【英字新聞を読む】日経平均株価はFRB長官のタカ派発言で28,000ラインを下回った!

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パウエルFRB議長の先週金曜日のスピーチの影響が続いています。

これは、ジャクソンホール会合で行われたもの。

年に1回の、各国の中央銀行の総裁たちなどが集まる会合です。

ここでも、歴史的なインフレになっているアメリカのパウエル議長のスピーチが最も注目されていました。

金利の緩和をするのか、あるいは引き締めて、インフレを止める方向に行くのか。

でも、パウエル議長のスピーチは、予想以上にタカ派なものでした。

これに、株式市場や為替相場が反応し続けています。

今日は、この話題を取り上げようと思います。

まずは記事全体を読んでみたいと思います。

Nikkei ends below 28,000 line on Fed chief's hawkish remarks
Investor sentiment was hurt as the Dow Jones index logged its largest point drop since mid-May on Friday after Powell’s speech at a forum in Jackson Hole, Wyoming, prompting the Nikkei to lose over 850 points at one point and finish down 762.42 points.
ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたフォーラムでのパウエル議長の演説の後、金曜日にダウ・ジョーンズ指数が5月中旬以来最大の下落を記録したため、投資家心理は傷つき、日経平均株価は一時850ポイント以上下落し、762.42ポイント下落して終了しました。

In his speech, Powell warned that efforts to bring down inflation through interest rate hikes would inflict “some pain” on the economy, disappointing investors, who had expected the Fed to ease up on its aggressive rate hike campaign.
パウエル議長は演説で、利上げを通じてインフレを引き下げる努力は経済に「いくらかの痛み」を与えるだろうと警告し、FRBが積極的な利上げキャンペーンを緩和すると予想していた投資家を失望させた.

On the foreign exchange market, the dollar briefly rose to a one-and-a-half month high of 139.00 yen on expectations that the Fed’s rate hikes will widen the interest-rate gap between the United States and Japan, where the central bank maintains an ultraloose monetary policy.
外国為替市場では、FRB の利上げにより中央銀行が超緩和的な金融政策を維持している日本とアメリカの金利差が拡大するとの予想から、ドルは一時 1 か月半ぶりの高値である 139.00 円まで上昇しました。

Powell’s more hawkish than expected remarks stirred speculation that the Fed may not go for interest rate cuts next year.
パウエル議長の予想以上にタカ派的な発言は、FRBが来年利下げに踏み切らないのではないかという憶測を呼んだ。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

Investor sentiment was hurt as the Dow Jones index logged its largest point drop since mid-May on Friday after Powell’s speech at a forum in Jackson Hole, Wyoming, prompting the Nikkei to lose over 850 points at one point and finish down 762.42 points.
ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたフォーラムでのパウエル議長の演説の後、金曜日にダウ・ジョーンズ指数が5月中旬以来最大の下落を記録したため、投資家心理は傷つき、日経平均株価は一時850ポイント以上下落し、762.42ポイント下落して終了しました。

ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたフォーラムでのパウエル議長の演説の後(after Powell’s speech at a forum in Jackson Hole, Wyoming)金曜日にダウ・ジョーンズ指数が5月中旬以来最大の下落を記録したため(as the Dow Jones index logged its largest point drop since mid-May on Friday)投資家心理は傷つき(Investor sentiment was hurt)、日経平均株価は一時850ポイント以上下落し、762.42ポイント下落して終了しました。

先週金曜日のジャクソンホールでのパウエルFRB議長のスピーチはかなりきついものでした。

そして、その後のニューヨーク株式市場のダウ・ジョーンズ指数は、大きく下落した。

パウエルFRB議長のスピーチ後初めて開かれた東京株式市場でも、大きく株価は下落した。

日経平均株価は、850ポイント以上一時下落しました

“as the Dow Jones index logged its largest point drop since mid-May on Friday”で「金曜日にダウ・ジョーンズ指数が5月中旬以来最大の下落を記録したため」と訳しています

ここでの”as”は「~のため」という意味の”as”

“log”は「記録する」という意味。日本語でも「ログ」って言いますよね。

In his speech, Powell warned that efforts to bring down inflation through interest rate hikes would inflict “some pain” on the economy, disappointing investors, who had expected the Fed to ease up on its aggressive rate hike campaign.
パウエル議長は演説で、利上げを通じてインフレを引き下げる努力は経済に「いくらかの痛み」を与えるだろうと警告し、FRBが積極的な利上げキャンペーンを緩和すると予想していた投資家を失望させた.

