【英字新聞読解のコツ!】テスラが中国では売れてない!

英語、英会話

今日は、イーロン・マスクの会社であるテスラが中国では売れていないという話です。

なぜか突然、中国でテスラが売れなくなっているようです。

その理由は何なんでしょうか?

テスラはすでに、上海にも工場を作っていて、そこで車を製造しているらしいんですが…。

しかも、テスラは電気自動車では相当な売り上げをあげているハズ…。

理由を探るため、今日の記事を読んでみましょう。

Tesla’s Chinese sales last month were much weaker than they originally appeared.
テスラの先月の中国での売上高は、当初の見た目よりもはるかに弱かった。

4月のテスラの中国での売り上げが思わしくなかったようです。

当初の予測よりもはるかに悪かった。

それはなぜなんでしょうか?

Although Tesla does not report monthly sales or regional revenue, the China Passenger Car Association earlier this week estimated Tesla’s Chinese sales were down 27% from March to just under 26,000 cars – much worse than the overall 10% decline in China’s electric vehicle sales overall.
テスラは月間売上高や地域の売上高を報告していませんが、今週初めの中国乗用車協会は、テスラの中国の売上高が3月から27%減少して26,000台弱になり、中国の電気自動車全体の売上高が全体で10%減少したよりもはるかに悪いと推定しました。

テスラの会社自体は、その売り上げについて報告をしていない。

でも、中国の自動車販売の協会である、中国乗用車協会(CPCA)は、テスラの売り上げが悪かったと推定している。

3月の売り上げよりも27%もダウンして、26,000台しか売っていない。

その売り上げは、中国全体の電気自動車の売上高が10%減少した割合よりも、はるかに悪い。

そうですよね。

中国全体の電気自動車の売上高が10%減に対して、テスラは27%もダウンですから。

倍以上の落ち込み度です。

But that’s no the full story: The trade group later clarified that its April figure includes sales of vehicles built in China but exported to other markets. More than half of the Teslas initially reported as Chinese sales – 14,174 – were exported.
しかし、それだけではありません。貿易グループは後に、4月の数字には中国で製造されたが他の市場に輸出された車両の販売が含まれていることを明らかにしました。 中国の売上高として最初に報告されたテスラの半分以上(14,174)が輸出されました。

しかも、それだけではない。

4月のテスラの売り上げには、中国で製造されて、外国に売られたものもカウントされていた。

すなわち、中国国内での売り上げは、さらに悪いということです。

中国の売上高と最初に報告されていたテスラの半分以上である14,174台が輸出されていた。


That’s potentially a serious problem for Tesla, which opened its second auto assembly plant in Shanghai in late 2019 specifically to serve the crucial Chinese market.
これは、特に重要な中国市場にサービスを提供するために、2019年後半に上海に2番目の自動車組立工場を開設したテスラにとって深刻な問題となる可能性があります。

これは、テスラにとっては深刻な問題です。

2019年には上海に第2番目の自動車組み立て工場を開設したぐらいですから、もっと販売するつもりだったんでしょう。

それが、逆に大きく落ち込むような事態になってしまっています。

“crucial”は「きわめて重要な」という意味。

China is the world’s largest market for overall car sales, and electric vehicles make up a much bigger share of auto sales than in any other major market – about 4.5% in 2020, more than twice the EV share of the US car market last year.
中国は自動車販売全体で世界最大の市場であり、電気自動車は他のどの主要市場よりも自動車販売のはるかに大きなシェアを占めています。2020年には約4.5%で、昨年の米国の自動車市場のEVシェアの2倍以上です。

中国は、人口が多いこともあって、世界で最大の自動車販売の市場。

しかも、電気自動車は、他のどの主要市場よりも大きなシェアを占めている。

2020年の中国の電気自動車市場ののシェアは約4.5%で、アメリカの電気自動車市場のシェアの2倍以上の大きさがあります。

Tesla’s sales to Chinese buyers plunged by more than 60% between March and April, according to independent Chinese EV analyst Zhu Yulong. 
独立した中国のEVアナリストのチュー・ユロン氏によると、中国のバイヤーへのテスラの売上高は3月から4月の間に60%以上急落しました。

中国のEVアナリストのチュー・ユロン氏によると、テスラの中国バイヤーへの売上高は、3月から4月で60%も急落した。

半分以下になってしまったということです。

なぜ急にこんなに落ち込んでしまったのでしょうか?

