オリンパスと言えば、カメラ、顕微鏡などの会社のイメージが僕ら世代にはあります。
しかし、時代は変わって、オリンパスは今や医療機器メーカーに変わったようです。
オリンパスとしては、医療機器事業に集中するため、元々の創業事業だった顕微鏡事業は売却するとのこと。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
オリンパスは月曜日、より有望な医療機器事業に焦点を当てて、顕微鏡ユニットを米国の投資ファンドであるベインキャピタルに4,276億7000万円(31億ドル)で売却すると発表した。
The major Japanese optical equipment maker’s sale of its original business that continued for more than 100 years comes as it has sought to restructure itself since being hit by an investment loss cover-up scandal that surfaced in 2011.
日本の大手光学機器メーカーが100年以上続けてきた元々の事業を売却するのは、2011年に表面化した投資損失隠蔽スキャンダルに見舞われて以来、再編を模索していたからである.
As part of efforts to reshape itself into a medical technology firm, Olympus divested its money-losing camera business in 2021 while it spun off Evident in April this year, with an eye to selling the subsidiary.
医療技術企業への再編の一環として、オリンパスは赤字だったカメラ事業を 2021 年に売却し、子会社の売却を視野に入れ、今年 4 月にエビデント社をスピンオフしました。
Evident, based in Nagano Prefecture, had around 4,000 employees at home and abroad as of June. For the business year through March 2022, it logged sales of 119.1 billion yen and an operating profit of 17.5 billion yen.
長野県に本拠を置くエビデントは、6月時点で国内外に約4,000人の従業員を擁しています。 2022 年 3 月までの事業年度では、売上高 1,191 億円、営業利益 175 億円を記録しました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
オリンパスは月曜日、より有望な医療機器事業に焦点を当てて(focusing on its more promising medical equipment operations)、顕微鏡ユニットを米国の投資ファンドであるベインキャピタルに4,276億7000万円(31億ドル)で売却する(it will sell its microscope unit to U.S. investment fund Bain Capital for 427.67 billion yen)と発表した。
オリンパスがは、顕微鏡事業のユニットをアメリカの投資ファンドに売却したようです。
その価格は、4,276億円あまり。
僕たちからすると、オリンパスと言えば、カメラや顕微鏡のイメージなんですが、現在は医療機器事業がメインのようです。
その有望事業の医療機器事業にフォーカスすることにしたということ。
これによって、オリンパス株は一時下がったものの、すぐに戻っています。
市場全体は、今週は下落している中で、戻しているので、かなり好感を持たれているということでしょうか。
“focusing on its more promising medical equipment operations”で「より有望な医療機器事業に焦点を当てる」と訳しています。
“promise”は「約束する」という良く知られた意味のほかに、「有望な、見込みがある」という意味もあります。
“operation”も「動き、操作、運用」という良く知られた意味のほかに、「事業」という意味もあります。
日本の大手光学機器メーカーが100年以上続けてきた元々の事業を売却するのは(the major Japanese optical equipment maker’s sale of its original businesses that continued for more than 100years)、2011年に表面化した投資損失隠蔽スキャンダルに見舞われて以来、再編を模索していたから(as it has sought to restructure itself)である.
オリンパスが、100年以上続けてきた創業時の事業を売却するのには、理由があります。
それは、2011年に表面化した投資損失隠ぺいのスキャンダルで会社存亡の危機に見舞われた。
それから、ずっと企業としての再編を模索して来ていたからだと言っています。
“as it has sought to restructure itself”で「再編を模索していたから」と訳しています。
“sought”は”seek”の過去形。”seek to ~”で「~をしようとする」という意味があります。
医療技術企業への再編の一環として(as part of efforts to reshape itself into a medical technology firm)、オリンパスは赤字だったカメラ事業を 2021 年に売却し(divested its money-losing camera business in 2021)、子会社の売却を視野に入れ、今年 4 月にエビデント社をスピンオフしました(it spun off Evident in April this year, with an eye to selling the subsidiary)。
医療機器事業に集中するために、オリンパスはこれまでも事業の再編をやってきました。
2021年には、赤字だったカメラ事業をOMデジタルソリューションズに売却しました。
売却と言っても、実質は独立のような感じのようです。
そして、さらに今回の売却につながる顕微鏡などの事業売却を視野に入れて、子会社のエビデント社をスピンオフしていた。
スピンオフは、会社の1部門を独立させて切り離すこと。
売却の準備を進めていたということです。
“as part of efforts to reshape itself into a medical technology firm”で「医療技術企業への再編の一環として」と訳しました。
ここでの”as”はよく使われる「~として」という意味。
長野県に本拠を置くエビデントは、6月時点で国内外に約4,000人の従業員を擁しています(had around 4,000 employees at home and abroad as of June)。 2022 年 3 月までの事業年度では、売上高 1,191 億円、営業利益 175 億円を記録しました(logged sales of 119.1billion yen and and operating profit of 17.5billion yen)。
6月時点で、国内外に約4,000人の従業員がいて、売上高1,191億円、営業利益175億円です。
今までは、オリンパスの完全子会社でしたが、これからはアメリカのファンドが経営権を持つ会社に変わります。
“had around 4,000 employees at home and abroad as of June”で「6月時点で国内外に約4,000人の従業員を擁している」と訳しています。
“as of ~”は「~の時点で」という意味。
今日は、オリンパスが医療機器事業に集中するため、科学事業をアメリカのファンドに売却したという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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