昨日に引き続いて、安倍元首相の銃撃について、外国でどのように伝えられているのかを取り上げます。
今日は、イギリスの記事から取り上げました。
やはり、銃のない国、安全で有名な国で世界的にも有名な政治家が射殺されてしまったことに衝撃を受けています。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
日本の警察は、金曜日に奈良市南部で射殺された安倍晋三前首相の治安に欠陥があったことを認めた。 「治安に問題があったことは否めない」と奈良警察署長の鬼塚知明氏は語った。
“The urgent matter is for us to conduct a thorough investigation to clarify what happened,” police chief Onizuka said, without specifying where he saw failings. He was on the verge of tears, addressing journalists.
警察署長の鬼塚氏は、「何が起こったのかを徹底的に調査することが急務だ」と述べ、どこで失敗したのかは特定しなかった。彼はジャーナリストに話しかけながら、涙を流していました。
Current Prime Minister Fumio Kishida, also an LDP member, said he was “simply speechless”, vowing that Japan’s democracy would “never yield to violence”. He said the election campaign would continue on Saturday with tightened security, with Sunday’s vote still set to go ahead.
同じく自民党の岸田文雄首相は、日本の民主主義は「決して暴力に屈しない」と述べ、「単に言葉を失った」と述べた。彼は、選挙運動は土曜日に厳重なセキュリティで継続され、日曜日の投票はまだ先に進むと述べた。
Gun violence is extremely rare in Japan, where handguns are banned and incidences of political violence are almost unheard of. Police are investigating why Abe was targeted and whether his killer acted alone.
拳銃が禁止され、政治的暴力の発生がほとんど前例のない日本では、銃による暴力は非常にまれです。警察は、安倍さんが標的にされた理由と、殺人犯が一人で行動したかどうかを調査している。
Abe was giving a speech on behalf of a political candidate at a road junction when he was shot from behind. Photos show the suspect standing close to Abe moments beforehand.
安倍首相が後ろから撃たれたとき、道路のジャンクションで政治家候補の代わりに演説をしていた。写真は、前もって安倍首相の近くに立っている容疑者を示しています。
Witnesses described seeing a man carrying a large gun moving within a few meters of Abe and firing twice. The former prime minister fell to the ground as bystanders screamed in shock and disbelief.
目撃者は、大きな銃を持った男が安倍から数メートル以内を移動し、2回発砲しているのを見たと述べた。傍観者がショックと不信で叫んだ時、元首相は地面に倒れました。
In 2014, there were just six incidents of gun deaths in Japan, compared to 33,599 in the US. People have to undergo a strict exam and mental health tests in order to buy a gun. Even then, only shotguns and air rifles are allowed.
2014年には、米国で33,599件であったのに対し、日本では6件の銃による死亡が発生しました。銃を購入するには、厳格な検査とメンタルヘルステストを受ける必要があります。それでも、ショットガンとエアライフルのみが許可されます。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
日本の警察は、金曜日に奈良市南部で射殺された安倍晋三元首相の警備に欠陥があったことを認めた(have admitted there were flaws in the security)。
「警備に問題があったことは否めない(it is undeniable that there were problem)」と奈良警察署長の鬼塚知明氏は語った。
金曜日にあった、安倍元首相への銃撃事件に関して、「警備に問題があったことは否めない」と言っています。
結果が重大なだけに、問題があったということは否定できないと思います。
でも、今回のようなことが完全に防げるかというと、それは難しいと思います。
“have admitted there were flaws in the security”で「警備に欠陥があったことを認めた」と訳しています。
“admit”は「認める」という基本的な動詞。
“flaw”は「欠陥、ひび、割れ目」というような意味です。
警察署長の鬼塚氏は、「何が起こったのかを徹底的に調査することが急務だ(the urgent matter is for us to conduct a thorough investigation to clarify)」と述べ、どこで失敗したのかは特定しなかった(without specifying where he saw failings)。彼はジャーナリストに話しかけながら、涙を流していました(was on the verge of tears)。
