食品ロスの問題って、ここ数年間取り上げられることが多くなりました。
最初は、コンビニとかでの話が多かったです。
今日の話題は、その食品ロスを効率的に減らすという取り組みの話です。
スーパーなどでよく賞味期限が近づいた食品を値引きして販売していますよね。
それをもっと効率的に、機械的にやろうという取り組みが行われているようです。
今日はその話題を取り上げようと思います。
まずは、記事全体を読んでみたいと思います。
東京の食料品店では、まだ食べられる食品の食品廃棄物を減らすことを目的としたダイナミックプライシングシステムを使用したテストが行われています。
Dynamic pricing is the process of lowering a product’s cost as the item nears its best-before date.
動的価格設定は、商品が賞味期限に近づくにつれて商品のコストを下げるプロセスです。
The test is being conducted by the Japan Research Institute and Ito-Yokado Co. through the end of February.
試験は2月末まで日本総合研究所とイトーヨーカ堂で実施しています。
For example, if the date is two days away, the price is 10% off the list price. The product will be discounted 20% the next day.
たとえば、日付が2日先の場合、価格は定価の10%オフになります。翌日、商品が20%割引になります。
The digitized system allows for the collective management of the prices of various products, eliminating the need to physically change price tags and making the discounting operation more efficient.
デジタル化されたシステムにより、さまざまな製品の価格をまとめて管理できるため、値札を物理的に変更する必要がなくなり、割引操作がより効率的になります。
The Japan Research Institute and other entities believe that a system allowing for frequent price changes based on an approaching best-before date is effective in reducing food waste.
日本総合研究所などは、賞味期限の近づきに応じて頻繁に価格を変更できるシステムが食品廃棄物の削減に効果的であると考えています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
東京の食料品店(a grocery store)では、まだ食べられる食品(still-edible products)の食品廃棄(food waste)を減らすことを目的とした(aims to reduce)ダイナミックプライシングシステムを使用した試験が行われています(is being conducted)。
東京の食品を販売しているお店で、食品廃棄を減らす取り組みが行われています。
その取り組みは、ダイナミックプライシングシステムというシステムを使ったもの。
そのシステムをテストして、まだ食べられる食品の廃棄を減らすことが出来るのか試験をしています。
「ダイナミックプライシングシステム」って、何なんでしょうね?
“still-edible products”で「まだ食べられる食品」と訳しています。
“edible”が「食べられる」という意味。
“product”は「製品」ですが、ここでは食べられる製品なので「食品」としています。
“aims to reduce”で「減らすことを目的とする」という意味。
“aim to ~”で「~を目的とする」という表現です。
ダイナミックプライシングは、商品が賞味期限(best-before date)に近づく(nears)につれて(as)、商品のコストを下げるプロセス(the process of lowering a product’s cost)です。
ダイナミックプライシングというのは、動的価格設定という意味らしいです。
“dynamic”には、日本語でも「ダイナミック」と使うように、「活動的な、生き生きとした」というような意味もあります。
一方で、単純に「動的な」という意味もある。
ここでは、ダイナミックプライシングシステムというのは、「価格変動をさせるシステム」という意味で使われていますね。
そして、ダイナミックプライシングシステムというのは、賞味期限が近づくにつれて、値段を下げていくシステムということです。
普通にスーパーなどでもやってますよね。
シールを貼って、20%引きとか、50%引きとか…。
それをシステムを使ってやろうというものらしい。
“best-before date”で「賞味期限」という意味です。覚えないとちょっと出てきそうにない表現。
この文章での“as”は「~につれて」という意味で使われています。
テストは2月末まで(through the end of February)日本総合研究所とイトーヨーカドーによって実施されています(is being conducted)。
ダイナミックプライシングシステムのテストは、2月末まで行われることになっています。
テストを実施ていているのは、日本総合研究所とイトーヨーカドー。
なので、最初に出てきた“a grocery store”というのは、イトーヨーカドーということです。
“through the end of February”で「2月末まで」と表現しています。
“until the end of February”と言いたいところですが、「2月末までずっと」という意味も含めるために”through”を使っているんだと思います。
“is being conduted”は「実施されている」という意味。
受身形の現在進行形ということですね。
例えば(for example)、日付が2日先(two days away)の場合、価格は定価(the list price)の10%オフになります。
翌日、商品は20%割引になります(will be discounted)。
ダイナミックプライシングシステムは、賞味期限が近づくにつれて値段が下がっていくシステム。
例えば、賞味期限の2日前になると10%オフ。
1日前になると20%オフになる。
まぁ、今までのスーパーでもやっていたのをシステム化した感じでしょうか?
“two days away”で「2日先」と表現しています。
ちょっと面白い表現だと思います。覚えておきましょう。
デジタル化されたシステム(the digitized system)でさまざまな製品の価格をまとめて管理できるため(allows for the collective management)、値札を物理的に変更する必要がなくなり(eliminating the need to physically change price)、割引操作がより効率的(more efficient)になります。
これまでのスーパーでは、いちいち店員さんが賞味期限を確認してシールを貼ってましたね。
それらの行為が必要なくなるようです。
そんなことはしなくても、勝手にシステムで割引してくれる。
でも、逆にお客さんがわかりにくいのではないか?と思いますが…。
まぁ、安いものを買いたいのであれば、それぐらいの労力は何とも思わないのかもしれません。
“allows for the collective management”で「まとめて管理できる」と訳しています。
直訳すると「まとめて管理するのを許す」って感じです。
“eliminating the need to physically change price”で「値札を物理的に変更する必要がなくなる」と表現しています。
これも直訳すると「値札を物理的に変更するのを除く」となります。
日本総合研究所などは、賞味期限の近づきに応じて(an approaching best-before date)頻繁に価格を変更する(allowing for frequent price changes)システムが食品廃棄物の削減に効果的(effective)であると考えています(believe)。
テストをしている日本総合研究所とそのほかの事業体は、賞味期限への近づきに応じた頻繁な価格の変更が、食品ロスに効果的だと考えている。
価格を安くすることで、購入する人が増えるということだと思います。
その手間を省くことでより効率的になる。
それが、食品ロスの削減に結び付けばよいことだと考えているようです。
“frequently”は「頻繁に」という意味。よく使う副詞です。
“effective”は「効果的」という意味。これもよく使う単語。
今日は食料品店のダイナミックプライシングシステムについての話題でした。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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