先週、ペロシアメリカ下院議長が台湾訪問を訪問した際、中国は激怒しました。
いろんな対話を中断したり、台湾周辺を封鎖して軍事訓練を行ったり、いろんなことを行って、抗議しました。
でも、実は中国はこのペロシ議長の台湾訪問を良い機会だと思っているのではないか?と言われ始めています。
これを理由に軍事演習を常態化させ、台湾周辺で軍事的な圧力をかけ続けようとしている。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
中国共産党の上層部の強硬派は、ナンシー・ペロシの訪問が彼らをどこに残したのか、おそらく非常に満足しているでしょう.ペロシさんは彼らに窓を与え、彼らはそれを使いました。
A series of more extreme military measures around Taiwan have now been thrust into the realm of “acceptability”. These moves – including firing missiles over the island – have become “acceptable” not because the international community approves of them but because they have happened, and Beijing has got away with it.
台湾周辺の一連のより極端な軍事的措置は、今や「容認」の領域に押し込まれている。島上空でのミサイル発射を含むこれらの動きは、国際社会がそれらを承認したからではなく、それらが起こったために「受け入れられる」ようになり、北京はそれを免れた。
Each time the People’s Liberation Army (PLA) flies fighter jets closer – or in greater numbers – across the Taiwan Strait, this becomes the new standard. What’s more, the very idea that mainland China might one day attack Taiwan to seize the territory by force is now being considered a likely possibility by many more Chinese people.
人民解放軍 (PLA) が台湾海峡を越えて戦闘機をより近くに、またはより多く飛ばすたびに、これが新しい標準になります。さらに、中国本土がいつか台湾を攻撃して領土を武力で奪取する可能性があるというまさにその考えは、現在、より多くの中国人によって可能性が高いと考えられています.
A side benefit of this grand, live-fire show by the PLA has also been to accelerate the belief globally that China’s military rise is unstoppable – this may possibly intimidate South East Asian neighbors which have rival claims to the South China Sea.
人民解放軍によるこの壮大な実弾射撃ショーの副次的な利点は、中国の軍事力の台頭を止めることはできないという世界的な信念を加速させることにもなりました。これは、南シナ海に対する競合する主張を持つ東南アジアの近隣諸国を威嚇する可能性があります。
These vast military exercises would have taken some planning. It is hard to imagine that the generals conceived of them, all of a sudden, when it was leaked that Ms Pelosi was planning visit Taiwan.
これらの大規模な軍事演習には、ある程度の計画が必要でした。ペロシ氏が台湾訪問を計画していることがリークされたとき、将軍たちが突然彼らのことを思いついたとは想像しがたい。
What seems more likely is that they had the plans ready and pulled them out of the drawer because the opportunity presented itself. As one laughing nationalist in Beijing put it when he was interviewed in the street last week, “Thanks comrade Pelosi”!
より可能性が高いのは、彼らが計画を準備していて、機会が現れたためにそれらを引き出しから引き出したということです.北京のあるナショナリストは、先週路上でインタビューを受けたとき、「同志ペロシに感謝します」と笑いながら言いました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
中国共産党の上層部の強硬派(the hardliners in the upper echelons)は、ナンシー・ペロシの訪問が彼らをどこに残したのか、おそらく非常に満足しているでしょう(would probably be quite happy).ペロシさんは彼らに窓を与え、彼らはそれを使いました。
ナンシー・ペロシアメリカ下院議長が先週、台湾を訪問したことは、中国を激怒させました。
でも、今日の記事は、実は、中国はこれに本当は満足しているのではないか?と話し始めています。
“would probably be quite happy”で「おそらく非常に満足しているでしょう」と訳しています。
“quite”は「すっかり、全く、非常に」という意味。
台湾周辺の一連のより極端な軍事的措置(a series of more extreme military measures)は、今や「容認」の領域に押し込まれている(have now been thrust into the realm of “acceptability)。島上空でのミサイル発射を含むこれらの動きは、国際社会がそれらを承認したからではなく、それらが起こったために(not because the international community approves of them but because they have happened)「受け入れられる」ようになり、北京はそれを免れた。
中国の台湾での一連の軍事的な措置は、国際社会の中でも仕方のないことのように見られている。
「アメリカの下院議長が台湾を訪れたら、軍事行動で威嚇するのも仕方ないよね。」と国際社会で見られている節がある。
それは、国際社会が承認したからではなく、ペロシ下院議長が訪問したからというのが理由。
これによって、北京は非難を受けることを免れてしまった。
“not because the international community approves of them but because they have happened”で「国際社会がそれらを容認したからではなく、それらが起こったために」と訳しています。
“not only ~ but also ~”で「~ではなく、~だから」という意味ですね。
人民解放軍 (PLA) が台湾海峡を越えて戦闘機をより近くに、またはより多く飛ばすたびに、これが新しい標準になります(this becomes the new standard)。さらに(what’s more)、中国本土がいつか台湾を攻撃して領土を武力で奪取する可能性があるというまさにその考え(the very idea that mainland China might one day attack Taiwan to seize the territory by force)は、現在、より多くの中国人によって可能性が高いと考えられています(is now being considered a likely possibility).
