ついに、井上尚弥選手がリング誌のパウンド・フォー・パウンドの第1位にランキングされました。
もちろん、日本人初の快挙。
当然、世界中の人々に名を轟かせることになります。
でも、その決定は全会一致とはいかず、5-4という僅差。
今後、2位のウシク選手と3位のクロフォード選手、4位のスペンス選手には、ビッグマッチが控えており、すぐに逆転されてしまう可能性も有ります。
でも、とにかく、日本人が初めて1位になったというのは、すごい業績です。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
「モンスター」は火曜日に日本の埼玉で偉大なノニト・ドネアの決定的な第2ラウンドの停止を記録したかもしれませんが、パウンド・フォー・パウンド1の高い位置に到達するという彼の目標は、最も厳しいスプリット・デシジョンによって実現されました。
By a 5-4 margin in a Ring ratings panel debate, three-weight world champion Naoya Inoue has made history by becoming the first Japanese national to sit atop the mythical rankings.
リングレーティングパネルの討論で5-4の差をつけて、3階級世界チャンピオンの井上尚弥は、架空のランキングのトップに立つ最初の日本人になることで歴史を築きました。
The reigning unified heavyweight titleholder Oleksandr Usyk will drop from No. 1 to No. 2, while Terence Crawford moves down a spot to No. 3.
トップに君臨している統一ヘビー級タイトル保持者のオレクサンドル・ウシクは1位から2位に下がり、テレンス・クロフォードは3位に下がります。
The rematch victory over Donaire was a massacre. Most of us predicted the win but few foresaw a one-sided blowout. Yes, Donaire is 39 years old, but that cannot be overplayed.
ドネアに対する再戦の勝利は虐殺でした。私たちのほとんどは勝利を予測しましたが、一方的な勝利を予見した人はほとんどいませんでした。はい、ドネアは39歳ですが、それを誇張することはできません。
My personal take was that Inoue deserved maximum credit for his most recent triumph and had earned the top spot on The Ring’s pound for pound list. “Nobody has done that to Donaire” agreed long-time Ring contributor Anson Wainwright.
私の個人的な見解は、井上が最近の勝利で最大の功績を認めるに値し、ザ・リングのパウンドフォーパウンドリストでトップの座を獲得したというものでした。「誰もドネアにそれをしなかった」と長年のリング寄稿者であるアンソン・ウェインライトは同意した。
However, several panel members still feel that Usyk reigns supreme. “Inoue is definitely the fighter of the moment, but his accomplishments do not usurp the Ukrainian’s. At least not yet.”
しかし、何人かのパネルメンバーはまだウシクが最高に君臨していると感じています。 「井上は間違いなく今のファイターですが、彼の業績はウクライナ人を奪うものではありません。少なくともまだです。」
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
「モンスター」は火曜日に日本の埼玉で偉大なノニト・ドネアに決定的な第2ラウンドの停止を記録したかもしれません(may have scored a decisive second-round stoppage of the great Nonito Donaire)が、パウンド・フォー・パウンドの1番高い位置に到達するという目標(his goal of reaching the lofty position of pound for pound No.1)は、最も厳しいスプリット・デシジョンによって実現されました(was realized by the tightest of split decisions)。
井上尚弥が、リング誌のパウンド・フォー・パウンドでついに1位になりました。
でも、その達成は、最も厳しいスプリット・デシジョンによるものであったと書かれています。
確かに、「モンスター」井上尚弥選手は、火曜日にノニト・ドネアを2回TKOで破りました。
でも、それで圧倒的多数でパウンド・フォー・パウンド1位というわけにはならなかったようです。
“may have scored a decisive second-round stoppage of the great Nonito Donaire”で「偉大なノニト・ドネアに決定的な第2ラウンドの停止を記録したかもしれない」と訳しています。
“may have scored”で「記録したかもしれない」と表現しています。
“may”の後に完了形を続けるという形です。
過去に完了したことについて「かもしれない」という意味を足しています。
このような表現ができると、英語の表現に深みが出ますよね。
