コロナパンデミックが始まってから、2年以上が経過しています。
この間、日本では、屋外でも屋内でも常にマスクをつけるように言われてきました。
一方で、コロナワクチンの接種が進み、感染者数は多いものの、重症者はそれほど出ていないという状況になってきています。
夏の時期も近づいてきて、マスクをしているが故の熱中症の発生も危惧されます。
そんな中、政府のコロナの専門委員会が、屋外で話をしないのであれば、マスクをしなくてもいいという見解を発表しました。
岸田首相もこれに基づいて、発表を行うようです。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
十分な社会的距離を維持できなくても、人々が話をしない限りは、屋外でマスクを着用する必要はないと、日本政府のCOVID-19対策専門家委員会は話しました。
Based on the panel’s view, the government of Prime Minister Fumio Kishida will announce its policy Friday, an official said.
同委員会の見解に基づき、岸田文雄首相は金曜日にその方針を発表すると当局者は述べた。
The panel, headed by Japan’s top coronavirus adviser Shigeru Omi, also expressed the view that elementary school students do not need to wear masks when outdoors during physical education classes or recess as long as distancing is maintained.
日本のトップコロナウイルスアドバイザーである尾身茂が率いるパネルはまた、小学生が体育の授業中や休憩中に屋外で距離を保っている限りマスクを着用する必要はないという見解を表明した。
Public debate is arising on how much longer people need to wear face-coverings to combat the coronavirus, as mask requirements have been easing overseas in line with progress in vaccinations against COVID-19.
COVID-19に対するワクチン接種の進展に伴い、海外ではマスクの要件が緩和されているため、コロナウイルスと戦うために顔の覆いをどれだけ長く着用する必要があるかについて、公の議論が起こっています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
十分なソーシャルディスタンスを維持できなくても(even if sufficient social distance cannot be maintained)、人々が話をしない限りでは(with the caveat that people are not conversing)、屋外でマスクを着用する必要はない(wearing masks when outdoors is not always necessary)と、日本政府のCOVID-19対策専門委員会は話しました。
コロナパンデミックが始まってから約2年に亘って、日本では常にマスクをするように言われてきました。
屋外であろうと、人々は常にマスクをつけているという生活を続けています。
そんな中、COVID-19対策専門委員会は、話をしなければ、屋外ではマスクをする必要がないという見解を出したようです。
“even if sufficient social distance cannot be maintained”で「充分なソーシャルディスタンスを維持できなくても」という表現です。
“even if ~”は「たとえ~でも」という意味。
同委員会の見解に基づき(based on the panel’s view)、岸田文雄首相は金曜日にその方針を発表する(will announce its policy)と当局関係者は述べた。
岸田首相は、この専門委員会の提言を受けて、金曜日に屋外では話をしなければマスクをしなくても良いという声明を発表するようです。
ヨーロッパやアメリカでは、既に屋外でのマスクの着用義務がなくなってますからね。
【ロンドン=佐竹実】欧米の航空会社が相次いでマスク着用義務を撤廃している。新型コロナウイルスの重症化率が下がり、各国政府が行動規制を緩和するのに合わせた措置だ。各国は入国規制も緩めて観光客誘致に動いており、外国人を締め出す日本の規制の厳しさが際立っている。フィンランドの航空大手フィンエアーは25日から、機内でのマスク着用義務を解除する。「ワクチン接種が進んだほか、最近の変異型が軽症であることか 欧米で進む脱マスク 航空会社など義務撤廃(写真=ロイター) - 日本経済新聞 |
日本でもようやくその動きになるようです。
“based on the panel’s view”で「同委員会の見解に基づき」と表現しています。
ここでの”view”は、「景色」などではなく「見解」という意味ですね。
日本のトップコロナウイルスアドバイザーである尾身茂が率いるパネルはまた、小学生が体育の授業中や休憩中に屋外で距離を保っている限り(as long as distancing is maintained)、マスクを着用する必要はないという見解を発表した(expressed the view)。
新型コロナ対策に関する日本のトップのアドバイザーである尾身茂さんが見解を発表した。
小学生が体育の授業や休憩中に屋外で距離を保っている限り、マスクを着用する必要はない。
小学生なんかも、マスクをずっとしながらの体育などはしんどいと思います。
これから暑くなるので、それに向かって、熱中症対策の意味もあって、このような発表になっているんだと思います。
“as long as distancing is maintained”で「距離を保っている限り」と訳しています。
“as long as ~”で「~の限り」という表現。とても有名な表現です。
COVID-19に対するワクチン接種の進展に伴い(in line with progress in vaccinations against COVID-19)、海外ではマスクの要件が緩和されているため(as mask requirements have been easing overseas)、コロナウイルスと戦うために(to combat the coronavirus)顔の覆いをどれだけ長く着用する必要があるかについて(on how much longer people need to wear face-covering)、公の議論が起こっています(public debate is arising)。
コロナワクチン接種が進むと、海外ではマスクを着用する義務が緩和されています。
そこで、日本でも、いつまでマスクをつけないといけないのか?という議論が起こり始めています。
いい加減、ずっとマスクをするのも嫌だという人も多いんだと思います。
“in line with progress in vaccinations against COVID-19″で「COVID-19に対するワクチン接種の進展に伴い」という表現をしています。
“in line with ~”で「~と一致して、~に伴って」という意味です。
今日は、コロナワクチンの接種が進んでいる中で、マスクをつけることを緩和する措置が取られそうだという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
コメント