円安ドル高が続いています。
アメリカでは、インフレ抑制のために金利を上げています。
一方で、日本は低金利政策を継続している。
これによって、アメリカと日本で金利差がどんどん広がり、円安ドル高が加速するというのが9月頃からさらに顕著になってきています。
そうすると、さらに円高ドル高が加速する。
その中で、9月以降数回、日銀による市場介入が起こっていました。
これについて、正式に財務省がコメントしたようです。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
日本の財務省は火曜日、9月22日に2兆8300億円(190億ドル)の円買いと米ドル売りの介入を行ったが、これは1日に費やされた最大額だったと発表した。
Since the first intervention in 24 years to prop up the yen, Japanese monetary authorities have likely stepped in multiple times, prompting market sources to estimate a far larger amount has been spent. Before Sept. 22, 2.62 trillion yen spent on April 10, 1998, was the largest daily yen-buying, dollar-selling operation.
24 年ぶりに円を押し上げるための介入が行われて以来、日本の金融当局は複数回介入した可能性が高く、市場筋ははるかに多額の支出が行われたと見積もっています。 1998 年 4 月 10 日の 9 月 22 日以前の 2 兆 6200 億円は、1 日の最大の円買いドル売りオペレーションでした。
Finance Minister Shunichi Suzuki has said there are times when the government intervenes without making announcements to maximize the impact. The yen has been weakening against the dollar this year as financial markets price in the widening interest rate gap between Japan and the United States.
鈴木俊一財務相は、政府が影響を最大化するために発表せずに介入する場合があると述べた.日本と米国の間の金利差の拡大を金融市場が織り込んでいるため、今年は円がドルに対して下落している。
On Sept. 22, Japan intervened after the yen neared 146 versus the dollar as Bank of Japan Governor Haruhiko Kuroda ruled out the possibility of a near-term rate hike. The yen jumped to the 140 zone from around 145.90 in about half an hour.
9月22日、日銀の黒田東彦総裁が短期的な利上げの可能性を否定したため、円が対ドルで146円に近づいた後、日本は介入した。円は約 30 分で 145.90 前後から 140 ゾーンに跳ね上がりました。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
日本の財務省は火曜日、9月22日に2兆8300億円(190億ドル)の円買いと米ドル売りの介入を行ったが、これは1日に費やされた最大額だった(the largest amount spent in a single day)と発表した。
日本の財務省が、火曜日に発表を行った。
9月22日に2兆8,300億円の円買いドル売りを行った。
これが、今までで最高額の為替課市場介入だったということのようです。
もう、11月初めになっているので、1ヶ月以上経ってからようやく正式発表するんですね。
でも、日銀の準備金残高などから、既に9月末頃には介入があったことは公然の事実でした。
“the largest amount spent in a single day”で「これは1日に費やされた最高額だった」と訳しています。
“amount”は「量、総量、総額」などの意味があります。
24 年ぶりに円を押し上げるための介入が行われて以来(since the first intervention in 24 years to prop up the yen)、日本の金融当局は複数回介入した可能性が高く(have likely stepped in multiple times)、市場筋ははるかに多額の支出が行われたと見積もっています(to estimate a far larger amount has been spent)。 1998 年 4 月 10 日の 9 月 22 日以前の 2 兆 6200 億円は、1 日の最大の円買いドル売りオペレーションでした。
今回の日銀の為替介入は24年ぶりのこと。
日銀は、9月22日以来、複数回介入した可能性が高い。
市場関係者によると、はるかに多額の介入が行われたと見積もられています。
“since the first intervention in 24 years to prop up the yen”で「24年ぶりに円を押し上げるための介入が行われて以来」と訳しています。
“first intervention in 24 years”で「24年ぶりの介入」という意味。
直訳すると「24年の中で初めての介入」という表現で、「24年ぶり」という意味を表しています。
鈴木俊一財務相は、政府が影響を最大化するために発表せずに介入する場合がある(there are times when the government intervene without makin announcements to maximize the impact)と述べた.日本と米国の間の金利差の拡大を金融市場が織り込んでいるため(as financial markets price in the widening interest rate gap between Japan and the United States)、今年は円がドルに対して下落している。
鈴木財務大臣は、これからも突然為替介入する可能性があることを表明した。
これは、為替への影響を最大限に発揮するため。
突然、大量の円買いドル売りをすることによって、ショックを与えるということでしょう。
前もって、介入することをほのめかすと、それを織り込んで為替相場が動いてしまうので、それを避けるという意味だと思います。
これまでも、為替介入のうわさについては、取り上げてきました。
日銀が、今回の円安ドル高相場で、2回目の為替介入を行ったようです。151円台後半で取引が行われていたところに、急に146円まで急騰した。あまりにも急激な動きに、大量の円買いドル売りが行われたことが分かります。これがたぶん、日銀による介入だったんだろうと思われています。今日はこの話題を取り上げようと思います。まずは記事全体を読んでみたいと思います。The value of the Japanese yen against the U.S. dollar suddenly surged by some 5 yen to the 146 range on Friday in New York after hitting a fresh 32-year low... 【英字新聞を読む】日銀介入の憶測の中で、円は対米ドルで 146 円に急上昇! - こうぷーぶろぐ |
9月22日、日銀の黒田東彦総裁が短期的な利上げの可能性を否定したため(as Bank of Japan Governor Haruhiko Kuroda ruled out the possibility of a near-term rate hike)、円が対ドルで146円に近づいた後、日本は介入した。円は約 30 分で 145.90 前後から 140 ゾーンに跳ね上がりました(jumped to the 140 zone)。
日銀が介入した9月22日には、黒田総裁が利上げの可能性を否定した。
そのコメントが発表された後、円は1ドル146円まで下がっていった。
そこで、急に円が30分の間に140円まで跳ね上がったときが、日銀が為替介入に入った時だったということです。
“as Bank of Japan Governor Haruhiko Kuroda ruled out the possibility of a near-term rate hike”で「日銀の黒田東彦総裁が短期的な利上げの可能性を否定したので」と訳しています。
ここでの”as”は、よく使う「~なので」という意味。
黒田総裁の金利上げの可能性を否定する発言が、円安ドル高を加速させ、それを日銀が介入して、抑えたという形になっています。
なんか、マッチポンプみたいになっていますね。
今日は、日銀が9月22日に史上最大の為替介入をしていたという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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