誰でも、できればお金持ちになりたいと思います。でも、一発当てるのは、なかなか難しそう。自分に人並外れた才能があり、それに気づいて努力をすれば、多額の報酬を得ることができる可能性もあります。でも、一般的に確率は低いと考えられます。
一方で、一般的な親は、子供に対して着実に勉強して、いい大学に入って、大きな企業に入って欲しいと望みます。または、医者や弁護士、公認会計士など、その資格を取れば、確実に一定レベル以上の収入が得られる職業を選んで欲しい。これは、この方法が特別な才能などが特になくても、努力をすれば確実になれる可能性が高いからだと思います。でも、この方法では、そこそこ、裕福になっても、大金持ちになることはまず不可能です。
では、どのようにするのがお金持ちになるのに良い方法なんでしょうか?これを考えたいと思います。
ロングテイルな仕事の選択
お金持ちになるための、1つ目の選択は、一発当てて大金持ちになる方法です。最もこの方法の顕著な例は、宝くじに当たるという方法じゃないでしょうか?
一見、努力をすれば成し遂げられると思われる、一流スポーツ選手や一流芸能人も一発当てるという部類に入ると思います。
先日、イチロー選手が「情熱大陸」に出ていましたけれども、イチロー選手でも自分がここまでになれたのは、「運」という要素が非常に大きいというようなことを言っていました。
一流スポーツ選手の場合は、「運」という要素の他に人並み外れた努力が必要なことからすると、さらに厳しい世界だということができるかもしれません。
一流スポーツ選手であっても、マイナーなスポーツの場合は、たとえ世界一になったとしても、お金持ちにはなれないというのも厳しいです。
一方で、芸能人や最近でいうとYouTuberなどのインフルエンサーも厳しい世界です。こちらの方が、努力とかよりも「運」の要素がかなり大きいような感じがします。
たまたま、バズった、たまたま適役が来た、流行る曲が書けたなど、何らかの大きな「ラッキー」がないと着実に人気が出てお金持ちになるということはありません。
ただ、1度バズった時に、人間性や人としての魅力、何か懐の深さがあると、その後も伸びていく可能性が高いようには思います。
いずれにしても、これらの職業には、なりたい人がたくさんいても、最終的にトップオブトップになる人はほんの数パーセントもあるかないかです。この意味で、ロングテイルな職業ということができるでしょう。
ロングテイルというのは、商品などで言うと、多くの母数のヒットしない商品のうちに、わずか数パーセントだけが大ヒットする商品が出てきて、それがバカ売れするというような法則です。
野球で言うと、成功してテイルの先端まで行くと、大リーグのトップ選手で、信じられないほどのお金持ちになれるけれども、それは野球をしている人の全体の人数からすると1%にも全然満たない人だけです。
例えば、野球人口は、3500万人もいるそうです。その中で、大リーグ選手は1000人足らず、わずか0.003%、35000人に1人だけです。その大リーグ選手の中でも10億以上稼ぐ選手は50人以上いますが、多く見積もって大リーグ選手のうちの10分の1ぐらいです。
それだけのものすごく低い確率でしか、お金持ちにはなれません。
これらの選手は非常に有名なので、メディアでも見ることが多くありますし、インタビューやドキュメンタリーでも取り上げられます。そして、自身の体験として「努力をすればここまで来れます。」的な発言をしますよね。
間違ってはいないと思います。彼らは自分の体験として、好きなことを一生懸命やって、苦しくても努力をしてその位置まで達した。そのとおりです。
でも、努力してもそこに至らない多数の人の土台の上に、彼らがいるということは、自分自身のことではないので、わかっていないと思います。
このように、ロングテイルの仕事というのは、当たれば大金持ちになれますが、非常に確率が低いということができます。
ベルカーブな仕事
お金持ちになるもう1つの選択肢は、一流企業に就職したり、医者や弁護士、公認会計士などの資格を取る方法です。
この方法は、前述のとおり、親が子供に勧めることが多い選択肢で、この理由で親は子供に対して勉強をするように言ったり、良い大学や高校、さらには中学校受験や小学校受験をするように子供たちを説得したりします。
この方法を親が進めるのは、自分の実感として確実性が高いからだと思います。努力に対するリターンがかなり高い確率で帰ってきます。
しかし、一方で、一定の高収入は得られるものの大金持ちになるのは難しいという側面があります。その意味では、子供が抱くような大きな夢のようなものではありません。
これらの職業の特徴は、表にした場合にベルカーブを描くということです。ロングテイルとは違って、全く稼げない人や大金持ちになる人はほぼおらず、だいたい中央のあたりに多くの人がなります。
例えば、医師という資格を取れば、世界的な名医となっても、大金持ちになるというのは難しい一方、名医でなくても、そこそこ、裕福な生活をすることはできる。
だから、多くの親はスポーツ選手や芸能人など、ロングテイルな仕事ではなくて、ベルカーブを描くような仕事をするように子供に勧めます。
第3の選択
このように、一般的にお金持ちになるための手法としては、大きく2つの方法が考えられ、一発当てるロングテイルな仕事を選ぶか、確実であるベルカーブな仕事を選ぶか、という方法が考えられると言われます。
しかし、もう一つの方法があると思います。それは、2つとも選択するという方法です。まず、ベルカーブの職業を選んだあと、ロングテイルな仕事もやってみるということです。
いや、ベルカーブな職業でなくても、現在の仕事をしつつロングテイルもやってみるのでいいと思います。
ロングテイルなものでも、やれることは限られては来ます。スポーツやクラシック音楽など、長い年月の下積みが必要なものは、まずムリです。
それでも、芸術系で言えば、絵とか小説、本の執筆などであれば、ある程度の年齢になってからでもバズって大金持ちの可能性もあります。
YouTubeやインスタグラム、起業、投資など、大金持ちになるための方策はいくつも考えられます。これらにもチャレンジするのです。
そうすれば、うまく得意なものを見つけ、運も手伝ってロングテイルのテイルの部分に行けば、大金持ちになれる可能性があります。また、最悪、失敗しても、現状の仕事でそれなりにお金を持っている状況は変わらずにいられます。
まとめ
僕も、現在、いろんなことにチャレンジして、この方向を目指しています。若干、お金の面でも、ロングテイルに突っ込んでいて、貯蓄を減らしているのですが、大きなリターンを得るためには、ある程度のリスクを取らないといけないことは、何でも一緒です。
そういった意味では、一流のスポーツ選手は、子供のころから人生を賭けて、ロングテイルな職業を選んだわけです。その一流選手の陰には、わずか数パーセントの人以外の人たちがいて、夢をあきらめて、全然違う仕事をしているハズです。
また、夢を追いかける途中で、例えば再起不能なケガをすれば、それだけでもう人生の賭けに負けてしまったかもしれなかったわけです。その賭けに勝って、しかも人並外れた努力をした人が超一流になれるわけです。
でも、一生を賭けないと大金持ちになれないもの以外にも、もうちょっと確率が高い割合で、ロングテイルの根本ぐらいは狙える方法は見つかります。
これらにチャレンジするというのも、人生を面白くする要素だと思います。
今日は、このYouTubeを参考に書いてみました。
こうぷー
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