
断酒をすれば、人生が楽になる。
どこかで、そんな期待をしていた自分がいました。
でも、実際に断酒を続けてみて感じるのは、
人生の問題そのものがなくなるわけではない、という現実です。
仕事の悩みも、人間関係の行き詰まりも、
将来への不安も、私生活の細かなトラブルも。
断酒をしていようがいまいが、起きるものは起きます。
むしろ断酒をすると、
それらの問題をしらふで、まともに受け止めることになります。
その意味では、断酒は決して楽な選択ではありません。
ある意味、とても厳しい道だと思います。
ただ一方で、
お酒を飲んで問題を紛らわせていたとしたら、
それは「問題を解決していた」のではなく、
先送りにしていただけだったのではないか、とも思うようになりました。
断酒をして、目の前の問題を正面から受け止め、
どう向き合い、どう選択するのかを考え続ける。
それは、人生が本来持っている
「問題解決の連続」という姿に戻っただけなのかもしれません。
楽ではありません。
それでも私は、断酒を続けています。
ただ、この考えに至ったのは、
断酒を始めたばかりの頃ではありませんでした。
断酒を始めた頃、
「これで少しは楽になれるはずだ」
そんな期待を持っていたのも事実です。
しかし実際には、
断酒を続けていても、人生の問題は普通に起こります。
仕事のこと、家族のこと、人間関係のこと。
大小さまざまな出来事が、変わらず目の前に現れました。
違っていたのは、
それらを しらふのまま、正面から受け止めるしかなくなった
という点でした。
正直に言えば、
それは楽な選択ではありませんでした。
むしろ、以前より厳しく感じる場面も多かったと思います。
それでも、その都度逃げずに考え、
自分で選択し、その結果を引き受ける。
そんな時間を積み重ねていくうちに、
少しずつ、心の中に変化が生まれてきました。
「問題から逃げずに生きる方が、
結果がどうであれ、納得できるのではないか」
そう思えるようになったのは、
断酒を続けた“結果として”辿り着いた感覚です。
最初から、この答えを持っていたわけではありません。
断酒を続け、迷い、揺れながら、
少しずつ形づくられていった考えでした。
結果がどうであれ、
お酒に逃げず、しらふの自分が選び、判断して歩んだ人生の方が、
きっと最後に振り返ったとき、
納得できるのではないかと、今は思っているからです。
断酒をすれば「楽になる」と思っていた
多くの人は、
「お酒をやめさえすれば、気持ちは自然と楽になる」
そう信じて断酒を始めます。
私も、そう思っていました。
私の場合、特に大きかったのは
かくれ飲みによって、家族の信頼を失ったことです。
バレないように飲み、
その場をやり過ごし、
一時的には問題が起きないように振る舞う。
けれど、その積み重ねは、
確実に「信頼」を削っていきました。
だから私は、
「お酒をやめれば、この苦しさから解放される」
そう期待して断酒を始めました。
ところが実際には、
断酒を続けても、気持ちは思ったほど楽にならない。
お酒をやめたことで、
問題が消えたわけではなく、正面に現れただけだったからです。
お酒をやめても、人生の問題は消えなかった
断酒をすれば、
人生そのものが少し楽になる。
少なくとも、今よりは生きやすくなる。
どこかで、そんな期待がありました。
ですが、断酒を1年、2年と続けても、
そう単純ではないことに気づいていきました。
この感覚は、かなり長い時間をかけて、
少しずつ実感していったものです。
▶︎【断酒2400日を超えてわかった本当の変化と、変わらなかったこと】
でも実際には、
お酒をやめても、人生の問題は何一つ消えませんでした。
仕事の悩み。
人間関係の難しさ。
将来への不安。
自分自身への失望や迷い。
それらは、飲酒していた頃と同じように存在し続けます。
違ったのは、
それらを紛らわせる手段がなくなったということだけでした。
この感覚は、
断酒を続けている人ほど強く感じるものかもしれません。
私自身も、「なぜこんなにしんどいのか」が分からず、
かなり長い間、戸惑いました。
▶︎【断酒を続けることが、なぜここまでしんどく感じるのか】
飲んでいれば、
一時的に考えなくて済んだこと。
先送りにできた感情。
ごまかせていた違和感。
断酒をすると、
それらすべてを、しらふのまま受け止めることになります。
それは、楽になるどころか、
むしろ厳しくなったと感じる瞬間もありました。
それでも断酒を続けている理由
正直に言えば、
断酒を続ける道は、決して楽ではありません。
むしろ、
しらふで人生と向き合う分、
以前より厳しく感じる場面もあります。
それでも私が断酒を続けているのは、
お酒を飲んで問題を紛らわせていた頃よりも、今の方が「納得できる」からです。
ここにたどり着くまでに、
私自身、何度も「節酒でいいのではないか」と考えました。
▶︎【なぜ節酒ではダメなのか|断酒を続けた人が必ず行き着く結論】
飲んでいた頃、
私は問題を解決していたわけではありませんでした。
不安も、怒りも、迷いも、
お酒で一時的に薄めていただけです。
断酒をすると、
それらから逃げることはできません。
でも逆に言えば、
自分の選択や判断を、すべてしらふの状態で引き受けることになる。
それは、
楽ではないけれど、誠実な生き方だと感じています。
結果がどうであれ、
うまくいかないことがあったとしても、
「自分で選んだ人生だった」と言える。
私は、その感覚を手放したくありませんでした。
納得できる人生を選びたい
断酒を続けていても、
人生が楽になるわけではありません。
悩みは起きますし、
問題が消えることもありません。
仕事のこと。
人間関係のこと。
将来への不安や、自分自身への迷い。
それらは、
お酒をやめても、変わらず目の前に現れます。
違うのは、
それらを しらふのまま受け止めるしかなくなった
という点でした。
お酒を飲んでいた頃は、
つらさや不安を一時的に薄めることができました。
考えなくて済んだことも、
先送りにできた感情も、
飲めば何とかやり過ごせていたと思います。
断酒をすると、
そうはいきません。
問題はそのままの形で残り、
逃げ場もなく、正面に立ち現れます。
正直に言えば、
それは楽な選択ではありませんでした。
むしろ、
以前より厳しく感じる場面も多かったと思います。
ただ、ここまでたどり着くまでに、
それなりの時間がかかりました。
断酒を始めた最初から、
この考えを持てていたわけではありません。
断酒を続け、
逃げたくなる場面を何度も経験しながら、
それでも一つひとつ、自分で考え、選び、引き受けてきました。
その積み重ねの中で、
少しずつ、こう思えるようになりました。
「問題から逃げずに生きる方が、
結果がどうであれ、納得できるのではないか」と。
それでも私は、
この選択の方が、後から振り返ったときに
納得できる人生だと思っています。
結果がどうであれ、
うまくいかなかったとしても、
しらふの自分が選び、判断して歩んだ人生。
少なくとも、
「お酒に判断を預けていた人生」ではありません。
断酒は、
楽になるための選択ではないのかもしれません。
でも、
自分の人生を、自分の手に戻す選択ではある。
私は、そう思っています。
この話全体の位置づけは、
👉【断酒・禁酒のリアル|全体マップ】で整理しています。





























































































































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