中国のロケットの破片がまた地球に落ちたようです。
今回は、フィリピンの太平洋側のスールー海。
海に落ちたからいいようなものの、陸地の人のいるところだったら、大被害になる可能性があります。
世界の宇宙機関から非難が集められています。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
中国の宇宙機関は、長征 5 号の残骸のほとんどが大気圏で焼失したと述べ、再突入地点として太平洋のスールー海を特定した。
There have previously been calls by Nasa for the Chinese space agency to design rockets to disintegrate into smaller pieces upon re-entry, as is the international norm.
NASA はこれまでにも、中国の宇宙機関に対し、国際的な規範のとして、再突入時にロケットをより小さな破片に分解するように設計するよう求めていました。
In a tweet, the US Space Command said the Long March 5 “re-entered over the Indian Ocean at approx 10:45 am MDT [16:45 GMT] on 7/30”. It referred its readers to the Chinese authorities for more details.
ツイートの中で、米国宇宙軍は、長征 5 号が「7 月 30 日のMDT 午前 10 時 45 分頃 [16 時 45 分 GMT] にインド洋に再突入した」と述べた。詳細については、読者に中国当局に問い合わせるよう伝えました。
Meanwhile, China’s space agency gave re-entry co-ordinates as 119 degrees East longitude and 9.1 degrees North latitude. This corresponds to an area in the Sulu Sea – east of the Philippine island of Palawan in the north Pacific.
一方、中国の宇宙機関は、再突入座標を東経 119 度、北緯 9.1 度として与えました。これは、北太平洋のフィリピンのパラワン島の東にあるスールー海の地域に対応しています。
Recent rockets heading to China’s unfinished space station, known as Tiangong, have lacked the capability for a controlled re-entry.
天宮として知られる中国の未完成の宇宙ステーションに向かう最近のロケットは、制御された再突入の能力を欠いていました.
None of these incidents caused injury but did garner criticism from a range of space agencies. On Tuesday, Chinese state-run newspaper Global Times accused Western media of a US-led smear campaign against the Long March 5.
これらの事件はどれも怪我を引き起こさなかったが、さまざまな宇宙機関から批判を集めた.火曜日、中国国営紙のグローバルタイムズは、西側メディアが長征 5 に対する米国主導の中傷キャンペーンを行っていると非難した。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
中国の宇宙機関は、長征 5 号の残骸のほとんどが大気圏で焼失した(most remains of the Long March burnt in atmosphere)と述べ、再突入地点として(as the re-entry location)太平洋のスールー海を特定した(identifying the Sulu Sea)。
中国のロケット、長征5号の破片がまた地球に落ちたようです。
中国の宇宙機関は、その残骸のほとんどが大気圏で焼失したと言っています。
そして、その突入地点として太平洋のスールー海だったと特定しています。
ほとんどが焼失したと言っているところが、正直と言うかなんと言うか。
じゃあ、少しは落下したんですね?という感じです。
“identifying the Sulu Sea”で「スールー海を特定した」と訳しています。
“identify”は「(身元を)確認する」というような意味の他に「特定する」という意味もあります。
NASA はこれまでにも、中国の宇宙機関に対し、国際的な規範のとして(as is the international norm)、再突入時にロケットをより小さな破片に分解するように設計するよう(to design rockets to disintegrate into smaller pieces upon re-entry)求めていました。
アメリカのNASAは、中国の宇宙機関に対して、地球に破片が落下しないように求めてきた。
その方法は、地球に再突入する際に完全に消滅するように、細かい破片に分解する設計をすること。
これは、国際的な規範となっている。
落下すると危ないですからね。
以前にも、モルディブ近くに破片が落下したという記事を取り上げたことがあります。
“to design rockets to disintegrate into smaller pieces upon re-entry”で「再突入時にロケットをより小さな破片に分解するように設計するよう」と訳しています。
“disintegrate”は「分解する」という意味。
“integrate”が「統合する、まとめる」という意味で、それに反対の意味を表す”dis”がついている。
ツイートの中で、米国宇宙軍(the US Space Command)は、長征 5 号が「7 月 30 日のMDT 午前 10 時 45 分頃 [16 時 45 分 GMT] にインド洋に再突入した」と述べた。詳細については、読者に中国当局に問い合わせるよう伝えました(referred)。
アメリカの宇宙軍は、長征5号が地球に再突入した場所をインド洋だと言っています。
しかし、詳細については、中国当局に問い合わせてくれと言っています。
一方、中国当局は、前述のとおり、スールー海だと言ってますね。
“refer”は「引用する、参照する」というような意味が有名な動詞。
一方(meanwhile)、中国の宇宙機関は、再突入座標を東経 119 度、北緯 9.1 度として与えました(gave re-entry co-ordinates as 119 degrees East longitude and 9.1 degrees North latitude)。これは、北太平洋のフィリピンのパラワン島の東にあるスールー海の地域に対応しています(corresponds to an area)。
アメリカの宇宙軍がインド洋で突入したと言っているのに対して、中国はスールー海で突入したと言っている。
どちらにしても、突入して落下したことが重要であって、どこなのかは、海上に落ちたのであれば、重要ではないですね。
陸上に落ちたら、大変なことになる可能性があるのですから…。
中国のロケットの破片は、これまでにもコートジボワールの施設に落下させて、被害を出したことがあるようです。
“meanwhile”は「一方で」という意味の接続詞。
よく使う表現です。
天宮として知られる中国の未完成の宇宙ステーションに向かう最近のロケットは(recent rockets heading to China’s unfinished space station)、制御された再突入の能力を欠いていました(have lacked the capability for a controlled re-entry).
中国は、独自の宇宙ステーションを作っているようです。
まだ、完成はしていないので、それを運ぶ作業を行っている。
そのためのロケットとして、長征5号を使っているのですが、たびたび地球に破片が落下している。
それは、再突入の際の能力を欠いているからだと記事には書かれています。
“have lacked the capability for a controlled re-entry”で「制御された再突入の能力を欠いていた」と訳しています。
“lack”は「欠いている、不足している」というような意味です。
これらの事件はどれも怪我を引き起こさなかった(none of these incidents caused injury)が、さまざまな宇宙機関から批判を集めた(did garner criticism from a range of space agencies).火曜日、中国国営紙のグローバルタイムズは、西側メディアが長征 5 に対する米国主導の中傷キャンペーンを行っていると非難した(accused Western media of a US-led smear campaign against the Long March)。
今までの、何回も起こっている中国によるロケットの破片の落下事案は、人が怪我をすることにはなっていない。
地球が7:3で海だということで、たまたま海に落ちることが多いというだけだと思います。
さらに陸に落ちても、人が住んでいる場所というのはある程度限られている。
それにしても、コントロールすることなしに落下させること自体が危ないので、非難されても仕方がないと思います。
でも、中国のメディアは、西側メディアがアメリカ主導で中国を中傷するキャンペーンをしていると逆に非難しているようです。
“did garner criticism from a range of space agencies”で「さまざまな宇宙機関からの批判を集めた」と訳しています。
“garner”は「集める」という意味。その前の”did”は強調の意味でしょう。
“a range of ~”で「さまざまな、広範囲の」という意味。
“agencies”と複数になっていることで、1つの宇宙機関だけでなくいろんな宇宙機関から批判が集まっていることが分かります。
今日は、また中国のロケットの破片が地球に落下したという記事を読んできました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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