Newly insured Tesla vehicles fell to just under 12,000 vehicles in April from about 34,500 in March, Yulong reported.
新たに保険をかけられたテスラ車は、3月の約34,500台から4月には12,000台弱に落ちたとYulongは報告した。

さらに、それを裏付ける証拠として、別の統計も示されます。

新たに保険をかけられたテスラの台数も3月には34,500台あったのに対して、4月は12,000台に落ちた。

こちらは、3分の1に近くなっています。

Those numbers correspond closely to the CPCA’s non-export number in April, and total number in March.
これらの数字は、4月のCPCA(中国自動車協会)の非輸出数、および3月の総数に密接に対応しています。

これらの数字は、中国の自動車販売についてよくわかるCPCAが発表している数字とも対応している。

つまり、間違いがないということです。

裏付けが取れている。

Yulong believes that the drop in sales is due to bad publicity that Tesla has suffered in the Chinese market since the start of April.
ユロン氏は、売上高の減少は、テスラが4月の初めから中国市場で苦しんでいる評判の悪さによるものだと考えています。

ユロン氏によれば、これだけ売上高が減少している理由がある。

それは、4月の初めからテスラの中国市場での評判が悪いのがその理由。

それによって、これだけガクンと売り上げが落ちてしまっているというのです。

Customers protested the company at China’s largest auto show in Shanghai last month, complaining about problems with their cars. The company also has five Chinese regulatory agencies investigating the quality of its Shanghai-made Model 3 cars.
顧客は先月上海で開催された中国最大の自動車ショーで同社に抗議し、自動車の問題について不満を述べた。 同社はまた、上海製のモデル3車の5つの中国の規制当局の品質を調査を持っています。

中国人のお客さまが上海で開催されたモーターショーでテスラに抗議を行った。

そして、テスラの問題について不満を述べたと言っています。

そして、上海で作られた3つのモデルのテスラは、5つの中国規制当局の調査を受けているようです。

このようなことがあったので、中国でのテスラの評判が落ちている。

Chinese media also reported that China’s military had banned Tesla vehicles from entering its complexes, expressing concerns that onboard cameras could be used for spying – a charge Tesla CEO Elon Musk has denied.
中国のメディアはまた、中国の軍隊がテスラの車両がその複合施設に入るのを禁止したと報告し、車載カメラがスパイに使用される可能性があるという懸念を表明した-テスラのCEO、イーロン・マスクは否定した。

さらに中国メディアによると、中国人民軍がその複合施設にテスラが侵入するのを禁止した。

それは、テスラの車載カメラがスパイ目的で使用される可能性があるからだと言っている。

もちろん、イーロン・マスクはすぐに否定したんだけれども…。

なんか、携帯でアメリカが逆のことをやっていたようにも思いますが…。

“Tesla has suffered really strong negative coverage recently. It has damaged its sales,” Yulong wrote in a recent analysis.
「テスラは最近、非常に強いネガティブな報道に苦しんでいる。それはその売上高を傷つけた」とユロンは最近の分析で書いた。

ユロン氏によると、テスラはとてもネガティブな報道に苦しんでいる。

そして、それがテスラの売上高に影響している、という風に最近の分析で書いた。

これまで書かれてきたことそのままです。

”coverage”は「(ニュースの)報道、取材、放送」という意味。

Tesla critics in the United States were quick to point out that the weaker sales numbers represent a sign of trouble for the automaker’s bottom line.
米国のテスラ批評家は、販売台数の減少は自動車メーカーの収益に問題があることを示しているとすぐに指摘しました。

一方でアメリカのテスラ批評家も指摘をしている。

販売台数の減少はテスラの収益に問題があることを示していると言っている。

いったいどういうことなんでしょうか?

