上野動物園で今年生まれた双子のパンダが育っているようです。
ずいぶん大きくなったので、来年の1月12日から一般に公開される予定。
その話題が記事になっていました。
今日はパンダの双子が順調に育っているという話を読もうと思います。
まずは、記事全体を読んでみたいと思います。
東京都は、2022年1月12日より、東京の上野動物園でジャイアントパンダの双子を直接見ることができるようになると発表した。
The male cub Xiao Xiao and female cub Lei Lei, both born at the zoo in June, will be with their mother Shin Shin, 16, in the Panda no Mori (pandas’ forest) breeding facility, which opened in September 2020.
6月に動物園で生まれたオスの子供のシャオシャオとメスの子供のレイレイは、2020年9月にオープンしたパンダの森飼育施設で母親のシンシン(16歳)と一緒にいます。
They will only be seen by the public for two hours in the morning at first, but their hours will be gradually extended if they are deemed healthy enough, an official said.
当初は朝2時間しか見られないが、健康状態が良ければ徐々に延長されるという。
In preparation for the big day, the pandas — currently living in an undisclosed area — have been exposed to sounds from a radio to get them used to noises and voices from visitors.
大切な日の準備として、現在は非公開のエリアに住んでいるパンダは、訪問者からの騒音や声に慣れるために、ラジオからの音にさらされています。
Meanwhile, the Tokyo government and Chinese authorities have agreed that the return of the twins’ older sister Xiang Xiang, 4, will be pushed back until June 2022.
一方、東京政府と中国当局は、双子の姉のショウショウ(4)の返還が2022年6月まで延期されることに合意した。
Visitors to the Ueno Zoo will be able to see the family of five, including the father Ri Ri, 16, for a while longer.
上野動物園を訪れる人は、父のリリ(16歳)を含む5人家族をしばらく見ることができます。
それでは、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
東京都は、東京の上野動物園で2022年1月12日より、一般の人たちが、ついに(finally)ジャイアントパンダの双子を直接(in person)見ることができるようになると発表した(announced)。
上野動物園のジャイアントパンダの双子がついにみられるようになります。
来年の1月12日から。
以前にも、すくすく育っている様子を取り上げたことがありました。
“in person”は「直接に」という意味。
そのまま読むと「個人で」などと訳したくなります。
6月に動物園で生まれた(born)雄のシャオシャオと雌のレイレイは、2020年9月にオープンしたパンダの森という保育施設(breeding facility)で母親のシンシン(16歳)一緒にいます。
今年の6月に上野動物園で生まれた、オスとメスの双子のパンダは、今は、保育施設にいます。
母親の16歳になるシンシンと一緒に過ごしている。
この保育施設は、2020年の9月にオープンしたばかりだそうです。
この文では、特に難しい単語はないので、文法について見てみましょう。
文の最後の”which opened in September 2020″「2020年9月にオープンした」は、すぐ直前の”breeding facility”「保育施設」を説明しています。
いつも、書いている通り、英語はまず重要な部分を言ってから、後ろから詳細を説明します。
これも”which”以下で、「保育施設」についての詳細を説明しています。
当初は(at first)朝の2時間しか見られない(only seen)。
しかし、健康状態が良ければ(if they are deemed healthy enough)徐々に(gradually)延長されると職員は言っています。
最初は、慣れない状況になるので、朝の2時間だけ公開されるようです。
人が入れ替わり立ち代わり目の前に来るのですから、最初は驚くでしょう。
でも、慣れてきて、健康状態が良ければ、徐々に時間が延ばされる予定だそうです。
“if they are deemed healthy enough”は「もし彼らが十分に健康だとみなされれば」ということです。
“deem”は「みなす、考える、判断する」という意味があります。
大事な日の準備(preparation)として、現在は(currently)非公開エリア(an undisclosed area)に住んでいるパンダは、来場者からの騒音や声に慣れる(get them used to)ために、ラジオからの音にさらされています(have been exposed)。
急にいろんな騒音や人間の声にさらされるとびっくりしてしまうかもしれないので、練習をしているようです。
ラジオからの音にさらされて、人間の声に慣れるように準備をしている。
そして、来年1月12日からの公開に備えているようです。
“undisclosed”で「非公開の」という意味を表しています。
“un”のついていない”disclosed”は当然「公開された」という意味になります。
“have been exposed”で「さらされている」という意味です。
これは、現在完了の受身形になっていて、“be exposed”「さらされる」状態がずっと続いているということを表しています。
一方で(meanwhile)、東京政府と中国当局(authorities)は、双子の姉のショウショウ(4歳)の返還が2022年6月まで延期される(will be pushed back)ことで合意した(have agreed)。
双子のパンダの公開が迫る一方で、双子の姉のパンダの中国への返還の時期が近づいていたようです。
しかし、東京都と中国当局との合意で、その返還も来年の6月まで延期されることになった。
このことによって、上野動物園には、当分の間、子供のパンダが3頭いることになるのだと思います。
“meanwhile”は「一方で」という意味。使えると便利な接続詞です。
“will be pushed back”は「後ろに押されることになった」という意味。
つまり、「延期あされる」ことになったということを表現しています。
上野動物園を訪れる人たちは、父親のリリ(16歳)を含む(including)5頭の家族(the family of five)をしばらくの間(for a while longer)、見ることができます。
母親、双子、その姉と父親をあわせた5頭の家族を、しばらくの間、来場者は見ることができます。
上野動物園は、しばらくの間、可愛い双子のパンダを見に来る人でにぎわうのでしょうか。
新年早々楽しみな訪問先ができたような気がします。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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