【英字新聞読解のコツ!】AI監視システムが不審船を監視!

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今日は、日本の海上の領海の安全のため、AIが使われているという話です。

日本の領海は、他の国による侵入や、密輸や密猟を行う不審船によって侵犯されています。

そんな船を監視するため、海上保安庁の巡視船が日々監視を続けているのですが、AIの技術も取り入れるようになっているようです。

今日は、AIによる領海の安全確保に関する記事です。

では、記事を読んでいきます。

The government has decided to launch a new surveillance system that identifies suspicious ships by combining artificial intelligence and satellite technology, The Yomiuri Shimbun has learned. The plan is for the system to go into operation as early as fiscal 2024.
読売新聞は、政府が人工知能と衛星技術を組み合わせて不審船を特定する新たな監視システムの立ち上げを決定した、ということが分かった。 早ければ2024年度に運用を開始する予定です。

読売新聞の取材によると、日本政府が人工知能と衛星技術を組み合わせて(combining artificial intelligence and satellite technology.)、不審船の監視システムを立ち上げるということが分かった。

 

早ければ2024年度(early as fiscal 2024)にもこのシステムの運用(operation)は開始される予定である。

新たな不審船監視システムのオペレーションが開始しようとしている。

それだけ、不審船対策が急務になってきているということでしょうか?

The aim is to create a monitoring system that covers a vast area and facilitates a prompt response to incidents such as Chinese ships entering Japanese territorial waters near the Senkaku Islands in Okinawa Prefecture and illegal fishing by Chinese and North Korean vessels in the Yamato Bank area off the Noto Peninsula, according to sources.
情報筋によると、沖縄県尖閣諸島近郊の日本領海への中国船の侵入や、能登半島の大和バンク周辺での中国・北朝鮮船の違法漁業など、広大な海域をカバーし、迅速な対応を可能にする監視体制を構築することを目的としています。

目的(the aim)は、大きく2つある。

1つは尖閣諸島周辺で中国船の領海への侵入(Chinese ships entering)

もう一つは、能登半島の大和バング周辺での中国や北朝鮮の違法漁業(illegal fishing)

これらを監視する体制を構築する(create a monitoring system)のが目的です。

とても広い地域を監視するシステムだということです。

逆言うと、これだけ広い地域で違法の領海への侵入が繰り返されているということ。

A demonstration will be conducted next fiscal year. Under the envisaged system, AI analyzes satellite-collected data, such as the location and speed of ships, so that suspicious ships can be detected at an early stage and Japan Coast Guard patrol vessels can be dispatched promptly to track their movements.
来年度はデモンストレーションを行います。 想定されるシステムでは、AIが衛星で収集した船舶の位置や速度などのデータを分析することで、不審な船舶を早期に発見し、海上保安庁の巡視船を迅速に派遣してその動きを追跡することができます。

来年度は、デモンストレーションが行われる。

そして、想定されるシステム(the envisaged system)では、衛星が集めたデータをAIが分析する(analyses)

そのデータというのは、船の位置や速度など(the location and speed of ships)のデータ。

これによって、不審な船を早期に発見する(suspicious ships can be detected)ことができる。

そして、海上保安庁の巡視船を迅速に(promptly)派遣して、その追跡ができる。

人の目で監視し続けるよりも、確実にできそうな気がします。

たぶん、膨大な量だと思うので…。

Images of ships and other data obtained from satellites are currently used to manually identify vessel types. The use of AI will enable an automatic, immediate identification of a larger number of ships, the sources said.
船舶の画像や衛星から取得したその他のデータは、現在、船舶の種類を手動で識別するために使用されています。情報筋によると、AIを使用することで、より多くの船を自動的に即座に識別できるようになります。

現在のシステムでは、やはり、船の種類を手動で識別している(manually identify)

これでは、見落としなども起こりそうです。

なので、AIを使うことによって、より多くの船を自動的に即座に認識できる(enable an automatic, immediate identification)

人間がチェックするのでは、限界がありますからね。

このようなことは、機械がやる方がいいのかもしれません。

“By combining satellites and AI, we can expect to drastically reduce the number of man hours,” a source close to the government said. The government earmarked ¥450 million to create the new system in the third supplementary budget for fiscal 2020, and a developer will be selected.
「衛星とAIを組み合わせることで、人による工数を大幅に削減できると期待できる」と政府関係者は語った。 政府は2020年度の第3次補正予算で新制度の創設に4億5000万円を割り当てていて、開発者を選任する予定。

