昨日に引き続いて、今年の重大ニュースを振り返ってみます。
今日は、後半の半年。
7月から12月までの各月の話題をピックアップしていこうと思います。
7月
もしかしたら、今年1番のニュースかもしれません。
7月8日に安倍元首相が射殺されてしまいました。
このニュースは、日本はもちろんのこと、世界中で報道がされました。
安全な日本でしかも銃で元首相が射殺されたということは、世界としてもかなりショックな話だったようです。
かつ、安倍元首相は、世界的にも有名であったことから、いまだに日本の政治家で知っている人は?と聞かれると、安倍元首相という外国人が多い。
7月はこのニュースをピックアップしました。
67歳の安倍晋三元首相が金曜日、キャンペーン集会で暗殺されたというニュースは、落雷のようにやって来た(came like a thunderbolt)。
それが世界中の人々に衝撃を与えたとしたら、それは銃による暴力が本質的に存在しない日本では壊滅的なものでした(it was devastating in Japan, where gun violence is essentially non-existent)。
安倍元首相が選挙の演説中に暗殺されたというニュースは、衝撃的だった。
雷が落ちたようだったと表現しています。
しかも、世界の人々に衝撃を与えた理由は、日本で銃による暗殺は基本的に起こらないと思っているから。
世界の人たちにとっても、日本の元首相が銃で殺されるというのは衝撃的だったということです。
“it was devastated in Japan, where gun violence is essentially non-existent”で「それは銃による暴力が本質的に存在しない日本では壊滅的なものでした」と訳しています。
“devastate”は「壊滅させる、落胆させる、徹底的に破壊する」という意味。
“essentially”は「基本的に、本質的に、元来」という意味の副詞です。
“where”以下で”Japan”を説明しています。
安倍元首相の殺害はいつでもぞっとすることだったでしょう(would have been appalling at any time)。
しかし今、それは危機にある不安定な世界の感覚を増します(adds to the sense of an unstable world in crisis)ー特に民主主義は包囲されているように見えます(appear to be under siege)。
安倍元首相の暗殺が起こったということは、いつであっても衝撃的なことだっただろうと言っています。
でも、現在の世界の状況の中でこれが起こったということは、余計に不安定な世界になっているという感覚を増すことになっています。
特に民主主義というものが、最近になって包囲されているように見えると言っています。
ウクライナ紛争など、いろんな不安定な状況の中で今回の事件が起こってしまったということに世界は衝撃を受けている。
“appear to be under siege”は「包囲されているように見える」と訳しています。
“siege”は「包囲攻撃」という意味。