なぜ私は「本質的に正しいこと」を信じているのか
人生は、正しく選べば報われるようにはできていません。
むしろ、正しくあろうとすればするほど、
割に合わない思いをすることのほうが多い。
努力しても評価されないことがある。
誠実に向き合っても、関係が壊れることがある。
冷静に判断しても、結果だけ見れば失敗に見えることもある。
私は、
世界が正しくできているとは思えない出来事を、
これまで何度も経験してきました。
それでもなお、
私は「本質的に正しいことが、最終的には報われる世界であってほしい」
と願っています。
因果応報という言葉を、
単純な法則として信じているわけではありません。
けれど同時に、
徳を積むように生きることに、意味があってほしい
とも思っています。
それは世界への期待というより、
この人生をどう生き切るかという、私自身の姿勢です。
信仰ではありません。
証明したい思想でもありません。
ただ、この姿勢を捨ててしまったら、
自分の人生に納得できなくなる――
そう感じているだけです。
正しいと思って選んだ道が、うまくいかなかった現実
これまで、
自分なりに「正しい」と思った選択をしてきました。
仕事でも、トレードでも、
人との関係でも、人生の大きな決断でも。
結果だけ見れば、
うまくいかなかったことのほうが多いかもしれません。
正しい事実に基づき、
公平に判断されるはずの場である裁判においても、
正しいことを主張しているはずの私にとって、
到底納得できない理不尽な理由で認められなかった
という経験があります。
「正しさが通るはずだ」という前提そのものが、
簡単に裏切られる現実を、
私は身をもって知りました。
正直に言えば、
「やり方が間違っていた」と言ってしまえば
楽になる場面もありました。
別の選択肢を取っていれば、
もっと穏やかで、安定した人生だった可能性もあります。
それでも、
簡単にそう言い切れない感覚が、
ずっと残っていました。
それでも、この考え方を捨てなかった理由
結果は壊れても、
判断軸まで壊れたわけではなかった。
むしろ、
うまくいかなかったからこそ、
「何を基準に選んでいたのか」がはっきりと浮かび上がりました。
- 自分がコントロールできないものを追いかけない
- 感情や気分で大きな判断をしない
- あとから自分を嫌いになる選択をしない
それらは、
成功を保証してくれる基準ではありません。
ただ、
失敗したあとでも、自分の人生に納得できるかどうか
――その一点においては、
確かに機能していました。
だから私は、
この考え方を「正しかった」と主張したいのではなく、
捨てる理由が見つからなかった
というほうが近いのだと思います。
仕事・トレード・断酒に共通している判断軸
一見、まったく別の分野に見えるものにも、
共通している判断軸があります。
それは、
「結果を操作しようとしない」
という姿勢です。
代わりに重視しているのは、
- コントロールできることと、できないことを切り分ける
- 状態が整っていないときに、内面をいじらない
- 変えようとする前に、まず“整える”
という、ごく地味な基準です。
これは、
意識を高める話でも、前向きになる話でもありません。
むしろ、
余計なことをしないための判断軸
と言ったほうが近いかもしれません。
最終的に、私は何をもって「良い人生」だと思うのか
成功したかどうか。
勝ったかどうか。
人に認められたかどうか。
そうした基準が無意味だとは思いません。
ただ、それだけでは足りないとも感じています。
私にとっての「良い人生」とは、
あとから振り返ったときに、
「あのとき、
自分をごまかしていなかったか」
そう自分に問い直せる人生です。
誠実であろうとしたことが、
必ず報われるとは限らない。
それでも、
誠実さを手放さなかった自分を、
否定せずにいられるかどうか。
今は、その一点を大切にしています。
このカテゴリーで書いていること
この「人生・生きかた」というカテゴリーでは、
- 成功法則を教えること
- 正解を示すこと
- 前向きな気分にさせること
を目的にしていません。
書いているのは、
「どうすればうまくいくか」ではなく、
「どう選べば、あとで納得できるか」
という問いです。
答えはありません。
ただ、考え続けるための言葉は残せる。
ここにある文章が、
誰かの人生を変えるかどうかは分かりません。
それでも、
読んだあとに少しだけ立ち止まり、
自分の判断軸を見直すきっかけになったなら。
それで十分だと思っています。
変わろうとする前に、
どう構えるかを考えたい人へ






























































































































