一般的に「健全な精神は健全な肉体に宿る」は、その文字通り、正しくて健康な精神状態は、正しくて健康な肉体の人に宿るというように考えられています。
すなわち、「健全な精神状態であるためには、体も健全でなければならない」という意味だと思われています。しかし、これは誤訳だそうです。
その文言の由来とされる、古代ローマの風刺作家のデキムス・ユウニウス・ユウェナリスが言った「You ought to pray for a healthy mind in healthy body.」 (原文ラテン語の英訳)の本当の意味は
「願うならば、心身ともに健康であることを願う程度にしておきなさい」で、「あんまり、神様にいろいろ無理なお願いをするなよ」ということが言いたかったことだそうです。
でも、僕はこの誤訳である「正しくて健康的な考えは、正しくて健康的な肉体に存在する(だから体の健康は大事ですよ)」というのは、現実のこととしては正しいと思います。
実際に、健康的で正しい精神状態は、健康的で正しい肉体に宿ると思います。
今日は「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということについて書いてみようと思います。
人間の、体と気持ちは連動している
私たちは、朝、昨日の疲れが残っていると、なんとなくやる気がなかったり、けがや病気をしていると気分が落ち込んだりします。
そんなとき、体と心は連動しているように感じます。
反対に、スッキリと目覚めた朝は気分もいいですし、やる気も満ち溢れます。
そのように考えると、やっぱり、体が健康な状態であれば、精神的にも健康な状態になりやすいのだと思います。
もちろん、健康的な体の状態であっても、重大な悩みや問題を抱えていると精神状態は良いとは言えません。
でも、体が疲れていてクタクタなのに、気持ちのほうは、やる気マンマンだというのは、あまり聞いたことはありません。
一方で、重大な悩みや問題を抱えていても、スポーツや運動をするとスッキリするというのもよくあることです。
やっぱり健康的な体の状態があってこそ、健康的な考え方になれるのだと思います。そういった意味で、体と気持ちは連動しているように思います。
体が重いと考え方が鈍くなる
僕の経験からすると、理想の体重より重い時、体が絞れていない時は、物事の考え方も鈍くなるように感じます。
理由はよくわからないのですが、体が重い、イコール頭も重い。
体のキレが悪い、イコール頭のキレも悪い。
なんとなく、体が重くて動きが鈍いのを頭での感じるのでしょうか?
頭の動きも、鈍くて重い感じがするんですよね。
昨日は食べ過ぎで体が重いけど、頭の方はキレッキレなんて経験したことありません。
体が重くて調子が悪いと、考えることもネガティブになることが多くなるようにも感じます。
どんよりとした感じになって、明るい方向の思考にならない。
そのどんよりとした感じに引っ張らられて、いろんなことについて、ネガティブな考え方をするように思います。
逆に体が軽いと頭も軽いというか、思考も軽やかになるように思います。
体がキレていると頭も冴える。
ここでも体と心の連動を感じます。
考えることも、ポジティブなことが多くなるようにも思います。
体が軽いと気分もいいし、考え方もいい方向に向うのでしょうか。
すごく明るい感じの考え方ができるように思います。
そう考えると、体は気持ちの土台のような気がします。
よい土台の上には良い建築物を建てられるのと同じように良い体の状態であると、よい精神状態を築き上げることができる。
もちろん良い土台の上に悪い建築物も立てられるように、体調が良くても精神状態が悪いこともあります。
しかし、悪い土台の上にはいい建物を建てることはできないように、悪い体調の場合に良い精神状態になることは難しい。
そういうことなのだと思います。
運動は抗うつ剤とおなじ働きをする
適度な運動は、抗うつ剤と同じような効果があると言われています。
ドイツの研究で、運動によって刺激された脳内の動きは、抗うつ薬と同じ効果をもたらすことが証明されたそうです。
確かに実感として、モヤモヤした気分も運動をすることによって、解消される感じを受けます。
体を動かすことがなくてじっとしていると、なんとなくイライラしたり、考え方がだんだんネガティブになっていくように思います。
一日中デスクワークをしていると、夕方になるほどだんだん気分が落ち込んで、精神的なパワーがなくなっていくように感じます。
テレワークを始めてから、毎日会社に通勤していたころとの疲れの違いに愕然としています。家で仕事をすると本当に疲れないというか、逆に会社に通勤して仕事するのってこんなに疲れていたんだなと思います。その違いは何なのか?と考えた時に1つの結論に至りました。それは、なんだかんだ言って会社に行っているのって、精神的エネルギーを使っているということです。そこで、今日は「1日の精神的エネルギーをどのように使うか?」ということについて書いてみようと思います。1日に使える精神的エネルギーは決まっていると思う毎日朝は... 1日の精神的エネルギーをどのように使うか? - こうぷーぶろぐ |
そんなときでも、仕事が終わってからジムに行って運動をしたりすると、気分がスッキリして、精神的には回復したように感じます。
このようなことからも、運動が抗うつ剤と同じような働きをしているのが分かるような気がします。
毎日の運動が大切
これまで見てきた通り、本来の翻訳とは間違った訳にはなっているとはいえ、文字通りの「健全な精神は健全な肉体に宿る」というのは本当だと思います。
ですから、健康的な正しい考え方をして生きていくためには、その土台となる健康な体をキープすることがとても重要だと思います。
そのためには、毎日の食事や運動をして、適切な睡眠をすることが重要です。
そうすることによって、健康な体を保ちながら、その上に健康な精神状態を維持することができます。
まさしく「健全な精神は健全な肉体に宿る」のです。
まとめ
今日は「健全な精神は健全な肉体に宿る」について書いてきました。
僕もこの2か月以上テレワークが続き、ジムも休みになっていたので、運動不足でオーバーウェイトになり、精神的な健康状態をキープするのもなかなか難しい時期を過ごしてきました。
ようやくジムも再開したので、これからダイエットに臨んで、体も心も健康な状態になれるように頑張りたいと思っています。
この記事は、7月末に書いたのですが、僕は、それからジムに通ってウエイトを7㌔落としました。
そうすると、精神的な状態も、非常に安定して、とても健康的に過ごすことができています。
最近は、寝ている時間が最高に幸せです。
今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうぷー
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