
とうとうBizmates Level5も終盤に入り、社会や人のつながりをテーマにした印象的なストーリーが続いています。
今回のレッスンでは、難病と闘う一人の少年の願いをかなえるために、街全体が動き出した実話が紹介されました。
警察、消防、市長、そして数万人の市民。
さらには当時のアメリカ大統領までもが、この夢の実現に関わりました。
このストーリーが示しているのは、単なる感動的な出来事ではありません。
愛情や共感が人を動かし、社会全体を巻き込む力へと変わる可能性です。
Level5らしく、このレッスンでは
人を支える行動の価値
社会が協力することの意味
希望がもたらす力
といったテーマについて、自分の考えを英語で伝えることが求められました。
✏️ レッスンの特徴と難易度
■ 今回のトピック
難病と闘う少年の願いをかなえるため、街全体が協力した実話
Make-A-Wish Foundation の活動と「Batkid」プロジェクト
■ 難易度
★★★★☆(中上級)
■ 内容の特徴
・慈善活動と社会参加の意義
・共感が人々を動かす力
・コミュニティが協力して夢を実現するプロセス
・希望や支援の価値について自分の考えを述べる練習
■ 語彙レベル
やや高め
(charity / foundation / volunteer / viral / bravery / community など)
■ 今回の重要フレーズ
When you get so many people to come together just out of love, it’s a beautiful thing.
✔ 意味
愛情だけを理由に多くの人が集まるとき、
それは本当に美しいことです。
✔ ニュアンス
come together → 共通の目的のために集まる
out of love → 義務や利益ではなく純粋な思いやりから
beautiful thing → 心を動かす価値ある出来事
👉 人を動かす最も強い力は「思いやり」である、という考え方です。
✔ ビジネスシーンでの示唆
この言葉は、組織やチームづくりにも通じます。
・共通の価値観が人を結びつける
・共感が強いチームワークを生む
・利益だけではない目的が組織を強くする
✔ 会話で使える応用例
It was amazing to see people come together to help.
(助けるために人々が集まる姿は素晴らしかった)
People unite when they care about something.
(人は大切だと思うことのために団結する)
👉 社会的テーマの会話で使いやすい表現です。
✔ レッスンでの答え方ヒント
この言葉について聞かれたら:
✔ 共感した点を述べる
✔ 実際の例を挙げる
✔ 社会やコミュニティとの関係に触れる
と話しやすくなります。
■ ストーリー要点まとめ
Make-A-Wish Foundation は、命に関わる病気と闘う子どもたちの「願い」を叶える団体です。
今回のストーリーでは、その活動の中でも特に有名な “Batkid” の出来事が紹介されました。
2013年11月15日、白血病を患う5歳の男の子 Miles Scott の願いを叶えるために、
サンフランシスコの街そのものが バットマンの街「ゴッサム」 に変わりました。
この企画には、Make-A-Wish の関係者だけでなく
・サンフランシスコ警察
・消防署
・当時の市長(Ed Lee)
・数えきれないボランティア
が参加し、街全体で「バットキッドが犯罪と戦い、街を救う一日」を作り上げたのです。
当初は200人ほどの参加を想定していましたが、SNSの拡散で 25,000人以上 が集まり、
さらに世界中で 約20億人 がオンラインで視聴するほどの大イベントになりました。
この出来事は社会現象とも言える広がりを見せ、、当時の大統領 Barack Obama からも
「勇気に感謝する」ビデオメッセージが届いたとされています。
そして何より印象的なのは、願いを叶えた後、Miles が cancer-free(がん寛解) になったことです。
このストーリーの核心は、次の一文に象徴されています。
When you get so many people to come together just out of love, it’s a beautiful thing.
(愛情だけでこれほど多くの人が集まると、それは本当に美しいことです。)
この言葉は、人々を動かした原動力が義務や利益ではなく、
思いやりや共感の気持ちであったことを示しています。
■ このストーリーから感じたこと
Batkid の物語が特別なのは、
一人の子どもの願いが、街全体、そして世界を動かした点にあります。
この出来事を動かしたのは、大きな資金や政治的な力ではありません。
「誰かを喜ばせたい」
という純粋な気持ちでした。
警察、消防、市長、ボランティア、そして世界中の人々が、
ひとりの少年のために行動を起こしたのです。
そこにあったのは、
善意が連鎖する力でした。
また、このストーリーは、
人は誰かの希望を支える存在になれる
ということも教えてくれます。
特別な立場や能力がなくても、
思いやりと行動が集まれば、大きな力になります。
Batkid の物語は、
社会を動かすのは巨大な仕組みではなく、人の心である
ということを静かに示しています。
■ Make-A-Wish が示す社会的意義
Make-A-Wish Foundation の活動は、単なる慈善活動ではありません。
難病と闘う子どもたちは、治療や入院生活の中で、
本来経験できるはずの「子どもらしい時間」を奪われがちです。
願いをかなえるという行為は、
・希望を取り戻す
・生きる力を支える
・家族に前向きな時間を与える
という心理的・精神的な支援につながっています。
Patricia Wilson が語った
“We give them a little bit of their childhood back.”