パウエル議長は演説で、利上げを通じてインフレを引き下げる努力は経済に「いくらかの痛み」を与えるだろうと警告し(warned that efforts to bring down inflation through interest rate hikes would inflict “some pain” on the economy)FRBが積極的な利上げキャンペーンを緩和すると予想していた(who had expected the Fed to ease up on its aggressive rate hike campaign)投資家を失望させた(disappointing investors).

パウエル議長のジャクソンホールでのスピーチの内容について書いています。

パウエルFRB議長は、利上げによるインフレ対策には「いくらかの痛み」を伴うと言った

このコメントは、FRBが積極的な利上げを続けることをやめるのではないか?と予想していた投資家を失望させた。

そして、ダウ・ジョーンズは大きく下落し、週明けの日経平均も大きく下げる結果となった。

パウエル議長の発言のニューヨーク市場への影響は、先日取り上げたばかりです

“who had expected the Fed to ease up on its aggressive rate hike campaign”で「FRBが積極的な利上げキャンペーンを緩和すると予想していた」と訳しています

この文は、直前の”investors”を説明している関係代名詞です。

“expect”は「予想する」という意味。

On the foreign exchange market, the dollar briefly rose to a one-and-a-half month high of 139.00 yen on expectations that the Fed’s rate hikes will widen the interest-rate gap between the United States and Japan, where the central bank maintains an ultraloose monetary policy.
外国為替市場では、FRB の利上げにより中央銀行が超緩和的な金融政策を維持している日本とアメリカの金利差が拡大するとの予想から、ドルは一時 1 か月半ぶりの高値である 139.00 円まで上昇しました。

外国為替市場では、FRB の利上げにより中央銀行が超緩和的な金融政策を維持している(where the central bank maintains an ultraloose monetary policy)日本とアメリカの金利差が拡大するとの予想から、ドルは一時 1 か月半ぶりの高値である 139.00 円まで上昇しました(briefly rose to a one-and-a-half month high of 139.00 yen)

外国為替市場でも、アメリカの金利の引き上げが当面続くようなFRB議長の発言に反応があった。

一方で、金融緩和政策を続けている日本との金利格差が拡大することが予想されることから、ドル高が進んだ。

そして、一時は1ヶ月半ぶりの高値である139.00円まで上昇した。

“where the central bank maintains an ultraloose monetary policy”で「中央銀行が超緩和的な金融政策を実施している」と訳しています

“where”以下で直前の”Japan”を説明している。

Powell’s more hawkish than expected remarks stirred speculation that the Fed may not go for interest rate cuts next year.
パウエル議長の予想以上にタカ派的な発言は、FRBが来年利下げに踏み切らないのではないかという憶測を呼んだ。

パウエル議長の予想以上にタカ派的な発言(Powell’s more hawkish than expected remarks)は、FRBが来年利下げに踏み切らないのではないかという(that the Fed may not go for interest rate cuts next year)憶測を呼んだ(stirred speculation)

パウエルFRB議長の予想以上のタカ派的な発言は、株価や為替相場に大きな影響を与えた。

それは、タカ派的な発言で、FRBは来年も利下げに踏み切らないのではないか?という憶測に結びついたから。

それで、ニューヨークも、東京も株価が下がり、ドル高が進んだということです。

“that the Fed may not go for interest rate cuts next year”で「FRBが来年利下げに踏み切らないのではないかという」と訳しています

この”that”以下は、直前の”speculation”「憶測」の内容を説明するものです。

今日は、パウエル議長の先週金曜日のジャクソンホール会合でのスピーチが、東京株式市場や為替相場にまで影響を及ぼしているという話題を取り上げました。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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