円安ドル高が進んでいます。
アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表され、さらに円安ドル高が進んだ。
日銀の2度目の為替介入もありそうです。
今日は、この話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
木曜日の朝、ニューヨークで米ドルは一時的に 147 円台後半まで上昇し、予想をわずかに上回る米国のインフレ率を示すデータが発表された後、32 年以上で最高水準に達しました。
In view of the consumer price index, many investors anticipated that U.S. interest rates will keep rising to fight inflation and decided to sell the Japanese currency as it brings relatively low returns under the country’s monetary easing policy, analysts say.
アナリストによると、消費者物価指数を考慮して、多くの投資家は、米国の金利がインフレと戦うために上昇し続けると予想し、日本の金融緩和政策の下で比較的低いリターンをもたらすため、日本の通貨を売却することを決定した.
The U.S. currency briefly rose to 147.66 yen, a level unseen since August 1990 after the Labor Department said the same day that the consumer price index rose 8.2 percent in September from a year earlier, exceeding the market projection of 8.1 percent.
9月の消費者物価指数が前年同月比8.2%上昇し、市場予測の8.1%を上回ったと労働省が発表した後、米国通貨は一時的に147.66円まで上昇し、1990年8月以来の水準となった。
The results have fueled speculation that the U.S. Federal Reserve will again raise interest rates by 0.75 percentage point at its next policy meeting in November, after deciding on rate hikes of the same size at the three previous meetings, to curb persistent price increases.
この結果を受けて、過去3回の会合で同規模の利上げを決定した後、しつこい物価上昇を抑えるため、連邦準備制度理事会は 11 月の次の政策会議で再び 0.75% 金利を引き上げるとの憶測が広がっています。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
木曜日の朝、ニューヨークで米ドルは一時的に 147 円台後半まで上昇し(rose briefly to the upper 147 yen range)、予想をわずかに上回る米国のインフレ率を示すデータが発表された後(following the release pf data showing slightly higher-than-expected U.S. inflation)、32 年以上で最高水準に達しました(hitting its highest level in over 32 years)。
木曜日の朝に円ドルの相場は、147円台後半まで上昇した。
これは、アメリカの9月の消費者物価指数が予想より高かったことが原因とみられています。
そして、147円というのは、32年ぶりの高水準だということです。
“rose briefly to the upper 147 yen range”で「一時的に147円台後半まで上昇した」と訳しています。
“briefly”は「一時的に、手短に」というような意味です。
アナリストによると、消費者物価指数を考慮して、多くの投資家は、米国の金利がインフレと戦うために上昇し続けると予想し(anticipated that U.S. interest rates will keep rising to fight inflation)、日本の金融緩和政策の下で比較的低いリターンをもたらすため(as it brings relatively low returns under the country’s monetary easing policy)、日本の通貨を売却することを決定した(decided to sell the Japanese currency).
円安ドル高は、アメリカの消費者物価指数が予想より高かったことが発端。
そうすると、アメリカのFRBは金利引き上げを継続することになる。
すると、一方で、金融緩和を続けている日本との金利の格差は大きくなる。
金利が高い方がいいので、お金がドルに流れる。
このことで円が売られ、ドルが買われることから、円安ドル高になるということ。
“as it brings relatively low returns under the country’s monetary easing policy”で「日本の金融緩和政策下で比較的低いリターンをもたらすため」と訳しています。
ここでの”as”は「~のため」という意味です。
9月の消費者物価指数が前年同月比8.2%上昇し(consumer price index rose 8.2 percent in September from a year earlier)、市場予測の8.1%を上回った(exceeding the market projection of 8.1 percent)と労働省が発表した後、米国通貨は一時的に147.66円まで上昇し、1990年8月以来の水準(a level unseen since August 1990)となった。
発表されたアメリカの消費者物価指数は、8.2%の上昇だった。
これは、予測されていた8.1%の上昇をわずかに上回った数字でした。
それでも、予想を上回ったということで、今後もFRBの金利引き上げが続くとの目測から、ドルは147.66円まで上昇した。
“exceeding the market projection of 8.1 percent”で「市場予測の8.1%を上回った」と訳しています。
“exceed”は「上回る」という意味。
“projection”は「予測、見積もり」という意味です。
この結果を受けて、過去3回の会合で同規模の利上げを決定した後、しつこい物価上昇を抑えるため(to curb persistent price increases)、連邦準備制度理事会は 11 月の次の政策会議で再び 0.75% 金利を引き上げるとの憶測が広がっています(have fueled speculation that the U.S. Federal Reserve will again raise interest rates by 0.75 percentage point)。
消費者物価指数が予想より高かったことを受けて、FRBが0.75%の金利の引き上げを行うとの憶測が広がっている。
この前にも0.75%の金利の引き上げを行ったのを、継続することになりそうだということです。
これによって、円安ドル高が進み、米国の株価は下落しました。
“have fueled speculation that the U.S. Federal Reserve will again raise interest rates by 0.75 percentage point”で「再び0.75%金利を引き上げるとの憶測が広がっている」と訳しています。
“fuel”は名詞では「燃料」という意味ですが、動詞では「あおる、刺激する」などの意味があります。
今日は、9月のアメリカの消費者物価指数が発表され、予想を上回ったため、円安ドル高が32年ぶりの水準まで上昇したという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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