私たちは、毎日いろんなことを経験しながら、生きています。
毎日生きている中で、いろんな人との人間関係もできていきます。
また、毎日生活している中で、経験したことは、私たちの知識や経験として蓄積していきます。
うれしい経験や楽しい経験もあれば、悔しかったり、悲しいことも経験することもあります。
それらの経験は、すべて、自分が生きていく上での、貴重な財産となっていきます。
でも、時に、それらのことにあまり執着しすぎると、毎日を生きていく上での負担になってしまうことがあります。
今日は、「執着を捨てられると楽になる?」ということについて書いてみようと思います。
執着があるとしんどい
人生において、いろんな人の人間関係や、いろんな経験があるということは、基本的にはいいことです。
なぜなら、重要な判断をしなければならないときに、その人がそれまで培ってきた経験が生かされることがあるからです。
その人が培ってきた経験が、より正しい判断を下すのに役立つのです。
また、困ったことが起こったときには、その人がそれまでに築いた人間関係が役に立つこともあります。
困ったときに相談したり、頼ったりできる人がいるのはとても心強いとともに問題解決に近づくことができます。
また、楽しかったり、充実したりした経験は、その人の人生を豊かにしてくれます。
楽しい思い出や、充実した経験は、人生にいろどりを与えてくれます。
でも、一方で、蓄積してきた人間関係や経験に必要以上に執着しすぎることは、あまり良い結果を生まないこともあると思います。
それは、特に悲しい経験や、悔しい思いをした場合に、顕著に表れることがあるように思います。
- 別れた恋人のことがいつまでも忘れられない。
- 何かに失敗したことが、いつまでたっても頭を離れない。
- 「あの時、こうすれば良かったんじゃないか?」
- 「あんなことしなければ、良かったんじゃないか?」 などなど…。
もちろん、失敗したことや、うまく行かなかったことの原因や理由について、きちんと反省をするということは、必要なことです。
でも、そのことをいつまでもくどくど考え続けて、いつまでも次に進めなくなるというのは、良くないと思います。
それはちょうど、重い荷物を引きずりながら、歩いているようなものです。
重い荷物を引きずっているのと同じなので、とても、疲れます。
重い荷物は置いてしまって、また身軽に進むのが理想的です。
ですから、きちんと反省をして、検証をした後は、その都度、そのことにはきちんと整理をつけて置いていくということが、楽に生きていくためには、必要なんじゃないかと思います。
執着は過去にしがみつくこと
執着をするということは、もう済んでしまったことを、いつまでたっても、ずっと考え続けているということだと思います。
残念ながら、ここには、何の生産性もありません。
もちろん、過去のことをきちんと反省をして、検証をして、次の行動のための参考にすることには意味があります。
でも、ただ単に起こったことを何度も思い返して、くどくどと執着しているだけでは、何も進みません。
まさに、ずっと、その場で足踏みしている状態です。
それは、過去にしがみついているのと同じことです。
しがみついているだけでは、何も新しいことを生み出すことができません。
起こったことをくどくど考えて、執着しているだけではなくて、新しい行動をとりましょう。
起こってしまったことは、一旦整理をつけて、その場におろしていくということが大事です。
そして、身軽になって、次の行動に進みましょう。
新しい行動からは、何かが生まれます。
結局、「いま」「ここ」にしか生きることはできない
人は、結局、現在しか変えることはできません。
過去は、もう済んでしまったことです。
そして、未来は、まだやってきていません。
自分がなんとかできるのは、今、現在の自分自身だけなのです。
そういう意味では、もう、何も生み出すことのない、過去に済んでしまったことに、必要以上に執着し続けることは、もったいないです。
心の中に、執着があると、ずっと何かを抱えたまま、現在を過ごさなければなりません。
すると、思考や行動を、すべて現在に集中することができず、何となく、心の中に重いものを抱えたままで、現在を過ごすことになります。
先ほども言ったとおり、私たちが自分で何とか出来るのは、現在の自分自身だけなのです。
だから、できれば、いつも心はスッキリからっぽにして、すべてのパワーを現在に集中して、生きていきたいものです。
そうすれば、常に現在に全力で、日々起こってくるできごとに、取り組むことができます。
すると、うまく行かなくて反省をすることはあっても、くよくよ後悔ばかりするようなことがない生き方を、できるのではないかと思います。
そのような、毎日、現在を続けていくと、気持ちも軽く、さわやかに生きていけるんじゃないかと思います。
必要以上の執着から上手に逃れる
これまで話してきた通り、人間が生きていく上で、いろんな人間関係を築いたりやいろんな経験をすること自体は、よいことです。
ですが、その結果にいつまでも固執していると、生きていく上での負担が大きくってしまいます。
ですから、その結果は結果として、整理をつけて、次に進む必要があります。
そこから学べることは学んで、そのことは自体は、できるだけ、そこに置いていくほうがいいです。
そうしないと、いろんなことに心をとらわれたまま、生きていかなければならなくなります。
特に、悪いことについては、引きずらないようにしないといけません。
そのような生き方は、負担が大きいです。
また、自分が集中すべき現在に集中できなくなって、過去への後悔やどうしようもない思いにパワーを持っていかれてしまいます。
パソコンでたくさんのソフトウエアを同時に動かすと、動きが鈍くなるのと似ていると思います。
そこは、一旦、切り離して、心を軽く生きていきたいものです。
ちょうど重くなったパソコンをフレッシュさせるために、再起動させるように…。
必要以上の執着は、結局、良い結果をもたらしません。
悪かった結果だけでなく、それに加えてそれ以後もその重さをずっと抱えて進んでいるようなものです。
それを、上手に手放さなければなりません。
そうすれば、新しい明日を、最も身軽で集中できる状態で、迎えることができます。
まとめ
今日は「執着を捨てられると楽になる?」ということについて書いてきました。
こんなことを言いながら、僕も日々の生活の中で、なかなか割り切れないことがあったりします。
心にわだかまりがあると、なんか、毎日、心の底にドロドロしたものを持ったまま生きているような気がして、とても疲れます。
できれば、そのようなものはスッキリ洗い流して、毎日を身軽に精一杯生きたいものです。
私たちの命は限られています。
ですから、できるだけ、「今」、「現在」に全力で集中して生きたいものです。
そのためには、余計な荷物は持たずに、常に身軽な状態で、ベストのパフォーマンスができるようにいたいと思います。
今日も、最後まで読んでくださってありがとうございました。
こうぷー
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