奈良県警の本部長の鬼塚氏は、何が起こったのかを徹底的に究明することが急務だと言っています。
しかし、どこで失敗したと見ているのかは特定しませんでした。
たしか、何人の警備がついていたのかも、警察は明らかにしていません。
これは、今後のためにも、どのような警備をしているのかは知らせないという方針だからだと思います。
そして、説明しながら涙を流していたと言っています。
責任を感じているということだと思います。
“the urgent matter is for us to conduct a thorough investigation to clarify”で「徹底的に調査することが急務だ」と訳しています。
“urgent”は「緊急の、差し迫った」という意味。
“thorough”は「徹底的な、完全な」という意味です。
同じく自民党の岸田文雄首相は、日本の民主主義は「決して暴力に屈しない(never yield to violence)」と述べ(vowing)、「単に言葉を失った(simply speechless)」と述べた。
彼は、選挙運動は土曜日に厳重なセキュリティで継続され(would continue on Saturday with tightened security)、日曜日の投票はまだ先に進む(still set to go ahead)と述べた。
現在の首相である、岸田文雄首相は「決して暴力に屈しない」と述べた。
ここでは”vowing”と言っているので「誓った」と言っています。
そして、選挙運動は土曜日も続き、日曜日の投票は予定通り行われると言っています。
“never yield to violence”で「決して暴力に屈しない」と訳しています。
“yield”は「降伏する、屈服する」という意味があります。
拳銃が禁止され(handguns are banned)、政治的暴力の発生がほとんど前例のない(incidences of political violence are almost unheard of)日本では、銃による暴力は非常にまれです(gun violence is extremely rare in Japan)。
警察は、安倍さんが標的にされた理由(why Abe was targeted)と、殺人犯が一人で行動したかどうか(whether his killer acted alone)を調査している。
日本は、銃の所持が禁止されているし、政治的な暴力の発生がほとんど起こってない。
このことから、日本で銃を使った犯罪は非常にまれです。
でも、今回は、自作の銃で犯行が行われました。
警察は、安倍元首相がターゲットになった理由と、犯人が単独犯なのかを調べています。
“incidences of political violence are almost unheard of”で「政治的暴力の発生がほとんど前例がない」と訳しています。
“almost unheard of”は直訳すると、「ほとんど聞かれることがない」ということです。
安倍首相が後ろから撃たれたとき、道路のジャンクションで政治家候補の代わりに演説をしていた(was giving a speech on behalf of a political candidate)。
写真は、前もって安倍首相の近くに立っている容疑者を示しています(show the suspect standing close to Abe moments beforehand)。
安倍首相は、参議院選の候補者の応援演説で奈良に来ていました。
そして、その直前の写真や映像では、犯人が背後に移っています。
たぶん、銃を撃つのを伺っていたのだと思います。
このあたりで、警察が気付けなかったということが問題として挙げられるんだと思います。
“was giving a speech on behalf of a political candidate”で「政治家候補の代わりに演説をしていた」と訳しています。
“on behalf of ~”で「~の代わりに、~を代表して」という意味。
たまに使う熟語です。
目撃者は、大きな銃を持った男が安倍から数メートル以内を移動し(moving within a few meters)、2回発砲している(firing twice)のを見たと述べた。
傍観者がショックと不信で叫んだ時(as bystanders screamed in shock and disbelief)、元首相は地面に倒れました(fell to the ground)。
目撃者の話によると、大きな銃を持った男が安倍元首相の数メートル以内に移動して、2回銃撃した。
そして、観衆がショックと怖いという気持ちで叫んだ時に、安倍元首相は倒れた。
“as bystanders screamed in shock and disbelief”で「傍観者がショックと不信で叫んだ時」と訳しています。
ここでの”as”は、「~の時」という意味です。
2014年には、米国で33,599件であったのに対し(compared to 33,559 in the US)、日本では6件の銃による死亡が発生しました。
銃を購入するには、厳格な検査とメンタルヘルステストを受ける必要があります(have to undergo a strict exam and mental health tests)。
それでも、ショットガンとエアライフルのみが許可されます(are allowed)。
日本とアメリカの比較がここでもされています。
昨日の記事でも、同じようなことが外国からの評価がありました。
アメリカが何万件もの銃の犯罪があるのに対して、日本では年間で数件しか発生しない。
そして、日本で銃を購入するには、厳格な検査と精神的なテストを受ける必要がある。
それでも、拳銃の所持は認められず、ライフルとショットガンだけが許可される。
外国から見るとそれだけ安全な国で今回のような事件が起きてしまったことに衝撃を受けているんだと思います。
“have undergo a strict exam and mental health test”で「厳格な審査とメンタルヘルステストを受ける必要がある」と訳しています。
“undergo”は「経験する、受ける」という意味。
“strict”は「厳格な」という意味です。
今日は、昨日に引き続いて、安倍元首相の狙撃事件が外国でどのように伝えられているのかについて取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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