【自分らしく生きるために】人に心を動かされない

人生、生きかた

わたしたちは、いつも、周りの人の言動に影響をされて生きています。

多かれ少なかれ、周りの人の言うことや行うことによって、私たちの判断は変わります。

周りの人の言うことを参考にして、自分の行動を決めるということは、基本的には良いことです。

でも、あまり人の言動に影響をされて、自分の心が動揺するのは、良くないと思います。

心をあまり動揺させないということを、仏教では中庸(ちゅうよう)と言います。

喜んだり、悲しんだり、苦しんだり、楽しんだりするような、心を大きく動かされるようなことがない「極端な行き方をせず穏当なこと。片寄らず中正なこと。」という意味です。

毎日、平穏に暮らすためには、この中庸の状態で過ごすことがいいと思っています。

今日は、「人に心を動かされない」ということについて書いてみようと思います。

冷静な判断ができない

わたしたちは、日々いろんなことを判断し、選択しながら生きています。

でも、その選択をするときに、心が動揺していては、誤った判断をする可能性があります。

自動車に乗っていて、慌ててしまって事故を起こす。

思いがけないことを聞いてしまってて、良く考えずに行動して失敗する。

そんな風に、心が動揺すると、正しい判断ができなくなってしまいます。

これは日常、周りの人との関係で発生する動揺でも起こります。

人は、大なり小なり、人と関わりを持てば、心が多少とも動かされます。

しかし、その動揺に過度に影響されると、判断を誤ります。

この動揺は、嫌なことを言われたり、嫌なことをされたりするような、負の感情だけには限りません。

うれしいことをしてもらったり、感激するようなことを言われたりするような正の感情でも同様です。

過度に反応しすぎると、正しい判断ができなくなります。

  • 心が動揺すると誤った判断をしてしまう可能性が高い
  • できるだけ心を動かされない状態で判断するほうが良い判断ができる
  • 常に心を動かされていないかを意識することが大切

このような状態で判断をすると、最悪の場合、本当は自分が望んでいない判断をしてしまう可能性があります。

ですから、本来、できるだけ心を動かされない状態で判断しているほうが、良い判断ができる可能性が高いのです。

まぁ、そればっかりだと、無味乾燥な人生になってしまうような気もしますけどね。

でも、このようなことを頭に入れて、日々過ごすだけでも、違ってくると思います。

「自分は今、心を動かされていないのか?」「冷静に判断できているのか?」。

特に重要な判断の時には、これを意識すれば、後で誤った判断をしてしまって後悔するようなことが少なくなると思います。

無駄な争いを起こす

人に影響されて動揺すると、無駄な争いを引き起こすことも多いです。

いわゆる売り言葉に買い言葉で、どんどんエスカレートしていく。

せめて当事者のどちらかが冷静で、平常を保つことができれば、そこまでエスカレートすることもなかったのに、という結果になってしまいます。

だいたい、無駄な争いのきっかけは、大したことのない原因だったりするものです。

夫婦げんかなどでもそうだと思います。

ものをきちんと片付けないということへの小言から、だんだんエスカレートして、普段のあらゆる不満が爆発し、収集のつかない結果になってしまう。

後でよくよく考えたら、けんかのきっかけは、たいてい些細なものであることがほとんどです。

ですから、相手が興奮してエスカレートしてきても、自分はできるだけそれと同じようにエスカレートするのではなく、冷静に対応したいものです。

ただ、あまり冷静すぎると、そのことにまた腹を立てられることもあります。

なので、ベストな対応は、外見上は相手に合わせるものの、頭は冷静にということなのかもしれません。

または、それ相応の感情で対応ができるのが一番いいのかもしれません。

実際上は相当難しいですけど…。

冷静な方が勝てる

なぜ、心を動かされないほうがいいのかというと、結局は冷静である方が正しい判断ができるからです。

そうすると、最終的に相手に勝つことができる可能性が高いです。

例えば、格闘技で考えるとわかりやすいです。

総合格闘技やボクシングでは激しく打撃をしたり締め技を掛け合ったりします。

でも、体は激しく闘っていても、頭はクールな方がたいてい勝ちます。

試合の途中で、一方が相手を動揺させるために、挑発しているのをよく見ます。

それは、やはり相手の頭をカーっとさせて、正確な判断をできないようにするのが目的だと思います。

  • 冷静なほうが正しい判断ができる
  • 心動かされず、冷静なほうが勝てる可能性が高い

相手を怒らせて、正確な判断ができないようにさせておいて、自分は冷静に決めに行く。

これが格闘技で勝つための一つのセオリーだと思います。

また、同じことは武道でも言えると思います。

武道はさらにその部分が極められています。

剣道でも柔道でも空手でも、「道」のつくものは、実際の技術の上達と同様に「心」の上達が求められます。

それはやっぱり、常に心が動かされず、冷静な方が勝負に勝つということから来ているのだと思います。

格闘技や武道でも、冷静なほうが勝つよなぁ。

これら、格闘技や武道と同様に、我々の日常の人とのやり取りにおいても、常に心を動かされず冷静であれば、正しい判断ができて、日々の小さな出来事にも適切に対応できるのだと思います。

ときには、我々の普段の生活でも、格闘技で説明したのと同様、意識的にか無意識なのかは分からないですが、挑発するような言動をしてくる人もいます。

そのような場合でも、格闘技や武道をやる人と同じように、たとえ表面上の対応は熱くなっても、心は動かされずに頭の中はクールにして対応することができると、ベストな結果を得られる可能性が高いと思います。

まとめ

今日は「人に心を動かされない」ということについて書いてきました。

人は生きていく中でいろいろなことに影響されて心を動かされます。

しかし、判断をする時には正しい判断ができるように常に冷静でありたいものです。

そうすれば、自分の判断に確信を持つことができ、後悔することもないと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

こうぷー

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