“Keep in mind that the negative state-affiliated media campaign inside China around Tesla’s car quality didn’t begin until late April,” noted Gordon Johnson of GLJ Research, one of the harshest critics of Tesla.
テスラの最も厳しい批評家の1人であるGLJリサーチのゴードン・ジョンソン氏は、「テスラの車の品質をめぐる中国国内のネガティブな国営メディアキャンペーンは4月下旬まで始まっていないことを忘れないでください」と述べた。

テスラに対して最も厳しい批評家の1人が言っている。

テスラの品質についてのネガティブなメディアキャンペーンは、4月下旬から始まったばかり。

このことがとても大事なことを示している。と言っています。

“So the impact (whatever that may be) likely won’t be seen until May June 2021 sales figures are out.”
「したがって、影響(それが何であれ)は、2021年5月、6月の売上高が出るまで見られない可能性が高い」と語った。

すなわち、そのネガティブキャンペーンの影響は、5月、6月の売上高に出てくる。

だから、5月、6月のテスラの販売台数は、もっと悪くなる可能性が高いということです。

Tesla shares have been falling this week on worries about its Chinese sales, and on a report from Reuters earlier that Tesla has decided not to buy land next to its Shanghai plant for possible future expansion.
テスラの株式は今週、中国での販売を懸念して下落しており、ロイターからの報告によると、テスラは将来の拡張のために上海工場の隣の土地を購入しないことを決定した。

テスラの株式は、中国での売り上げ台数のわるさ懸念して下落している。

そして、テスラは中国での工場拡大のための土地を購入しないことを決めた。

すなわち、中国ではこれ以上販売台数を増やす可能性はないと考えたんでしょう。

Shares fell 2% on Tuesday when the initial figures from CPCA suggested a 27% drop in Chinese sales, were down another 4% Wednesday and closed down 3% Thursday.
CPCAの最初の数字が中国の売上高の27%の減少を示唆したとき、株式は火曜日に2%減少し、水曜日にさらに4%減少し、木曜日に3%減少しました。

CPCA(中国乗用車協会)が最初に中国でのテスラの売上高が27%減少していることを示した時に、テスラ株は2%下落した。

そして、翌水曜日に4%、その次の木曜日にはさらに3%下落し続けた。

本社の株もドンドン下がっていってしまっているほどのインパクトがあったということです。

A spectacular 743% share price gain in 2020 made Tesla one of the most valuable US companies of any kind and by far the world’s most valuable automaker, worth as much as the six largest automakers combined.
2020年の目覚ましい743%の株価上昇により、テスラはあらゆる種類の最も価値のある米国企業の1つになり、世界で最も価値のある自動車メーカーの1つになり、6大自動車メーカーを合わせた価値があります。

テスラは、2020年に743%も株価が上がり、アメリカの企業の中でも最も価値ある企業になりました。

そして、世界で最も価値ある自動車メーカーの一つにもなりました。

その規模は、6大自動車メーカーの価値を合わせたものと同等の価値がある。

But after continuing that run in the first few weeks of 2021, shares topped out in late January after the company reported slightly disappointing fourth quarter earnings.
しかし、2021年の最初の数週間にその実行を続けた後、同社が第4四半期の収益をわずかに失望させたと報告した後、株式は1月下旬に最高潮に達しました。

その勢いは、2021年に入っても続いていた。

でも、2021年に入ってしばらくして、2020年の第4四半期があまり良くなかったという報告をした後、少し様子が変わった。

株価は、2021年1月下旬をピークとして下がり始めたようです。

Tesla shares have lost a third of their value through Wednesday’s close from their record high close in late January, sending the stock into bear market territory.
テスラ株は、水曜日の終値まで、1月下旬の過去最高の終値から3分の1の価値を失い、弱気相場の領域に送られました。

テスラ株は、1月下旬の最高値から3分の1の価値を失った。

最高値の時より、66%ぐらいの価値になってしまったようです。

そして、ステラ株は弱気相場の領域に入れられてしまいました。

弱気相場というのは、市場が下落の傾向を続け、反発するという見方がほとんどない時、ベアマーケット(弱気相場)とみなされるようです。

すなわち、ステラ株は今後価値が戻りそうにもないとみられてしまっているようです。

今日のストーリーはここまで。

飛ぶ鳥を落とす勢いだったステラも、中国市場での不調をきっかけに、下落しているようです。

なかなか、企業を繁栄させ続けるというのは、難しいと思われます。

明日もまた、頑張ります。

こうぷー

コメント

タイトルとURLをコピーしました