ロシアがウクライナに侵攻したのはこの前の木曜日です。
昨日は、この侵攻に対して、ロシア内でも反戦講義があるという話題を取り上げました。
それに対して、ロシア当局は1,600人以上を拘束したということでした。
一方で、国連の安保理でも、ロシアのウクライナ侵攻に対する決議案が提出されました。
アメリカによって作られた起草案でしたが、当然、ロシアによって否決されました。
ロシアも安全保障理事会の常任理事国で、拒否権がありますからね。
拒否権を発動したわけです。
では、今日はこの話題を読んでいきたいと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
ロシアは金曜日にモスクワのウクライナ侵攻を嘆いた国連安保理決議案を拒否し、一方で中国は投票を棄権した。西側諸国のこの動きはロシアの国際的孤立を示すための勝利と見なしている。
The United Arab Emirates and India also abstained from the vote on the U.S.-drafted text. The remaining 11 council members voted in favor. The draft resolution is now expected to be taken up by the 193-member U.N. General Assembly.
アラブ首長国連邦とインドも、米国が起草したテキストへの投票を棄権した。残りの11人の評議会メンバーは賛成票を投じました。決議案は現在、193人の国連総会で取り上げられる予定です。
China’s abstention comes just weeks after Beijing and Moscow declared a “no limits” partnership, backing each other over standoffs on Ukraine and Taiwan with a promise to collaborate more against the West.
中国の棄権は、北京とモスクワが「制限なし」のパートナーシップを宣言してからわずか数週間後に起こり、お互いにウクライナと台湾の対立を支持し、西側に対抗する協力を強化することを約束しました。
“We are united behind Ukraine and its people, despite a reckless, irresponsible permanent member of the Security Council abusing its power to attack its neighbor and subvert the U.N. and our international system,” U.S. Ambassador Linda Thomas-Greenfield said after Russia cast its veto.
ロシアが拒否権を行使した後、米国大使のリンダ・トーマス・グリーンフィールドは、「安全保障理事会の無謀で無責任な常任理事国が隣国を攻撃し、国連と私たちの国際システムを破壊する力を乱用しているにもかかわらず、私たちはウクライナとその国民の後ろで団結している」と述べた。
The U.N. vote was delayed two hours for last minute negotiations by the United States and others to win the Chinese abstention, diplomats said. Russia is a U.N. Security Council veto power, along with the United States, China, France and Britain.
外交官によると、国連の投票は、中国の棄権を勝ち取るための米国などによる土壇場での交渉のために2時間遅れた。ロシアは、米国、中国、フランス、英国とともに、国連安全保障理事会の拒否権国です。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
ロシアは金曜日にモスクワのウクライナ侵攻を嘆いた(deplored Moscow’s invasion of Ukraine)国連安保理時決議案(a draft U.N. Security Council resolution)を拒否し(vetoed)、一方で中国は投票を棄権した(abstained from the vote)。
西側諸国の動きはロシアの国際的孤立(Russia’s international isolation)を示すための勝利とみなしている。
国連の安保理で「ロシアのウクライナ侵攻を嘆く」という決議が行われた。
ロシアは当然、拒否権を発動した。
一方で、中国は投票を棄権した。
これによって、西側諸国は、ロシアの国際的孤立状態が証明できたとして、勝利をしたとみなしています。
まぁ、ロシアが拒否権を発動するのは、当たり前で、中国も投票に参加するのなら、反対だったんでしょう。
“deplored Moscow’s invasion of Ukraine”で「モスクワのウクライナ侵攻を嘆いた」と表現してます。
“deplore”は「遺憾に思う、嘆く」などの意味の動詞です。
“vetoed”で「拒否権を発動した」と訳しています。
“veto”は名詞では「拒否権」、動詞では「拒否権を発動する」という意味です。
アラブ首長国連邦とインドも、アメリカが起草したテキスト(the U.S.-drafted text)への投票を棄権した(abstained from the vote)。
残りの11の会議のメンバー(the remaining 11 council members)は賛成票を投じました(voted in favor)。
決議案(the draft resolution)は現在、193か国のメンバーの国連総会で取り上げられる予定です(expected to be taken up)。
アメリカが起草した決議案に対しては、中国だけではなく、アラブ首長国連合とインドも投票を棄権した。
このあたりは、ロシアとそれぞれの国との関係が影響しているんだと思います。
しかし、それ以外の11の安保理のメンバーは、賛成票を投じた。
安保理では、ロシアの拒否権の行使で決議されませんでしたが、国連総会にも付議