(私たちは奪われた子ども時代の一部を取り戻してあげている)
という言葉は、この活動の本質を端的に表しています。
これは「夢を叶える活動」ではなく、
人生の尊厳を守る活動 と言えるでしょう。
■ 社会が支える希望という仕組み
Batkid のプロジェクトが象徴的なのは、
支援が一部の専門家だけで行われたのではなく、
社会全体が関わった点です。
・行政
・警察・消防
・ボランティア
・企業
・市民
・世界中の視聴者
多くの人々が関わることで、
「支援」から「社会的な希望の共有」へ
と広がりました。
この出来事は、
人が助け合う社会とは何か
を可視化した象徴的な出来事とも言えます。
■ 現代社会における意味
現代社会では、効率や成果が重視される一方で、
人間的なつながりが希薄になっていると言われます。
しかし Batkid の物語は、
・共感が人を動かすこと
・善意が社会を動かすこと
・希望が共有されることで社会が温かくなること
を改めて示しました。
これは単なる感動的な出来事ではなく、
人間社会の本質的な力を示した事例
と言えるでしょう。
受講者が戸惑いやすいポイント
今回のレッスンは感動的なストーリーである一方、抽象的な概念や社会的背景を英語で説明する場面が多く、戸惑いやすいポイントがいくつかあります。
■ チャリティー活動の意義を説明する難しさ
charity / compassion / generosity / community support
といった概念は理解できても、自分の言葉で説明するのが難しく感じます。
👉Helping others brings hope and happiness to the community.
のようにシンプルに伝えると話しやすくなります。
■ 感情を英語で表現する難しさ
このストーリーは「感動」「思いやり」「勇気」といった感情が中心です。
しかし、
touching / inspiring / heartwarming
などの表現がすぐに出てこないことがあります。
👉It was very inspiring and heartwarming.
のような定番表現を覚えておくと安心です。
■ 社会的背景の説明
Make-A-Wish の活動や医療支援の背景を説明する際、
medical conditions
support systems
volunteer activities
といった語彙に戸惑うことがあります。
👉難しい説明よりも、
They help children with serious illnesses.
のようにシンプルに言い換えることが大切です。
■ 数字や規模の大きさを伝える難しさ
このストーリーでは、
・25,000 people gathered
・2 billion people watched
など、規模の大きさを表現する必要があります。
👉A huge number of people joined the event.
とまとめても十分伝わります。
■ 「正解のないテーマ」への回答
善意・支援・社会貢献については唯一の正解がありません。
👉自分の考えをシンプルに述べることが大切です。
- I think helping others is very important.
- Small actions can make a big difference.
このレッスンでは、正確さよりも「伝えようとする姿勢」が重要です。
難しい表現よりも、自分の言葉で伝えることを意識すると話しやすくなります。
ディスカッションで使える回答例
レッスン中の質問は、善意・支援・夢・社会貢献といったテーマに関するものが中心になります。
ここでは、そのまま使えるシンプルな回答例と、少し発展させた回答例を紹介します。
■ 質問
Have you ever helped children in some way?
シンプル回答
Yes, I have helped children during school visits and community activities.
発展回答
I have guided children who visited the airport for school trips.
It was a meaningful experience to support their learning.
■ 質問
Do you remember your childhood dream?
シンプル回答
Yes, I wanted to be a pilot when I was young.
発展回答
I was interested in airplanes and foreign countries,
so becoming a pilot seemed exciting to me.
■ 質問
Why is helping children important?
シンプル回答
Because children are the future.
発展回答
Helping children gives them hope and confidence,
and it helps build a better future for society.
■ 質問
What impressed you most about this story?
シンプル回答
I was impressed by how many people came together.
発展回答
I was impressed that the entire city cooperated to make one child’s dream come true.
It showed the power of kindness and community.
■ 質問
Do you think small actions can make a difference?
シンプル回答
Yes, small actions can change someone’s life.
発展回答
Even small acts of kindness can bring hope and happiness to others.
When many people act together, the impact becomes even greater.
このテーマでは、完璧な英語よりも気持ちが伝わることが重要です。
短くても、自分の言葉で伝えることを意識すると、自然な会話につながります。
このテーマから得られる視点
このストーリーは、単なる感動的な出来事の紹介ではありません。
「人が力を合わせることで生まれる希望」について考えさせてくれます。
一人の子どもの夢をかなえるために、
市民、警察、消防、市長、そして世界中の人々が動いた――
そこには、
・思いやりが人を動かす力になること
・コミュニティの連帯が奇跡を生むこと
・小さな願いが社会全体を明るくすること
が示されています。
また、この物語は、支援とは単なる寄付や援助ではなく、
人の尊厳や希望を取り戻す行為であることも教えてくれます。
✏️ 学びとして残ったこと
・優しさは人を動かす力を持つ
・協力することで不可能が可能になる
・子どもの希望は社会全体を明るくする
・小さな行動が大きな影響を生む
✔ 最後に
一人の願いに、世界が応えた日。
その出来事は、
人の優しさが集まると、想像を超える力になることを教えてくれます。
✏️ 次回に向けて
Level5の教材を通して、
英語表現だけでなく、人のつながりや社会の力についても考える機会が増えてきました。
英語を学びながら、
世界のさまざまな価値観に触れていく――
その積み重ねが、自分自身の視野を広げていくのだと感じています。



























































































































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