イーロン・マスクがツイッター社を買収しました。
その額は440億ドル。
そして、イーロン・マスクは、ツイッターをどのようにしていくのかについて、述べています。
しかし、そこには難しい問題があります。
アジアの言論統制という問題です。
アジアの国ではツイッターが結構使われている一方で、言論統制されている国がかなりあります。
そのあたりにどのようにイーロン・マスクが取り組んでいくのかというのが、大きな課題です。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
イーロン・マスクがツイッター社の鍵を手に入れた後、米国の政治的言説をどのように傾けるかについてのすべての熱狂のために、彼の最大の課題は太平洋全体に現れるかもしれません。
Asia, home to more than half the world’s population, is Twitter’s biggest growth opportunity and arguably a far thornier challenge.
世界の人口の半分以上が住むアジアは、Twitterの最大の成長機会であり、間違いなくはるかに厄介な課題です。
If the Tesla Inc. and SpaceX billionaire makes good on promises to scrap censorship, he’ll encounter a plethora of perplexing regulations — wielded by sometimes authoritarian governments and pushed to the limits by a horde of first-time internet users.
Tesla Inc.とSpaceXのビリオネアが検閲を廃止するという約束を果たした場合、彼は、時には権威主義的な政府によって行使され、初めてのインターネットユーザーの大群によって限界に追いやられた、多くの厄介な規制に遭遇するでしょう。
The numbers alone suggest Musk’s biggest headaches lie abroad. Twitter’s monetizable daily active users numbered 179 million internationally — dwarfing the 38 million in the U.S. in 2021 — according to its latest annual report.
数字だけでも、マスクの最大の頭痛の種は海外にあることを示唆しています。最新の年次報告書によると、Twitterの収益化可能な1日のアクティブユーザー数は、2021年の米国では矮小な3,800万人ですが、国際的に1億7,900万人です。
As a public company, Twitter has repeatedly emphasized it must abide by local regulations. Once it’s a private concern controlled by the world’s richest man, Musk will personally shoulder responsibility for navigating that thicket — and the fallout if he fails.
Twitterは公開企業として、地域の規制を遵守しなければならないことを繰り返し強調してきました。それが世界で最も裕福な男によって支配される私的な関心事になると、マスクはその茂みをナビゲートする責任を個人的に担います—そして彼が失敗した場合、悪影響が残る。
“It will depend on how he approaches it — if (he) can harness it for his free speech aims.”
「それは彼がそれにどのようにアプローチするかに依存します—(彼が)彼の言論の自由の目的のためにそれを利用することができるかどうか。」
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
ツイッター社の鍵を手に入れた後(after getting the keys to Twitter Inc,)、イーロン・マスクがアメリカの政治的言説をどのように傾けるか(how Elon Musk might tilt U.S. political discourse)についてのすべての熱狂のため(for all the furor)に、彼の最大の課題は太平洋を渡って現れるかもしれません(may emerge across the Pacific)。
イーロン・マスクがツイッター社を買った後の課題について書いています。
それをイーロン・マスクがツイッター社の鍵を手に入れたと表現していますね。
そして、その後の課題は、アメリカの政治的な言説をどのように伝えていくのか?ということだと言っています。
そして、その最大の挑戦は太平洋を渡ったところにあるということです。
“how Elon Musk might tilt U.S. political discourse”で「イーロン・マスクがどのようにアメリカの言説を傾けるか」と表現しています。
“tilt”は「穴をあける、突く」という意味があるので、「アメリカの言説で穴をあけていく」というイメージだと思います。
“may emerge across the Pacific”で「太平洋を渡って現れる」と訳しています。
“emerge”は「現れる」という意味の動詞です。
世界の人口の半分以上が住む(home to more than half the world’s population)アジアは、ツイッターの最大の成長機会(biggest growth opportunity)であり、間違いなくはるかに厄介な課題(arguably a far thornier challenge)です。
そのうちの約半分以上がアジアに住んでいる。
当然ツイッターの成長の機会もその大きなマーケットであるアジアにあります。
そして、そこには、はるかに厄介な課題があると言っています。
“home to more than half the world’s population”で「世界の人口の約半分以上が住んでいる」と訳しています。
