昨日に引き続き、東北地方の大きな地震の話です。
被害状況がわかるにしたがって、今回の地震は結構大きなものであったことがわかってきています。
2人の方が亡くなり、新幹線は脱線し、道路は寸断され、ライフラインにも影響があった。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
水曜日の夜遅く、日本の地震強度スケールで0から7までのうちの6を超える強力な地震が福島沖で発生し、少なくとも2人が死亡、150人以上が負傷した。
The Japan Meteorological Agency said the earthquake occurred at around 11:36 p.m. off Fukushima, with the focus estimated to be at a depth of 57 kilometers.
気象庁によると、地震は午後11時36分ごろに発生した。福島沖で、焦点は57キロメートルの深さにあると推定されています。
According to local authorities, a man in his 60s was found on the ground outside his home in Soma and later confirmed dead at the hospital, and a man in his 70s in Tome apparently died of shock. At least 151 people had injuries connected to the quake across 11 prefectures, according to a Yomiuri Shimbun tally as of 9 a.m. Thursday.
地方自治体によると、相馬の自宅の外の地面で60代の男性が発見され、後に病院で死亡したことが確認され、登米市の70代の男性はショックで死亡したようです。読売新聞によると、木曜日の午前9時現在、11都道府県で少なくとも151人が負傷した。
In the aftermath of the quake, the agency issued a tsunami advisory for Miyagi and Fukushima prefectures that was lifted at 5 a.m. Thursday. A 30-centimeter-high tsunami was observed in Ishinomaki, Miyagi Prefecture, and a 20-centimeter-high tsunami was confirmed in Sendai and Soma.
地震の余波で、当局は木曜日の午前5時に解除された宮城県と福島県に津波勧告を出しました。宮城県石巻市で高さ30センチの津波が観測され、仙台と相馬で高さ20センチの津波が確認された。
According to East Japan Railway Co., the Yamabiko 223 train on the Tohoku Shinkansen line, traveling from Tokyo to Sendai, derailed between Fukushima and Shiroishi-Zao stations. No injuries were reported among the 75 passengers and three crew members, JR East said.
東日本旅客鉄道によると、東京発仙台行きの東北新幹線のやまびこ223号は、福島駅と白石蔵王駅の間で脱線した。 JR東日本によると、75人の乗客と3人の乗組員の間で負傷者は報告されていません。
Among the 11 expressways that were closed, cracks were found on the Tohoku, Tohoku-Chuo and Joban expressways, which were likely to remain closed for a while, according to the Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry.
国土交通省によると、閉鎖された11の高速道路のうち、東北、東北中央、常磐の高速道路に亀裂が見つかり、しばらくの間閉鎖されたままである可能性が高い。
In areas covered by Tohoku Electric Power Co., up to 150,000 households in five prefectures suffered power outages, and about 25,000 households in Miyagi and Fukushima prefectures were still without power as of 9 a.m. Thursday. A total of 5,727 households in Fukushima, Iwate and Miyagi prefectures were without water as of 9 a.m. Thursday, according to the Health, Labor and Welfare Ministry.
東北電力の対象地域では、5県で最大15万世帯が停電し、木曜日の午前9時現在、宮城県と福島県で約2万5千世帯が停電している。厚生労働省によると、木曜日の午前9時現在、福島県、岩手県、宮城県の合計5,727世帯が断水しています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
水曜日の夜遅く、日本の地震強度スケールの0から7まで(the Japanese seismic intensity scale from 0 to 7)のうち6強の強力な地震が福島沖で発生し(struck off the coast of Fukushima)、少なくとも2人が死亡し(at least two dead)、150人以上が負傷しました。
水曜日の夜遅くに福島沖で発生した強力な地震は、震度6強だった。
この強力な地震によって、少なくとも2人が死亡、150人以上が負傷した。
それだけ、強力な地震だったんですね。
“the Japanese seismic intensity scale from 0 to 7″で「日本の地震強度スケールの0から7まで」と訳しています。
“seiscic”は「地震の」という意味の形容詞。
“intensity”は「強度、激しさ」という意味の名詞です。
“at least two dead”で「少なくとも2人が亡くなった」と表現しています。
