サウル・カネロ・アルバレスが敗れてしまいました。
昨日行われた、WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ。
ロシア人のドミトリー・ビボル選手に判定負け。
しかも、全員115-113という僅差でした。
でも、判定は全く割れず、ジャッキ3者とも完全一致。
見ている限り、やはり階級が上の選手とやるのは、難しいというのを感じる試合でした。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
メキシコのスーパースターサウル’カネロ’アルバレスは、ロシアのドミトリービボルがラスベガスで彼のWBAライトヘビー級タイトルを保持したため、ショックなポイントでの敗北に苦しんだ。
Alvarez, 31, is the undisputed world super-middleweight champion but he stepped up in weight for the bout and was handed a second defeat in 61 bouts.
31歳のアルバレスは誰もが認める世界スーパーミドル級チャンピオンですが、試合のために体重を増やし、61試合で2度目の敗北を喫しました。
Bivol, also 31, claimed victory with a unanimous points decision win taking his undefeated record to 20 bouts. All three judges scored the fight 115-113 in Bivol’s favour.
同じく31歳のビボルは、全会一致のポイント決定で勝利を収め、無敗の記録を20試合に伸ばしました。 3人のジャッジ全員がビボルに有利な115-113の戦いを記録しました。
Alvarez is rated as the world’s leading pound-for-pound male boxer., and his only other defeat was to Floyd Mayweather at light middleweight in 2013.
アルバレスは、世界をリードするパウンドフォーパウンドの男性ボクサーとして評価されています。彼の他の唯一の敗北は、2013年にライトミドル級のフロイドメイウェザーに敗れたことです。
“You have to accept it, it’s boxing,” Alvarez said of the loss. “He’s a great champion. Sometimes in boxing you win and lose and I’m not giving excuses. I lost and he won.”
「あなたはそれを受け入れなければならない、それはボクシングだ」とアルバレスは敗北について言った。 「彼は素晴らしいチャンピオンです。ボクシングで勝ち負けすることもありますが、言い訳はしていません。負けて彼が勝ちました。」
Asked if he wanted a rematch he said: “Yeah, of course I do. “This doesn’t end like this.”
彼が再戦を望んでいるかどうか尋ねられた彼は言った:「ええ、もちろん私はそうします。これはこのように終わらない。」
“I’m ready for a rematch, I just want to be treated as the champion now.” Bivol has held the WBA light-heavyweight title since 2016.
「私は再戦の準備ができています。今はチャンピオンとして扱われたいだけです。」ビボルは2016年以来WBAライトヘビー級タイトルを保持しています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
メキシコのスーパースター、サウル・カネロ・アルバレスは、ロシアのドミトリー・ビボルがラスベガスで彼のWBAライトヘビー級タイトルを保持したため(as Russia’s Dmitry Bivol reatined his WBA light-heavyweight title in Las Vegas)、ショックなポイントでの敗北に苦しんだ(suffered a shock points defeat)。
ボクシングのメキシコのスーパースターのカネロ・アルバレスが、昨日の試合で負けてしまいました。
相手は、ロシアのドミトリー・ビボル。
たぶん、戦前の予想では、カネロが勝つと思われていたんだと思います。
でも、判定でビボルの勝利。
ショックな判定負けになってしまったようです。
“suffered a shock points defeat”で「ショックなポイントでの敗北に苦しんだ」と訳しています。
“suffer”は「不快な経験をする、苦しむ」という意味があります。
苦々しい敗北という感じを出したかったという表現だと思います。
31歳のアルバレスは、誰もが認める(the undisputed)世界スーパーミドル級のチャンピオンですが、試合のために体重を増やし(stepped up in weight for the bout)、61試合で2度目の敗北を喫しました(was handed a second defeat in 61 bouts)。
カネロ・アルバレスは、文句なしの世界スーパーミドル級王者。
ライトヘビー級の試合のために、体重を増やしてビボルと対戦した。
それで、敗れて、61試合目で2度目の敗北を喫した。
たぶん、スーパーミドル級では、もう対戦相手がいなかったんだと思います。
なので、ウェイトを上げて、ライトヘビー級の王者に挑んだけれども敗れてしまったということです。
スーパーミドル級は、76.20㎏リミット、ライトヘビー級は、79.38㎏ということで、3㎏の差があります。
