FRBが金利の引き上げを行うことは、確実です。
注目は、その利率。0.75%なのか0.5%なのか?
最近になって、パウエル議長は少しハト派的な発言をし始めています。
すなわち、金利引き上げについて、緩和の方向についてのコメントもし始めている。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
連邦準備制度理事会は、水曜日に再び利上げを行うと発表することはほぼ確実です。 しかし、投資家は、過去4回の利上げよりも小さい上昇になることを望んでいます。
The Fed bumped up rates by three-quarters of a percentage point in the past four meetings (June, July, September and November). That followed two smaller rate hikes earlier this year. The central bank’s key short-term interest rate, which sat at zero at the beginning of the year, is now at a range of 3.75% to 4%.
FRB は過去 4 回の会合 (6 月、7 月、9 月、11 月) で金利を 4 分の 3 ポイント引き上げました。 それは、今年初めの 2 回の小規模な利上げに続くものでした。 年初にゼロだった中央銀行の主要な短期金利は、現在3.75%から4%の範囲にあります。
The hope is that inflation pressures are finally starting to abate enough that the Fed can pivot — Fed-speak for a series of smaller rate hikes -— to avoid crashing the economy into a recession.
期待されるのは、インフレ圧力が最終的に十分に緩和し始め、経済が不況に陥るのを回避するために 一連の小規模な利上げについて語っているFRB がピボットできるようになることです。
But it may not be that simple. The government reported Friday that a key measure of wholesale prices, the Producer Price Index, rose 7.4% over the past 12 months through November. That was a bit higher than the expected rate of 7.2% but a marked slowdown from the 8% increase through October.
しかし、それはそれほど単純ではないかもしれません。 政府は金曜日に、卸売価格の主要な指標である生産者物価指数が11月までの過去12か月で7.4%上昇したと報告した。 これは、予想された 7.2% よりも少し高かったが、8% の上昇から 10 月を通して減速となった。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
連邦準備制度理事会は、水曜日に再び利上げを行う(will once again raise interest rates)と発表することはほぼ確実です(is all but guaranteed)。 しかし、投資家は、過去4回の利上げよりも小さい上昇になる(will be a smaller increase than the last four hikes)ことを望んでいます。
アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)の会合が今週行われる。
そこで、FRBが再び利上げを行うことはほぼ確実です。
でも、投資家たちは、過去の4回の利上げよりも低い上昇率になることを望んでいます。
利上げが進むと、株価が下がるというのがその理由です。
“is all but guaranteed”で「ほぼ確実です」と訳しています。
“all but”は「ほとんど、~同然である」という意味。
“guaranteed”は「保証されている」という意味です。よって、「ほとんど保証されている」ということ。
FRB は過去 4 回の会合 (6 月、7 月、9 月、11 月) で金利を 4 分の 3 ポイント引き上げました(bumped up rates by three-quarters of percentage point)。 それは、今年初めの 2 回の小規模な利上げに続くものでした。 年初にゼロだった中央銀行の主要な短期金利は、現在3.75%から4%の範囲にあります(is now at a range of 3.7% to 4%)。
FRBは今年の6月、7月、9月、11月の会合で、いずれも金利を0.75%引き上げました。
これによって、今年初めはほとんど0%だった短期金利は、現在3.75%から4%ぐらいにまで引きあがっています。
これは、アメリカが物価が異常に高くなってしまったことを引き締めるために中央銀行が行っているものです。
夏ごろからは、インフレに対抗するために、徹底して金利を引き上げ続けるとパウエル議長は宣言していました。
期待されるのは、インフレ圧力が最終的に十分に緩和し始め(inflation pressures are finally starting to abate enough)、経済が不況に陥るのを回避するために 一連の小規模な利上げについて語っているFRB がピボットできるようになる(can pivot)ことです。
投資家たちが期待しているのは、金利引き上げ策の転換です。
そして、金融が緩和することによって、株価が上昇することを願っています。
“inflation pressures are finally starting to abate enough”で「インフレ圧力が最終的に十分に緩和し始める」と訳しています。
“abate”は「(インフレなどが)和らぐ、緩和する」という意味。
“pivot”はバスケットボールなどでよく使われる「ピポッド・ターン」の「ピポッド」です。
軸足を中心に切り替えすこと。すなわち、金利の引き上げが引き下げに変わることです。
しかし、それはそれほど単純ではないかもしれません(may not be that simple)。 政府は金曜日に、卸売価格の主要な指標である生産者物価指数が11月までの過去12か月で7.4%上昇した(a key measure of wholesale prices, the Producer Price Index, rose 7.4% over the pas 12 months through November)と報告した。 これは、予想された 7.2% よりも少し高かったが、8% の上昇から 10 月を通して減速となった。
でも、話はそんなに単純なものではないかもしれません。
政府は、金曜日に11月の生産者物価指数、いわゆるPPIを発表しました。
結果は、7.4%の上昇。
予想は7.2%だったので、予想よりも高い数値だった。
10月までは8%だったので、原則はしているものの、予想より低いという微妙な数値。
これをどのように評価するのか?というのはかなり難しいです。
今週は、消費者物価指数CPIが発表されるので、そちらにも注目が集まります。
今日は、12月のFRBの金利引き上げ予想について取り上げました。
今日も、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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