【英字新聞を読む】数字は、米国経済が景気後退(リセッション)に陥っていることを示しています!

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昨日、アメリカのFRBの金利政策の話題を取り上げました。

パウエルFRB議長は、リセッション(不況)ではないと強調していました。

でも、引き続いて、アメリカでは、景気後退の懸念が広がっています。

消費者の購買が弱い。これが、景気後退の要因となっている見方が出てきています。

今日はこの話題を取り上げようと思います。

まずは記事全体を読んでみたいと思います。

The numbers show the U.S. economy is at least teetering on a recession
The White House is sure the economy is not in a recession nor headed for one. Wall Street is pretty sure there is no recession now, but isn’t as positive about what’s ahead.
ホワイトハウスは、経済が不況に陥っておらず、不況に向かっていないことを確信しています。ウォール街は、現在景気後退はないと確信していますが、今後のことについてはそれほど前向きではありません。

Whether the U.S. skirts recession will mostly rest in the hands of consumers, who accounted for 68% of all economic activity in the first quarter. Recent indications, however, are that spending retreated in the April-to-June period. Real (after-inflation) personal consumption expenditures declined 0.1% in May after increasing just 0.2% in the first quarter.
米国が景気後退を回避するかどうかは、第 1 四半期の経済活動全体の 68% を占める消費者にかかっています。しかし、最近の兆候は、4 月から 6 月の期間に支出が後退したことです。実質(インフレ後)の個人消費支出は、第 1 四半期にわずか 0.2% 増加した後、5 月には 0.1% 減少しました。

In fact, real spending fell in three of the first five months this year, a product of inflation running at its hottest pace in more than 40 years.
実際、今年の最初の 5 か月のうち 3 か月で実質支出が減少したのは、40 年以上で最も高いペースで進行しているインフレの結果です。

It’s that consumer inflation factor that is the U.S. economy’s biggest risk now. While President Joe Biden’s administration has been touting the recent retreat of fuel prices, there are indications that inflation is broadening beyond gasoline and groceries.
現在、米国経済の最大のリスクは消費者のインフレ要因です。ジョー・バイデン大統領の政権は、最近の燃料価格の下落を宣伝してきたが、インフレがガソリンや食料品におよんで拡大していることを示す兆候がある.

Markets have taken notice of the tighter policy for 2022 and have started pricing in a higher risk of recession. On the bright side, the Goldman team said there’s a reasonable chance the market may have overpriced the inflation risks, though it will need convincing that prices have peaked.
市場は 2022 年の引き締め政策に注目しており、景気後退のリスクが高まることを織り込み始めています。 明るい面として、ゴールドマンのチームは、価格がピークに達したことを納得させる必要があるが、市場がインフレリスクを過大評価した可能性は十分にあると述べた。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

The White House is sure the economy is not in a recession nor headed for one. Wall Street is pretty sure there is no recession now, but isn’t as positive about what’s ahead.
ホワイトハウスは、経済が不況に陥っておらず、不況に向かっていないことを確信しています。ウォール街は、現在景気後退はないと確信していますが、今後のことについてはそれほど前向きではありません。

ホワイトハウスは、経済が不況に陥っておらず、不況に向かっていないことを確信しています(is sure the economic is not in a recession nor headed for one)。ウォール街は、現在景気後退はないと確信しています(is pretty sure there is no recession now)が、今後のことについてはそれほど前向きではありません(isn’t as positive about what’s ahead)

バイデン政権は、アメリカ経済は、現在はまだリセッション(不況)ではないと言っています

ウォール街もまだリセッションではないと考えています。

 

ウォール街というのは、アメリカの金融市場があるところ

なので、アメリカ金融市場の考え方を代表する言葉として使われます。

でも、ウォール街は、今後はアメリカ経済が必ずいい方向に向くとは思っていないようです。

“is sure the economic is not in a recession nor headed for one”で「経済が不況に陥っておらず、不況に向かっていないことを確信しています」と訳しています

“not ~ nor ~”で「~でも~でもない」という基本的な構文。

「リセッションに陥っているわけでもなく、それに向かっているわけでもない」と言っています。

Whether the U.S. skirts recession will mostly rest in the hands of consumers, who accounted for 68% of all economic activity in the first quarter. Recent indications, however, are that spending retreated in the April-to-June period. Real (after-inflation) personal consumption expenditures declined 0.1% in May after increasing just 0.2% in the first quarter.
米国が景気後退を回避するかどうかは、第 1 四半期の経済活動全体の 68% を占める消費者にかかっています。しかし、最近の兆候は、4 月から 6 月の期間に支出が後退したことです。実質(インフレ後)の個人消費支出は、第 1 四半期にわずか 0.2% 増加した後、5 月には 0.1% 減少しました。