“stepped up in weight for the bout”で「試合のために体重を増やした」と訳しています。
“step up”で「強化する、増大する」という意味があります。
同じく31歳のビボルは、全員一致のポイントの判定で勝利を収め(claimed victory with a unanimous points decision win)、無敗の記録を20試合に伸ばした。
3人のジャッジ全員がビボルに有利な115-113の戦いを記録しました(scored the fight 115-113 in Bivol’s favour)。
勝ったビボルも、アルバレスト同じ31歳。
判定は、3者とも全く同じ115対113でビボルの勝利。
ビボルは無敗の記録を20試合に伸ばした。
でも、115対113というのは、めっちゃ僅差です。
1ラウンドが逆になると、114対114のドローですから。
非常に微妙な試合だったということです。
“claimed victory with a unanimous points decision win”で「全員一致のポイントでの判定勝ちを収めた」と訳しています。
“unanimous”は「全員一致の、全会一致の」という意味。
アルバレスは、世界をリードするバウンドフォーパウンドの男性ボクサーとして評価されています(is rated as the world’s leading pound-for-pound male boxer)。
彼の他の唯一の敗北(his only other defeat)は、2013年にライトミドル級のフロイドメイウェザーに敗れたことです。
アルバレスは、現在の男子ボクシングのパウンド・フォー・パウンドの1位です。
パウンド・フォー・パウンドというのは、もし体重さがなければ、全階級で誰が1番強いか?というもの。
アルバレスは、2013年にライトミドル級で無敗のメイウェザーに負けてからは、ここ9年間は1度も負けていなかった。
そもそもライトミドル級で戦って、ミドル級(72.57kg)、スーパーミドル級76.20kg)、ライトヘビー級(79.38kg)と上がってきたわけです。
最初の体重からすると10㎏近く重い相手とやっているので、なかなか難しいと思います。
「あなたはそれを受け入れなければならない(you have to accept it)、それがボクシングだ」とアルバレスは敗北について語った。
「彼は素晴らしいチャンピオンです。ボクシングでは勝ったり負けたりすることもあります(sometimes in boxing you win and lose)が、言い訳はしていません(I’m not giving excuses)。私が負けて、彼が勝ちました」
アルバレスのコメントが書かれています。
「この結果を受け入れないといけない。それがボクシングというものだ。」
「勝ったり、負けたりすることもあるが、言い訳をしてはいけない。今日はビボルが勝って、私が負けた。」と言っています。
たぶん、微妙な判定で、どっちに転んでもおかしくないような試合だったと思います。
同じようにアルバレスは、ミドル級でゴロフキンとの試合でも、逆にドローや勝利になったこともあります。
彼が再戦を望んでいるかどうか尋ねられた(asked if he wanted a rematch)彼は言った。
「ええ、もちろん私はそうします。これはこのように終わらない(this doesn’t end like this)。」
再戦を希望するか?とのインタビューに対して、アルバレスは答えています。
「もちろん、再選を望みます。このままでは終われない。」
既定路線は、このビボルとの試合にアルバレスが勝って、村田に勝ったゴロフキンとの3度目の対戦でした。
待ちに待ったゴロフキン対村田の試合が行われました。日本ボクシング史上で一番と言われるビッグマッチ。結果はゴロフキン選手の9ラウンドTKO勝ち。でも、試合内容はとても濃く、村田選手も全力を出し切ったうえで、力尽きたという感じでした。ゴロフキンのパンチが重いというのは、戦前からずっと言われていましたが、本当に重そうでしたね。そして、序盤の不利な展開を変えてしまうという、試合展開のうまさも見えました。「総合力」と村田選手は言っていましたが、最終的にはゴロフキンの方が上だった言うことだと思います。今日は... 【英字新聞を読む】ゴロフキンは村田を破って統一ミドル級チャンピオンになりました! - こうぷーぶろぐ |
でも、この敗戦で、ビボルとのリターンマッチが先になるのかもしれません。
議論になるほどの不当な判定でもなかったので、遺恨試合とはならないと思います。
でも、パウンド・フォー・パウンドでも、階級を上げるとなかなかしんどいなぁ。という感じでしたね。
「私は再戦の準備ができています(I’m ready for a rematch)。今はチャンピオンとして扱われたいだけです(just want to be treated as the champion)。」
ビボルは、2016年以来WBAライトヘビー級タイトルを保持しています(has held the WBA light-heavyweight title since 2016)。
勝ったビボルの方のコメントも載っています。
ビボルも「再戦の準備はできている」と言っています。
「ただ、今はチャンピオンとして扱われたい」と言っています。
これは、ビボルはロシア人なので、試合をさせるのはどうか?という意見があったことを指しているようです。
ロシアのウクライナ侵攻は、こんなところにも影を落としています。
ビボルはあまり目立たない存在のチャンピオンだったかもしれませんが、アルバレスを破ったことによって、今後注目の選手になりそうです。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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