今日は久々にイーロン・マスクの話。
Bizmates英会話でも教材として出てきたことはありました。
イーロン・マスクが初めての兆万長者になりそうだという話。
でも、その主な要因はテスラからのものではなくて、…。
どこからの収入が要因なんでしょうか?
では、記事に入っていきます。
イーロン・マスクは世界初の兆万長者(trillionaire)になるかもしれません(could become)。
投資会社(investment firm)のモルガン・スタンレーの作った予測(prediction)によると(according to)…。
モルガン・スタンレーの予測によると、イーロン・マスクが世界で最初の兆万長者になるかもしれない。
“trillionaire”「兆万長者」というのは、”trillion”「1兆」の資産を持っている人のこと。
“millionaire”「億万長者」が”million”「100万」の資産を持っている人であるのと同じような意味。
まぁ、とんでもない資産を持っているということです。
しかし(however)、それは、彼の大成功(highly successful)を収めた電気自動車会社(electric vehicle company)のテスラからのものではない。
イーロン・マスクは、いろんな会社のトップとして有名です。
その中でも、まず、電気自動車の会社であるテスラは有名。
彼の成功は、テスラでの成功と結び付けがちですが、今回の兆万長者になる主な要因は別のようです。
“however”「しかし」は、しょっちゅう使う単語。”but”で言い換えれます。
それは、彼の駆け出しの(fledgling)宇宙起業会社(space startup)のスペースXからのものである可能性が高い(will likely be from)、とガーディアンは報告している。
テスラの純資産(net worth)は約850億ドルであり、スペースXの300億ドルの値札(price tag)の約30倍(about 30 times)という事実にもかかわらず(despite)…。
イーロン・マスクが兆万長者になる原因は、スペースXからのものである可能性が高い。
テスラの純資産がスペースXの純資産の約30倍もあるにもかかわらず…。
まだまだ、そんなに小さい資産の駆け出しの企業が、850億ドルの企業よりも稼ぐ理由は何なんでしょう?
“fledgling”「駆け出しの」は、ちょっと難しい単語。あまり見かけません。
“despite”「~にもかかわらず」は使えます。覚えましょう。
スペースXは、2002年に設立されました(was founded)。
火星に人を送るという高い野心(lofty ambitions)を持って。
宇宙旅行のコストを削減(bringing down the cost)しながら(while)…。
スペースXは2002年に火星に人を送り込むという高い野心で作られた会社です。
しかも、宇宙旅行のコストを抑えるということもしながらです。
これまでも、いろんな民間会社が安い宇宙旅行をできるようにと取り組んできています。
“lofty”は山などが「非常に高い」などの意味など、いろんなものが「高い」という意味があります。
“while”の「~しながら」という使い方も、覚えておくと便利。
彼の宇宙旅行の野心を地面から取り除くために、マスクは改装された(refurbished)ロシアの弾道ミサイル(ballistic missiles)を購入しようとしました(attempted)。
それは高すぎること(too expensive)が判明し(proved)、ロシア当局との協力は(working with)困難でした(was difficult)。
イーロン・マスクは、彼の宇宙への野心を達成するために、まずはロシアの改装された弾道ミサイルの購入を試みた。
でも、それはとても高価だったので、ロシアと協力してビジネスをすることは困難だと分かった。
“refurbished”は「改装された」という意味。あまり使わないですかね。
“working with Russian officials”で「ロシア当局と一緒に働く」→「ロシア当局との協力」と訳せます。
それで、私たちは、スペースXを作るための旅に乗り出した(embarked)。
ロシアの弾道ミサイルが高価過ぎたので、イーロン・マスクは自分たちでロケットを製造することに決めた。
それが、スペースXです。
“embark”は「(旅や冒険、事業に)乗り出す」という意味。
同じ時期(at the same time)、NASAはロシアのソユーズ宇宙船に頼っていて(was relying on)、約8,000万ドルを座席ごとに(for each seat)支払っていた。
NASAのディレクターのフィル・マカリスタ-によると…。
NASAでも、ロシアの宇宙船ソユーズへの支払いが負担になっていたようです。
NASAはスペースシャトルをやめてから、宇宙に行く手段がなくなっていましたからね。
その時点で(at that point)、NASAとスペースXは相互に(mutually)有益な(beneficial)パートナーシップを結ぶことを決定した。
お互いの利害が一致したということでしょう。
スペースXは安い宇宙旅行を目指しているけど、初めてのロケット制作でノウハウがなかったのでしょう。
一方、NASAはソユーズへの高い支払いに困っていた。
そこで、お互いに有益なパートナーシップを結ぶことにした。
“mutually”「相互に」と”beneficial”「有益な」は覚えておきたい単語。
2008年のクリスマスの2日前(two days before)に、NASAはスペースXが国際宇宙ステーションに物資を飛ばす(fly supplies)ための16億ドルの契約を獲得した(had been awarded)と発表した。
このプログラムは、現在、商業補給サービスとして知られています(known as)。
NASAとスペースXのパートナーシップによる契約は、2008年のクリスマス前に発表された。
金額は16億ドル。
スペースXで国際宇宙ステーションまで物資を運ぶというもの。
これは、現在、商業補給サービスとして知られている。
“award”は普通、「(賞などを)獲得する」という意味で有名ですが、「(契約を)獲得する」という意味でも使われるようです。
“known as ~”は、覚えておくと便利そうです。
「~として知られている」という意味。
“He is known as genius.”「彼は天才として知られている」という感じ。
パートナーシップは、NASAに利益を生みました。(has paid off)。
ソユーズ宇宙船でもともと(originally)8,000万ドルかかっていた座席は、現在スペースXのロケットで約5,800万ドルかかるとマカリスターは言っています。