“at least ~”で「少なくとも~」という表現。よく使うので覚えておきたいです。
気象庁によると、地震は午後11時36分ごろに発生しました(occurred at around 11:36 p.m.)。
震源は福島沖で、57キロメートルの深さにあると推定されています(estimated to be at a depth of 57 kilometers)。
気象庁の発表によると、震源は福島沖で57キロメートルの深さ。
発生したのは水曜日の夜遅くの11時36分ということでした。
“estimated to be at a depth of 57 kilometers”で「57キロメートルの深さにあると推定されます」と訳しています。
“estimate”は「見積もる、推定する」という意味の動詞。
よく使う単語です。
自治体によると(according to local authorities)、相馬市の自宅の外の地面で60代の男性が発見されて(a man in his 60s was found on the ground outside his home)、後に病院で死亡したことが確認された(confirmed dead)。
そして、登米市の70代の男性はショックで死亡したようです(apparently dead of shock)。
読売新聞によると、木曜日の午前9時現在、11県で少なくとも151人が負傷した(at least 151 people had injuries)。
地方自治体の情報によると、相馬市では60代の男性が家の外に倒れているのが発見された。
そして、病院に搬送されたものの、死亡が確認された。
また、登米市では、70代の男性がショック死をされたということです。
一方で11の県で151人が負傷をした。
“according to local authorities”で「地方自治体によると」と表現しています。
“according to ~”で「~によると」という意味。
新聞記事では頻繁に出てくる表現です。
“apparently dead of shock”で「ショック死したようです」と訳しています。
“apparently”は「どうも~らしい」という意味の副詞です。
形容詞の”apparent”は「明らかに」という意味なので、このニュアンスの違いは要注意。
地震の余波で(in the aftermath of the quake)、当局は木曜日の午前5時に解除された(was lifted at 5 a.m.)宮城県と福島県への津波勧告を出しました(issued a tsunami advisory)。
宮城県石巻市で高さ30センチの津波が観測され(was observed)、仙台と相馬で高さ20センチの津波が確認されました(was confirmed)。
地震の余波で、津波注意報が発令された。
木曜日の午前5時には、この注意報は解除されたものの、実際に津波は観測されたようです。
宮城県の石巻市では30㎝、仙台市と相馬市では20㎝の津波が観測された。
これだけ大きな地震でも、津波が起こらないと、東日本大震災のようなことにはならなくて済むようです。
“was lifted at 5 a.m.”で「午前5時に解除された」と表現しています。
“lift”は「持ち上げる」という意味が有名ですが、「(禁止令などを)解除する、撤廃する」などの意味もあります。
最後の文で”was observed”「観測された」と”was confirmed”で「確認された」と言い方を微妙に変えているところが文章としては注目ですね。
同じ表現の繰り返しを避けるというのは、日本語でもよくある表現です。
JR東日本によると、東京発仙台行きの東北新幹線のやまびこ223号は、福島駅と白石蔵王駅の間で脱線した(derailed between Fukushima and Shiroishi-Zao)。
JR東日本によると、75人の乗客と3人の乗組員の中に負傷者は報告されていません(no injuries were reported)。
鉄道関係の話が書かれています。
東北新幹線では、脱線があった。
東京発仙台行きのやまびこ223号が福島駅と白石蔵王駅の間で脱線した。
幸い、乗客と乗員に負傷者はなかったようです。
新幹線の脱線って、恐いですよね。
300キロ近くのスピードで脱線するので、ひっくり返ったり、横にずれたりすると大惨事になりそうです。
“no injuries were reported”で「負傷者は報告されていない」と表現しています。
ここでは、”no injuries”として主語の方で否定しています。
国土交通省によると、閉鎖された11の高速道路のうち(among the 11 expressways that were closed)、東北、東北中央、常磐の高速道路に亀裂が見つかり(cracks were found)、しばらくの間閉鎖されたままである可能性が高いです(were likely to remain closed for a while)。
鉄道だけじゃなくて、高速道路でも影響が出ているようです。
国交省によると、11の高速道路で閉鎖がされた。
亀裂が見つかっているので、しばらく閉鎖が続きそうです。
“were likely to remain closed for a while”「しばらくの間、閉鎖されたままの可能性が高い」と訳しています。
“be likely to ~”で「~しそうである」という意味です。
東北電力の対象地域では、5県で最大15万世帯が停電し(suffered power outages)、木曜日の午前9時現在、宮城県と福島県で約2万5千世帯が停電している(were still without power)。
厚生労働省によると、木曜日の午前9時現在、福島県、岩手県、宮城県の合計5,727世帯が断水しています(were without water)。
ライフラインにも影響が出ているようです。
東北電力の対象地域では、一時期約15万世帯が停電し、木曜日の午前9時現在でも約2万5千世帯が停電している。
水道にも影響があり、5,727世帯が断水状態ということです。
今回の地震はかなりの規模で、大きな影響が出ています。
それでも、津波がなければ、大災害にならないというところが、ある意味すごいのかもしれません。
“suffered power outrages”や”were still without power”で「停電している」と表現しています。
同じ「停電している」でもいろんな言い方があるということがよくわかります。
今日は、木曜日の夜遅くに起こった東北地方での強い地震の話の続きを取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
コメント