リングレーティングパネルの討論で5-4の差をつけて(by a 5-4 margin in a Ring ratings panel debate)、3階級世界チャンピオンの井上尚弥は、架空のランキングのトップに立つ最初の日本人になることで歴史を築きました(has made history by becoming the first Japanese national to sit atop the mythical rankings)。
リング誌のランキングをつける討論で、5-4の差で井上尚弥選手は初めてのパウンド・フォー・パウンド1位になった。
パウンド・フォー・パウンドは、「仮に体重差がなかった場合に最強と目されるチャンピオンに与えられる称号」です。
“has made history by becoming the first Japanese national to sit atop the mythical rankings”で「架空のランキングのトップに立つ最初の日本人となることで歴史を築いた」と訳しています。
“mythical”は「神話の、架空の」という意味。
トップに君臨している統一ヘビー級タイトル保持者(the reigning unified heavyweight titleholder)のオレクサンドル・ウシクは1位から2位に下がり(will drop from No.1 to No.2)、テレンス・クロフォードは3位に下がります(moves down a spot to No.3)。
井上尚弥選手が今回、パウンド・フォー・パウンド1位になるまで、1位だった統一ヘビー級チャンピオンのオレクサンドル・ウシクは2位に下がりました。
また、2位だったテレンス・クロフォードも3位に下がりました。
井上尚弥選手は、3位から1位に上がりました。
“the reigning unified heavyweight titleholder”で「トップに君臨している統一ヘビー級タイトル保持者」と表現しています。
“reigning”は「〔競技などで〕トップに君臨している」という意味です。
ドネアに対する再戦の勝利は虐殺でした(was massacre)。
私たちのほとんどは勝利を予測しましたが(most of us predicted the win)、一方的な勝利を予見した人はほとんどいませんでした(few foresaw a one-side blowout)。
そう。ドネアは39歳ですが、それを誇張することはできません(cannot be overplayed)。
井上尚弥選手が勝つと予想している人は多かった。
でも、これだけ圧勝だと予想していた人は、ほとんどいなかった。
確かにドネアはもう39歳でしたが、それまでの2試合はKO勝ちで、さらに強くなった感じさえありました。
“few foresaw a one-side blowout”で「一方的な勝利を予見した人はほとんどいませんでした」と訳しています。
“foresee”は「予見する、予測する」という意味。
“blowout”は「一方的な勝利」という意味です。
“few”は”a few”でなく”few”だけなので、否定的な意味(「ほとんどいない」と訳す)というのは、中学英語で習いますよね。
私の個人的な見解(my personal take)は、井上が最近の勝利で最大の功績を認めるに値し(deserved maximum credit for his most recent triumph)、ザ・リングのパウンド・フォー・パウンドリストでトップの座を獲得したというものでした(had earned the top spot)。
「誰もドネアにそれをしなかった(Nobody has done that to Donaire)」と長年のリング寄稿者であるアンソン・ウエインライトは同意した。
長年のリング誌への寄稿者である、アンソン・ウエインライトさんの言葉が書かれています。
井上尚弥選手は、リング誌のパウンド・フォー・パウンドでトップの座を獲得したと思う。
これまで、誰もドネアをあんなふうに倒したボクサーはいなかった。
だから、最大の功績を認めるに値する。
“my personal take”で「私の個人的な見解」と表現しています。
ここでの”take”は名詞で「(個人の)見解」という意味です。
しかし、何人かのパネルメンバーはまだウシクが最高に君臨していると感じています(still feel that Usyk reigns supreme)。
「井上は間違いなく今のファイターです(definitely the fighter of the moment)が、彼の業績はウクライナ人を奪うものではありません(his accomplishments do not usurp the Ukrainian’s)。
少なくともまだです(at least not yet)。」
5人は井上尚弥選手のパウンド・フォー・パウンド1位を支持しました。
しかし、残りの4人はウシクを支持しました。
そのうちの1人のコメントが書かれています。
「井上尚弥選手は、間違いなく今この時の良いファイターだとは思います。
でも、ウシクの業績を上回るまでは行っていないと思う。
少なくとも、まだウシクの方が上だ」と言っていますね。
“definitely the fighter of the moment”で「間違いなく今のファイターだ」と訳しています。
“definitely”は「間違いなく、確かに」という意味。
英語の会話の中でも、相手の言葉に同意するときに”definitely”は使います。
“at least not yet”は「少なくともまだです」と表現しています。
そのまま覚えてしまってもいいぐらいの表現ですが、”at least”は「少なくとも」という意味。
“yet”は「まだ」という意味。
「少なくもまだそうではない」というのがもうちょっと丁寧に訳した意味ですね。
今日は、井上尚弥選手が伝統あるリング誌のパウンド・フォー・パウンド第1位についに選ばれたという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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