パートナーシップは、まずNASAにとって利益になった。
ソユーズを使っていたら、8,000万ドルかかっていたのが、5,800万ドルで済むようになった。
これで、1席あたり1,200万ドル節約。
“paid off”は覚えたい。「利益を生む」という意味。
どうしても”pay”の「支払う」という意味に引っ張られそうだけど、「利益を生む」という意味ですね。
ごく最近(most recently)、スペースXは最初の完全民間人の乗務員を軌道(orbit)に乗せた(launched)。
3日間にわたって(for three days)、医者の助手、エンジニア、教授そして億万長者がインスピレーション4と呼ばれるロケットで地球を回った。
最近、スペースXは完全民間人を乗せて宇宙に飛んだようです。
医者の助手、エンジニア、教授、億万長者などが乗って、地球を3日間回った。
ロケットも順調に開発されているようです。
“launch”が今日はまさしく「(ロケットを)打ち上げる」という意味で使われています。
最近の取り上げた記事では、「(商品を)販売する」という意味でよく登場していました。
では、最後に今日の記事をまとめてみてみましょう。
投資会社のモルガン・スタンレーの予測によると、イーロン・マスクは世界初の兆候となる可能性があります。
However, it won’t be from his highly successful electric vehicle company Tesla.
しかし、それは彼の大成功を収めた電気自動車会社のテスラからのものではありません。
Instead, it’ll likely be from his fledgling space startup SpaceX, The Guardian reports, despite the fact that Tesla’s net worth is about $850 billion, almost 30 times SpaceX’s $30 billion price tag.
テスラの純資産は約8500億ドルであり、SpaceXの300億ドルの値札のほぼ30倍であるにもかかわらず、ガーディアンは、代わりに、彼の駆け出しの宇宙スタートアップSpaceXからのものである可能性が高いと報告しています。
SpaceX was founded in 2002 with lofty ambitions to send humans to Mars while bringing down the cost of space travel.
SpaceXは、宇宙旅行のコストを削減しながら火星に人間を送るという高い野心を持って2002年に設立されました。
To get his spaceflight ambitions off the ground, Musk attempted to buy refurbished Russian ballistic missiles. That proved to be too expensive, and working with Russian officials was difficult.
宇宙飛行の野心を地面から取り除くために、マスクは改装されたロシアの弾道ミサイルを購入しようとしました。それは高すぎることが判明し、ロシア当局との協力は困難でした。
“So we embarked on that journey to create SpaceX.”
「それで、私たちはSpaceXを作成するためのその旅に乗り出しました。」
At the same time, NASA was relying on the Russian Soyuz spacecraft and paying around $80 million for each seat, according to NASA Director Phil McAlister.
同時に、NASAのディレクターであるフィル・マカリスターによると、NASAはロシアのソユーズ宇宙船に依存しており、座席ごとに約8000万ドルを支払っていました。
At that point, NASA and SpaceX decided to enter a mutually beneficial partnership.
その時点で、NASAとSpaceXは相互に有益なパートナーシップを結ぶことを決定しました。
Two days before Christmas 2008, NASA announced SpaceX had been awarded a $1.6 billion contract to fly supplies to the International Space Station, a program now known as Commercial Resupply Services.
2008年のクリスマスの2日前に、NASAは、SpaceXが国際宇宙ステーションに物資を飛ばすための16億ドルの契約を獲得したことを発表しました。これは、現在、商業補給サービスとして知られているプログラムです。
The partnership has paid off for NASA. A seat that originally cost $80 million on Soyuz spacecraft now costs about $58 million on SpaceX’s rockets, says McAlister.
パートナーシップはNASAに報われました。ソユーズ宇宙船で元々8000万ドルかかっていた座席は、現在スペースXのロケットで約5800万ドルかかるとマカリスターは言います。
Most recently, SpaceX launched its first all-civilian crew into orbit. For three days, a physician’s assistant, an engineer, a professor and a billionaire circled the Earth in a rocket called Inspiration4.
ごく最近、スペースXは最初の全民間人の乗組員を軌道に乗せました。 3日間、医師の助手、エンジニア、教授、億万長者がInspiration4と呼ばれるロケットで地球を回りました。
今日は、イーロン・マスクのスペースXに関する話題でした。
宇宙船は、他にもAmazonのジェフ・ベゾスも最近、飛ばしています。
これだけいろんな民間ロケットが飛ぶと、いよいよ宇宙旅行も普通になっていくのかもしれません。
今日の記事はここまで。
明日もまた、頑張ります。
こうぷー
コメント