北京オリンピックが正式に始まりました。
金曜日の夜に開会式が行われ、日本選手団も入場をしました。
日本の旗手はスピードスケートの郷亜里砂選手とノルディック複合の渡部暁人選手。
世界的なコロナパンデミックの中で開催を感謝する選手もいる一方で、政治的にきな臭い話も感じるようなことも垣間見える開会式だったようです。
では、まずは記事全体を読んでみたいと思います。
金曜日の北京冬季オリンピックの開会式では、スピードスケート選手の郷亜里砂とノルディック複合に参加する渡部暁人が選手のパレードで日本の代表団を率いた。
“I have various feelings about the Olympics being held under the current circumstances and being able to perform on this stage,” figure skater Yuzuru Hanyu said.
フィギュアスケート選手の羽生結弦選手は、「現在の状況でオリンピックが開催され、このステージで上演できることについて、さまざまな気持ちを持っています」と語った。
“I think it must have been very difficult to create a safe environment for the athletes. I want to be very careful with my performance and cherish the occasion.”
「アスリートにとって安全な環境を作ることは非常に困難だったに違いないと思います。自分のパフォーマンスには細心の注意を払い、その機会を大切にしたいと思っています。」
The last two torchbearers were Zhao Jiawen, 21, who competes in the men’s Nordic combined, and Uyghur athlete Dinigeer Yilamujiang, 20, who competes in cross-country skiing.
最後の2人の聖火ランナーは、男子ノルディック複合で競う趙嘉文(21)と、クロスカントリースキーで競うウイグル人アスリートの迪妾江(20)でした。
The young athletes, both born in 2001, received the flame that had been carried by distinguished Chinese winter athletes during the relay.
どちらも2001年に生まれた若いアスリートは、リレー中に著名な中国の冬季アスリートによって運ばれた炎を受けました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
金曜日の北京冬季オリンピックの開会式(the opening ceremony)では、スピードスケート選手の郷亜里砂とノルディック複合に参加する(participates)渡部暁人が選手のパレードで日本代表団(the Japanese delegation)を率いました(led)。
金曜日の夜に行われた北京オリンピックの開会式。
そこで、日本選手団の旗手を務めたのがスピードスケートの郷亜里砂選手とノルディック複合の渡部暁人選手。
日本選手団を率いて行進したということです。
“participates”で「参加する」という意味。これはよく使う動詞です。
“the Japanese delegation”で「日本代表団」と表現しています。
“delegation”が「代表団、派遣団」という意味。
動詞の”delegate”が「代表に立てる」とか「委任する」という意味があります。
フィギュアスケートの羽生結弦選手は、「現在の状況(the current circumstances)でオリンピックが開催され、このステージでパフォーマンスできることについて、いろんな思いを持っています(have various feelings)。」と話した。
フィギュアスケートの羽生結弦選手がコメントしています。
世界中がコロナパンデミックの中で、オリンピックが開催されて、パフォーマンスができるということに、いろんな思いがあると。
東京オリンピックも1年間延期をされたうえで、無観客で行われました。
約半年後に開催される北京オリンピックもコロナパンデミックの中で行われる。
選手としては、やりたいという気持ちがある中で、いろいろ思うところもあるんだと思います。
“the current circumstances”で「現在の状況」という表現をしています。
“current”が「現在の」という形容詞、”circumstance”が「状況」という意味。
“various”は「様々な、いろんな」という形容詞です。よく使う単語です。
「アスリートにとって安全な環境(a safe environment)を作ることはとても困難だった(it must have been very difficult)と思います。
自分のパフォーマンスにはとても注意をして、その機会を大切にしたい(cherish the occasion)と思います。」
羽生結弦選手は話しています。
オリンピックを開催するというのは、なかなか困難だったと思う。
自分はパフォーマンスに十分注意して、この機会を大切にしたいと思う。
最悪、中止になる可能性もなかったわけではないですからね。
開催してもらえることを大事にしたいと思っていると言いたいんだと思います。
“a safe environment”で「安全な環境」と表現しています。
“environment”「環境」は、前の文の”circumstance”「状況」と似たような意味。
“cherish the occasion”で「その機会を大切にする」という表現です。
“cherish”は「大事にする、大切にする」という意味の動詞、”occasion”は「機会」という名詞です。
最後の2人の聖火ランナー(the last two torchbearers)は、男子ノルディック複合(Nordic combined)で競う(competes)趙嘉文(21)とクロスカントリースキーで競うウイグル人アスリートの迪妾江(20)でした。
最後の聖火ランナーは、若い2人の選手だった。
男子ノルディック複合の選手とウイグル人のクロスカントリースキーの女子選手。
ウイグル人の選手を選んでいるところに、政治的な意味合いを感じてしまいます。
今回の北京オリンピックへは西側の国は外交関係者の派遣をしていません。
それは、中国の人権問題などを批判していることの表明。
特にウイグル人への弾圧について批判しています。
そこで、中国はウイグル人の選手を最終聖火ランナーに選ぶことで融和状態を世界にアピールしたいんだと思います。
“the last two torchbearers”で「最後の2人の聖火ランナー」と表現しています。
“torchbearer”で「聖火ランナー」という意味。”bearer”が「運ぶ人」という意味があります。
“competes”は「競う」という意味の動詞。
どちらも2001年に生まれた(both born in 2001)若いアスリートは、リレー中に著名な中国の冬季アスリート(distinguished Chinese winter athletes)によって運ばれた炎を受け取りました(received the flame)。
最終聖火ランナーの2人はどちらも2001年生まれの21歳。
ここにも、何かメッセージ性があるように思ってしまいます。
2001年と言えば、アメリカでの同時多発テロ事件の年。
中国のアメリカへの何らかのメッセージと考えるのは、深読みでしょうか?
“distinguished Chinese winter athletes”で「著名な中国の冬季アスリート」と表現しています。
“distinguished”で「名高い、著名な」という形容詞として使っています。
動詞の”distinguish”は「違いがわかる、区別する、有名にする」などの意味があります。
今日は、金曜日の夜に行われた北京オリンピックの開会式の話を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
コメント