“home to”で「所在地である、存在する」という意味。
“arguably a far thornier challenge”で「間違いなくはるかに厄介な課題」と訳しています。
“arguably”は「ほぼ間違いなく、議論の余地はあるかもしれないが」という意味。
“thornier”は”thorny”「いばらの、トゲの多い、厄介な」という意味の形容詞の比較形。
テスラとスペースXのビリオネアが検閲を廃止する(scrap censorship)という約束を果たした(makes good on promises)場合、彼は時には権威主義的な政府によって権力を振りかざされ(wielded by sometimes authoritarian governments)、初めてのインターネットユーザーの大群によって限界に追いやられる(pushed to the limits)という、多くの厄介な規制に遭遇するでしょう(will encounter a plethora of perplexing regulations)。
イーロン・マスクは、テスラとスペースXの経営者として有名です。
そして、去年はミリオネア(億万長者)ではなく、その上を行くビリオネア(兆万長者)とも言われるようになりました。
今日は久々にイーロン・マスクの話。Bizmates英会話でも教材として出てきたことはありました。イーロン・マスクが初めての兆万長者になりそうだという話。でも、その主な要因はテスラからのものではなくて、…。どこからの収入が要因なんでしょうか?では、記事に入っていきます。Elon Musk could become the world's first trillionaire, according to a prediction made by investment firm Morgan Stanley.投資会社のモルガン・スタンレーの予測によると、イーロン・マスクは世界初の兆候となる可能性があります。イーロン・マ... 【英字新聞読解のコツ!】イーロン・マスクはスペースXのおかげで初の兆万長者にな... - こうぷーぶろぐ |
そのイーロン・マスクが約束してる、ツイッターの検閲を廃止した場合、厄介な問題が起きそうだと言っています。
特にアジアに多い、言論に対する制約に直面しそうだということです。
“wielded by sometimes authoritarian governments”で「時には権力主義的な政府によって権力を振りかざされる」と訳しています。
“wield”には「(権力などを)振るう、振りかざす」という意味があります。
“authoritarian”は「権威主義の、権力を振りかざす」という形容詞
数字だけでも、マスクの最大の頭痛の種は海外にあることを示唆しています(suggest Musk’s biggest headache lie abroad)。
最新の年次報告書によると(according to its latest annual report)、ツイッターの収益化可能な1日のアクティブユーザー数(monetizable daily active user numbered)は、2021年の米国では矮小な(dwarfing)3,800万人ですが、国際的に1億7,900万人です。
ツイッターの利用者の数字だけを見ても、マスクの頭痛の種は外国にあるということがわかる。
ツイッターの利用者はアメリカでは3,800万人にとどまっているのに対して、全世界では1億7,900万人。
アメリカでは、ツイッターはあまり利用されていないようです。
“monetizable daily active user numbered”で「収益化可能な1日のアクティブユーザー数」と訳しています。
“monetizable”は「収益可能な」という意味ですが、ちょっと難しい単語。
ツイッターは公的な企業として(as a public company)、地域の規制を遵守しなければならない(it must abide by local regulations)ことを繰り返し強調してきた(has repeatedly emphasized)。
それが世界で最も裕福な男によって支配される私的な関心ごと(a private concern controlled by the world’s richest man)になると、マスクはその茂みをナビゲートする(navigating that thicket)責任を個人的に担います。
そして彼が失敗した場合悪影響が残ります(the fallout if he fails)。
ツイッターは、これまで公共的な企業として、それぞれの地域の規制を遵守しなければならないと繰り返し言ってきた。
でも、ツイッターが世界一のお金持ちであるイーロン・マスクの支配下になると、話が変わってくる。
マスクの関心ごとが「言論の自由」らしいので、言論統制の多いアジアの国々との衝突が予想される。
しかも、そのアジアでツイッターはよく使われているという現状があります。
もし、イーロン・マスクが自分の理論通りに、アジアの国での「言論の自由」の普及に走って失敗した場合、その悪影響は大きくなりそうです。
“the fallout if he fails”で「彼が失敗した場合、悪影響が残ります」と訳しています。
“fallout”は「副産物、影響」という意味ですが、放射能などの悪い影響という意味があります。
それは、彼がそれにどのようにアプローチするかに依存します(will depend on)。
彼が彼の言論の自由の目的のためにそれを利用できるかどうか(can harness it)。
評論家のコメントが出ています。
アジアで言論の自由が普及できるかどうかは、彼のアプローチによる。
彼が言論の自由の目的のために、ツイッターを利用できるかどうかにかかっている。
“can harness it”で「それを利用できるかどうか」と訳しています。
“harness”は、名詞では、馬を引く「引き具」のハーネスという意味があり、動詞では「利用する、役立てる」という意味があります。
今日は、イーロン・マスクがツイッターを買収して、これから取り組む課題について読んできました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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