米国が景気後退を回避するかどうかは(whether the U.S. skirts recession)、第 1 四半期の経済活動全体の 68% を占める消費者にかかっています(will mostly rest in the hands of consumers)。しかし、最近の兆候は、4 月から 6 月の期間に支出が後退したことです(spending retreated in the April-to-June period)。実質(インフレ後)の個人消費支出は、第 1 四半期にわずか 0.2% 増加した後、5 月には 0.1% 減少しました(declined 0.1% in May)

アメリカが景気後退を回避するかどうかは、消費者の支出にかかっている。

でも、アメリカの消費は、最初の四半期に0.2%増加した後、5月は0.1%減少している。

ということで、消費者の消費動向にも注目が集まっている。

“declined 0.1% in May”で「5月には0.1%減少した」と訳しています

“decline”は「減少する、減る」というような意味。

In fact, real spending fell in three of the first five months this year, a product of inflation running at its hottest pace in more than 40 years.
実際、今年の最初の 5 か月のうち 3 か月で実質支出が減少したのは、40 年以上で最も高いペースで進行しているインフレの結果です。

実際(in fact)、今年の最初の 5 か月のうち 3 か月で(in three of the first five months)実質支出が減少したのは、40 年以上で最も高いペースで進行している(running at its hottest pace in more than 40 years)インフレの結果です(a product of inflation)

アメリカの消費は、今年最初の5ヶ月のうち3ヶ月で減少している。

すなわち、半分以上の月で減少している。

その理由は、40年以上の年月の中で、最も早いペースで進んでいるインフレの結果

アメリカの高いインフレは、日本でもニュースになっていますね。

“a product of inflation”で「インフレの結果」と訳しています

“product”は「製品、生産物」という意味が有名ですが、「インフレーションの生産物」ということは、「インフレーションの結果」ということになります。

It’s that consumer inflation factor that is the U.S. economy’s biggest risk now. While President Joe Biden’s administration has been touting the recent retreat of fuel prices, there are indications that inflation is broadening beyond gasoline and groceries.
現在、米国経済の最大のリスクは消費者のインフレ要因です。ジョー・バイデン大統領の政権は、最近の燃料価格の下落を宣伝してきたが、インフレがガソリンや食料品におよんで拡大していることを示す兆候がある.

現在、米国経済の最大のリスク(the U.S. economy’s biggest risk now)消費者のインフレ要因です(consumer inflation factor)。ジョー・バイデン大統領の政権(administration)は、最近の燃料価格の下落を宣伝してきた(has been touting the recent retreat of fuel prices)が、インフレがガソリンや食料品におよんで拡大していること(that inflation is broadening beyond gasoline and groceries)示す兆候がある(there are indication)

これまでに書いてきた通り、アメリカ経済の最大のリスクは消費者のインフレ。

ジョー・バイデン政権は、これを抑えるために、燃料価格が下落しているということを宣伝してきた。

サウジ・アラビアにも、バイデン大統領は行きましたよね

そして、原油価格の高騰を抑えるのに必死になっています。

でも、いろんな指数は、インフレが進んでいることを示しているようです。

ガソリンや食料品という、生活必需品にまでインフレが及んでいるということを示している。

“has been touting the recent retreat of fuel prices”で「最近の燃料価格の下落を宣伝してきた」と訳しています

“has been touting”は現在完了進行形で「ずっと宣伝し続けてきている」という意味。

“tout”には「宣伝する」と言っても「押し売りする」というような意味があるようです。

“there are indication”で「兆候がある」と言っていますが、その内容は以下の”that”節で説明している

“that inflation is broadening beyond gasoline and groceries”で「インフレがガソリンや食料品に及んで拡大しているということ」という内容ですね。

Markets have taken notice of the tighter policy for 2022 and have started pricing in a higher risk of recession. On the bright side, the Goldman team said there’s a reasonable chance the market may have overpriced the inflation risks, though it will need convincing that prices have peaked.
市場は 2022 年の引き締め政策に注目しており、景気後退のリスクが高まることを織り込み始めています。 明るい面として、ゴールドマンのチームは、価格がピークに達したことを納得させる必要があるが、市場がインフレリスクを過大評価した可能性は十分にあると述べた。

市場は 2022 年の引き締め政策に注目しており(have taken notice)景気後退のリスクが高まることを織り込み始めています(have started pricing in higher risk of recession)明るい面として(on the bright side)、ゴールドマンのチームは、価格がピークに達したことを納得させる必要があるが(though it will need convincing that prices have peaked)、市場がインフレリスクを過大評価した可能性は十分にある(there’s a reasonable chance)と述べた。

金融市場は、バイデン政権の金融引き締め策に注目をしている。

そして、景気後退のリスクが高まることを織り込み始めている。

“have started pricing in higher risk of recession”で「景気後退のリスクが高まることを織り込み始めている」と訳しています

“have started pricing”で「織り込み始めている」すなわち「価格にし始めている」という感じですね。

今日は、昨日に引き続きアメリカ経済の話を取り上げました。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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