ハリウッドを代表する俳優、ブラッド・ピットが「顔を覚えられない病気を抱えているかもしれない」と告白したことが、海外メディアを中心に話題になりました。
世界的スターであり、多くの人と会う立場にある人物が抱える“見えない困難”。
それはいったいどんな病気なのでしょうか。
この記事では、ブラッド・ピットが語った失顔症(相貌失認症)について、
病気の概要から原因、そしてこの告白が持つ意味まで、わかりやすく整理していきます。

ブラッド・ピットが告白した病気「失顔症」とは
ブラッド・ピットは、海外メディアのインタビューで
「人の顔を覚えたり、認識したりすることがとても苦手だ」と語っています。
その結果、
- 相手の顔が分からず、何度も同じ人に自己紹介をしてしまう
- 冷たい、よそよそしい人だと思われてしまう
- 社交の場に強いストレスを感じる
といった悩みを長年抱えてきたそうです。
彼自身、正式な診断は受けていないものの、
その症状から失顔症(相貌失認症)ではないかと考えているといいます。
失顔症(相貌失認症)とはどんな病気か
失顔症(相貌失認症)とは、人の顔を見分けたり記憶したりすることが困難になる神経学的な障害です。
「顔の失明(フェイス・ブラインドネス)」と表現されることもあります。
重要なのは、
- 視力が悪いわけではない
- 知能や記憶力全体に問題があるわけでもない
という点です。
あくまで「顔」という情報を脳で処理する部分に、うまく機能しないところがあると考えられています。
日常生活で起こる具体的な困りごと
失顔症の人は、次のような方法で人を見分けることが多いと言われています。
- 髪型
- 服装
- 声
- 歩き方や雰囲気
そのため、髪型を変えられたり、服装が変わったりすると、
急に「誰かわからなくなる」ということが起こります。
本人は真剣に困っていても、周囲からは
- 無視された
- 覚えてもらえていない
- 感じが悪い
と誤解されやすい。
ここに、この病気のつらさがあります。
失顔症の原因|後天性と先天性
失顔症の原因は大きく2つに分けられます。
後天性の原因
- 脳卒中
- 事故などによる外傷性脳損傷
- 神経変性疾患
先天性の原因
- 生まれつき顔認識が苦手
- 家族内で似た傾向が見られる
先天性の場合、本人も「それが普通」だと思って生きてきたため、
大人になるまで気づかれないケースも多いとされています。
実は珍しくない?発症率は50人に1人とも
研究機関の推計では、
最大で50人に1人が何らかの失顔症の特性を持つ可能性があるとも言われています。
重症度には個人差があり、
- 日常生活に大きな支障が出る人
- 少し顔を覚えにくい程度の人
まで幅があります。
そのため、「病気」として認識されず、
性格の問題として誤解されている人も少なくありません。
失顔症を公表している有名人
ブラッド・ピット以外にも、
失顔症であることを公表している著名人がいます。
その一人が、IT業界の伝説的存在であるスティーブ・ウォズニアックです。
彼は、
- 髪型
- 服装
- 声
などで人を認識していると語っています。
「多くの人がこの特性を持っているが、目立つ形で現れない限り気づかれない」
この言葉は、失顔症という病気の本質をよく表しています。
失顔症は治るのか?診断や対処法
現在のところ、失顔症を完全に治す治療法は確立されていません。
ただし、
- 工夫による対処
- 周囲の理解
- 自分の特性を知ること
によって、生活のしづらさを軽減することは可能です。
「努力が足りない」「気にしすぎ」と片付けられる問題ではなく、
脳の特性として理解されることが重要だとされています。
過去の告白が、なぜ今になって注目されているのか
この告白が多くの共感を集めた理由は、
単に有名人の病気の話だからではありません。
- 成功していても
- 才能があっても
- 人から羨まれる立場でも
人には見えない困難があるという事実を、
静かに示してくれたからだと思います。
顔が覚えられない=冷たい人、ではない
失顔症の話題を知って、
「人は外から見える情報だけでは分からない」と、改めて感じました。
無愛想に見える人
距離を取っているように感じる人
その裏に、本人にもどうにもできない理由があるかもしれない。
ブラッド・ピットの告白は、
そうした想像力を私たちに思い出させてくれたように思います。
*なお、この記事のきっかけとなった海外メディアの英語原文を読みながら、
内容をもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
- ブラッド・ピットが語った病気は「失顔症(相貌失認症)」
- 顔を認識することが難しい神経学的な特性
- 決して珍しい病気ではない
- 周囲の理解がとても重要
有名人の告白をきっかけに、
こうした「見えない困難」への理解が広がることを願っています。



























































































































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