中国は、ペロシ下院議長が台湾訪問から去った後も、軍事訓練と称して威嚇行動を続けています。
このようにして、常に台湾周辺で軍事演習をするというのが、そのうちに当たり前になってくる。
これを中国は狙っているのではないか?ということです。
日本の尖閣諸島でも、最初に中国船が近づいてきたときにはニュースになりましたが、最近はあまりにも頻繁になりすぎて、ニュースにもならないと言われています。
“the very idea that mainland China might one day attack Taiwan to seize the territory by force”で「中国本土がいつか台湾を攻撃して領土を武力で奪取する可能性があるというまさにその考え」と訳しています。
“that”以下の内容で”the very idea”「まさにその考え」がどのような考えなのかを説明しています。
人民解放軍によるこの壮大な実弾射撃ショーの副次的な利点は、中国の軍事力の台頭を止めることはできないという世界的な信念を加速させることにもなりました(has also been to accelerate the belief globally that China’s military rise is unstoppable)。これは、南シナ海に対する競合する主張を持つ(which have rival claims to the South China Sea)東南アジアの近隣諸国を威嚇する可能性があります(may intimidate South East Asian neighbors) 。
人民解放軍が、ペロシ議長の台湾訪問に合わせて、壮大な軍事訓練を行ったということは、世界的に報じられた。
そして、何となく、中国が1つの中国を主張しているのに、アメリカの下院議長が台湾を訪問すれば、それは怒るだろうなぁ。という感じに世界的に思われるようになってしまっている。
このことは、南シナ海で領海の線引きで揉めている東南アジアの中国の近隣諸国にとっては脅威です。
中国は南沙諸島でも、人工島を作って、実効支配をしたりしています。
“may intimidate South East Asian neighbors”で「東南アジアの近隣諸国を威嚇する可能性がある」と訳しています。
“intimidate”は「怖がらせる、おびえさせる」という意味があります。
これらの大規模な軍事演習には、ある程度の計画が必要でした。ペロシ氏が台湾訪問を計画していることがリークされたとき(when it was leaked)、将軍たちが突然彼らのことを思いついた(that the generals conceived of them, all of a sudden)とは想像しがたい(it is hard to imagine)。
これだけ大規模な軍事演習を行うには、それなりの計画期間が必要。
でも、ペロシ下院議長が台湾訪問を計画しているとリークしてからわずかな期間で、これらの訓練が実施されている。
ペロシ議長が、台湾を訪問すると聞いて、すぐに中国人民軍の将軍たちが、急に思い立って威嚇の訓練を計画したとは思えないと言っています。
中国は、前々から、このような機会があれば、大々的な台湾への軍事威嚇の訓練をする準備を整えていたのではないか?
そのように思えるということです。
“it is hard to imagine that ~”で「~とは想像しがたい」と訳しています。
“that”以下で内容を示すというのは、英語でよくある言い方というのは、これまでもさんざん言っていますね。
より可能性が高いのは(what seems more likely)、彼らが計画を準備していて、機会が現れたためにそれらを引き出しから引き出した(pulled them out of the drawer)ということです.北京のあるナショナリストは、先週路上でインタビューを受けたとき、「同志ペロシ(comrade Pelosi)に感謝します」と笑いながら言いました。
やはり、可能性が高いのは、元々計画をしていて、ペロシ議長の台湾訪問という絶好の機会がやって来たので、大々的な軍事演習を行った。
用意していた引き出しを引き出しただけだということです。
だから、北京のあるナショナリストは、路上インタビューで「同志ペロシに感謝する」と笑いながら言ったそうです。
機会を作ってくれて、ありがとう。という意味でしょう。
“what seems more likely”で「より可能性が高いのは」と訳しています。
この文章の主語になる部分になっています。
今日は、先週のペロシアメリカ下院議長の台湾訪問は、中国は喜んでいるのではないか?というニュースを取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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