザスシティ連邦準備銀行は、8 月 25 ~ 27 日にワイオミング州で年次イベントを開催します。シンポジウムの45年目を迎えるこのイベントは、「経済と政策の制約を再評価する」というテーマに焦点を当てます。

カンザスシティ連邦準備銀行は、8 月 25 ~ 27 日にワイオミング州で年次イベントを開催します(will convene the annual event)。シンポジウムの45年目を迎えるこのイベントは、「経済と政策の制約を再評価する」というテーマに焦点を当てます(will focus on the theme “Reassessing Constraints on the Economy and Policy”)

毎年、カンザスシティ連邦が主催するこの会合は、今年で45年目だそうです。

そして、今年の会合のテーマは、「経済と政策の制約を再評価する」というテーマ。

このあたりの文言の使い方にも、かなり気を使っていることが分かります。

“will focus on the theme “Reassessing Constraints on the Economy and Policy”で「「経済と政策の制約を再評価する」というテーマに焦点を当てる」と訳しています

“focus on ~”で「~に焦点を当てる、重点を置く」というような意味です。

According to the official page, this year’s theme will explore the emergence of economic constraints during the pandemic and how supply considerations have returned to center stage. Prominent central bankers, finance ministers, academics, and financial market participants from around the world will meet at the event to discuss the burning economic and financial issues, including inflation.
公式ページによると、今年のテーマは、パンデミック中の経済的制約の出現と、供給の考慮事項がどのように中心的な舞台に戻ったかを探ります。世界中の著名な中央銀行家、財務大臣、学者、金融市場参加者がこのイベントに集まり、インフレを含む経済と金融の問題について議論します。

公式ページによると(according to the official page)、今年のテーマは、パンデミック中の経済的制約の出現と、供給の考慮事項がどのように中心的な舞台に戻ったかを探ります(will explore the emergence of economic constrains during the pandemic and how supply considerations have returned to center stage)。世界中の著名な中央銀行家、財務大臣、学者、金融市場参加者がこのイベントに集まり、インフレを含む経済と金融の問題について議論します。

ジャクソンホール会合の公式ページによると、今年の会合では、パンデミック中の経済的な制約の出現と供給の考慮事項がどのように中心的な舞台に戻ったかを探る。

経済的な意味合いの言葉なので、なかなか読み解きづらいですが、パンデミック中の金融政策の役割みたいな話でしょうか。

“according to the official page”で「公式ページによると」と訳しています

“according to ~”で「~によると」という意味で、新聞記事ではよく出てきます。

According to experts, Powell, with his address, is expected to correct market expectations from the last Fed meeting in July. In July’s meeting, the Fed recognized that some ‘recent indicators of spending and production have softened’.
専門家によると、パウエル議長の演説は、7 月に開催された前回の FRB 会合での市場の予想を修正するものと期待されています。 7月の会合でFRBは、「支出と生産の最近の指標が軟化している」ことを認めた。

専門家によると、パウエル議長の演説は、7 月に開催された前回の FRB 会合での市場の予想を修正するものと期待されています(is expected to correct market expectations from the last Fed meeting in July)。 7月の会合でFRBは、「支出と生産の最近の指標が軟化している(recent indicators of spending and production have softened)」ことを認めた。

金融関係者の間では、今回のジャクソンホール会合での、パウエル議長の演説が注目されています。

そして、その予想では、7月のFRBの会合での発言を修正するのではないか?と思われている。

7月のFRBの会合では、「支出と生産の最近の指標が軟化している」と言って、歴史的なインフレが収まりつつあると言っていた

これを修正するのではないか?と思われているということです。

“is expected to correct market expectations from the last Fed meeting in July”で「7月に開催された前回のFRB会合での市場の予想を修正するものと期待されている」と訳しています

“is expected”で「期待されている」と受身形で表現しています。

This led to some saying that the Fed has taken a dovish shift. There was then a run in equities, a drop in the US Dollar as well as treasury yields as markets looked for a ‘dovish pivot’. Powell is likely to correct this perception with a more hawkish stance in his speech, according to economists, market analysts.
これにより、FRB がハト派にシフトしたとの声も出ています。その後、市場が「ハト派ピボット」を求めたため、株式が上昇し、米ドルが下落し、国債利回りが低下しました。エコノミストや市場アナリストによると、パウエル氏は演説でよりタカ派的なスタンスをとり、この認識を正す可能性が高い。

これにより、FRB がハト派にシフトしたとの声も出ています(some saying that the Fed has taken a dovish shift)。その後、市場が「ハト派ピボット」を求めたため(as markets looked for a ‘dovish pivot’)、株式が上昇し、米ドルが下落し、国債利回りが低下しました。エコノミストや市場アナリストによると、パウエル氏は演説でよりタカ派的なスタンスをとり、この認識を正す可能性が高い(is likely to correct this perception with a more hawkish stance in his speech)

7月のFRBの会合でのパウエル議長の発言で、FRBがハト派にシフトしたという声も出た。

このため、市場が反応して、株価が上昇、ドルが下落、国債利回りが低下した。

でも、これは少し甘すぎるとパウエル議長が考えているのではないか?とエコノミストや市場のアナリストは考えている。

このため、ジャクソンホール会議での演説では、パウエル議長は、タカ派的なコメントをして、修正するのではないか?と思われている。

“is likely to correct this perception with a more hawkish stance in his speech”で「演説でよりタカ派的なスタンスを取り、この認識を正す可能性が高い」と訳しています

“is likely to ~”は「~しそうである」という意味。

今日は、ジャクソンホール会議でのパウエル議長のコメントの予想についての記事を読んできました。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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