衛星の情報とAIの分析を組み合わせることによって(by combining)、このことについて人が働くのを大幅に削減できる(drastically reduce)ことが期待できる。

政府関係者はそのように言っています。

政府は去年度の第3次補正予算(the third supplementary budget)で4億5000万円をわりあてた(earmarked)

そして、開発者も選任される予定(a developer will be selected)

The JCG is likely to be the main user of the system, while coordination is being made so the Defense Ministry will have access to relevant information.
防衛省が関連情報にアクセスできるように調整が行われている間、JCGがシステムのメインユーザーになる可能性があります。

調整が行われている間、防衛相がこのシステムのメインユーザーになる可能性(is likely to be the main user of the system)もある。

切り替えの時期があるでしょうから、その時には、海上保安庁だけでなく海上自衛隊にも影響が出ると思われます。

そして、調整期間中には、このシステムのメインユーザーが海上自衛隊になる可能性があるようです。

Japan’s effort to expand its marine surveillance from space comes as it needs to monitor a wider area. Chinese government-owned ships have entered Japanese territorial waters repeatedly after Japan nationalized the Senkaku Islands in 2012, and provocations by China Coast Guard ships have become more intense this year.
宇宙からの海洋監視を拡大する日本の努力は、より広い地域を監視する必要があるためです。 2012年に日本が尖閣諸島を国有化した後、中国政府所有の船が日本の領海に繰り返し侵入し、今年は中国海警局の船による挑発がさらに激しくなっている。

宇宙から海の監視をすることを拡大しているのは、より広い地域を監視する必要があるから(as it needs to monitor a wider area)

2012年に日本が尖閣諸島を実効支配してから、中国の船が日本の領海に繰り返し侵入してきている(entered Japanese territorial waters repeatedly)

このあいだ、テレビで、1年間に333回とか言ってましたね。

ほとんど毎日、中国の船が日本の領海に侵入してきている。

In the Yamato Bank area in the Sea of Japan, which is within Japan’s exclusive economic zone, there has been a sharp increase in illegal operations by Chinese fishing boats since spring. A Chinese marine research vessel in July last year conducted an unauthorized research in the EEZ off Okinotorishima island, the southernmost island that belongs to Tokyo.
日本の排他的経済水域にある日本海の大和バンク地区では、春以降、中国の漁船による違法な操業が急増している。昨年7月、中国の海洋調査船が、東京に属する最南端の島である沖ノ鳥島沖のEEZで無許可の調査を行った。

一方で、能登半島の大和バンクエリアでは、春以降に中国の漁船による違法漁業が急増している(a sharp increase)

また昨年7月には、東京都に属する(belongs to Tokyo)日本の最南端の島である沖ノ鳥島沖のEEZで中国の海洋調査船が無許可での調査を行った(conducted an unauthorized research)

日本は海で囲まれていますから、周辺のいろんなところで違法な領海侵入が行われると、対処しないといけない。

でも、本当にいろんな場所で中国による領海侵犯が行われていることがわかります。

In the East China Sea, North Korean ships have conducted illegal trading of refined oil products.
東シナ海では、北朝鮮の船舶が精製油製品の違法取引を行っている。

東シナ海では、北朝鮮の船舶が違法取引も行っている(conducted illegal trading)

これだけじゃなくて、もっと危ないものの取引も行われているような話も聞きますよね。

The government is also eyeing the use of satellite data from European countries and the United States. It is also considering the establishment of a surveillance system that can cover an even broader area, including Taiwan and the South China Sea.
政府はまた、ヨーロッパ諸国と米国からの衛星データの使用に注目しています。また、台湾や南シナ海など、さらに広い範囲をカバーできる監視システムの構築も検討しています。

日本の政府は、日本の衛星だけでなく、ヨーロッパ諸国やアメリカの衛星からのデータにも注目している(eying the use of satellite data)

日本の衛星だけじゃなく、同盟国の衛星からのデータも利用できると、より広い範囲の分析ができる。

すると、中国が日本の領海に進出しているのと同じように、中国が進出をしている台湾や南シナ海なども分析ができるようになるようです。

中国が周辺国の領海を侵犯する行為は、日本だけでなくいろんなところで行われているので、他の被害にあっている国との連携も重要だと思います。

今日の記事はここまで。

明日もまた、頑張ります。

こうぷー

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