【英字新聞を読む】科学者によると、宇宙人がまだ地球に来ないのには理由があります!

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宇宙人はいるのでしょうか?

この問いは誰もが一度は考えたことがあると思います。

でも、この広い宇宙のどこかに文明があったとして、どうして地球に連絡を取って来ないのでしょうか?

これをフェルミのパラドックスと言うようです。

その新たな答えを考え出したという博士たちがいます。

その人たちの考えはどのようなものなのでしょうか?

今日はこの話題を取り上げようと思います。

まずは記事全体を読んでみたいと思います。

There's a reason why aliens haven’t visited Earth yet, say scientists
The Fermi paradox questions why aliens have never visited Earth despite the Universe being so old and so vast that races should have evolved interstellar travel and come calling by now. Now two scientists believe they may have the answer.
フェルミのパラドックスは、種族が恒星間航行を進化させ、今までにやってくるべきであるほど宇宙が非常に古くて広大であるにもかかわらず、なぜエイリアンが地球を訪れたことがないのか疑問に思っています。今、2人の科学者は彼らが答えを持っているかもしれないと信じています。

Astrobiologists Dr. Michael Wong, of the Carnegie Institution for Science in Washington, and Dr. Stuart Bartlett, of California Institute of Technology, have hypothesized that civilizations burn out when they grow too large and technical.
ワシントンのカーネギー科学研究所の宇宙生物学者であるマイケル・ウォン博士とカリフォルニア工科大学のスチュアート・バートレット博士は、文明が大きくなりすぎて技術的になると、文明が燃え尽きるという仮説を立てました。

Faced with an ever-growing population and eye-watering energy consumption, worlds hit a crisis point known as a “singularity” where innovation can no longer keep up with demand.
増え続ける人口と目を見張るようなエネルギー消費に直面して、世界は「特異性」として知られる危機的状況に直面し、イノベーションはもはや需要に追いつくことができなくなります。

The only alternative to collapse is to abandon “unyielding growth” and adopt a balance that allows survival but prevents the society moving any further forward, or venturing far from its own spot in the universe.
崩壊の唯一の代替策は、「ゆるぎない成長」を放棄し、生き残ることはできるが、社会がそれ以上前進することを妨げる、または宇宙のそれ自体の場所から遠く離れて冒険することを防ぐバランスを採用することです。

Writing in the Royal Society Open Science, Dr. Wong and Dr. Bartlett said: “We propose a new resolution to the Fermi paradox: civilizations either collapse from burnout or redirect themselves to prioritizing homeostasis, a state where cosmic expansion is no longer a goal, making them difficult to detect remotely.
王立協会のオープンサイエンスで書いたウォン博士とバートレット博士は、次のように述べています。私たちはフェミニパラドックスへの新しい解決を提案します。文明は燃え尽き症候群から崩壊するか、恒常性を優先することに自分自身を向け直し、宇宙の拡大がもはや目標ではなく、それらを遠隔で検出することを困難にしている状態になります。

Once on the path, life is likely to follow a similar trajectory to the civilizations of Earth, they claim, eventually organizing into a globally connected state, with technology that needs increasing amounts of energy to maintain growth.
一旦軌道に乗ると、生命は地球の文明と同様の軌道をたどる可能性が高いと彼らは主張し、成長を維持するためにますます多くのエネルギーを必要とする技術で、最終的には世界的に接続された状態に組織化されます。

Previous suggestions for why intelligent aliens have not already visited Earth, include the discovery of a physical difficulty which makes space travel infeasible, whether related to astronomy, biology or engineering.
インテリジェントなエイリアンがまだ地球を訪れていない理由についての以前の提案には、天文学、生物学、工学に関係なく、宇宙旅行を実行不可能にする物理的な困難の発見が含まれています。

It is also possible that advanced civilizations arose too recently, and too far away, for aliens to have reached us yet.
高度な文明があまりにも最近、そしてあまりにも遠くに発生したために、エイリアンがまだ私たちに到達していない可能性もあります。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

The Fermi paradox questions why aliens have never visited Earth despite the Universe being so old and so vast that races should have evolved interstellar travel and come calling by now. Now two scientists believe they may have the answer.
フェルミのパラドックスは、種族が恒星間航行を進化させ、今までにやってくるべきであるほど宇宙が非常に古くて広大であるにもかかわらず、なぜエイリアンが地球を訪れたことがないのか疑問に思っています。今、2人の科学者は彼らが答えを持っているかもしれないと信じています。

フェルミのパラドックスは、種族が恒星間航行を進化させ(have evolved interstellar travel)、今までにやってくるべきであるほど宇宙が非常に古くて広大でもあるにもかかわらず(despite the Universe being so old and so vast)なぜエイリアンが地球を訪れたことがないのか(why aliens have never visited Earth)疑問に思っています。

今、2人の科学者は彼らが答えを持っているかもしれないと信じています(believe they may have the answer)。

フェルミのパラドックスというのがあるらしいです。

簡単に言うと、「宇宙人がいるならなぜ連絡してこないか」という疑問らしい。

これだけ広くて古い宇宙で、エイリアンがいるかもしれないはずなのに、なぜ彼らは連絡してこないのか?

その疑問に対して、分かったかもしれないという2人の科学者がいるようです。

“despite the Universe being so old and so vast”で「宇宙が非常に古くて非常に大きいにも関わらず」と訳しています

“despite ~”は「~にも関わらず」という意味の前置詞。よく使う言い回しです。

Astrobiologists Dr. Michael Wong, of the Carnegie Institution for Science in Washington, and Dr. Stuart Bartlett, of California Institute of Technology, have hypothesized that civilizations burn out when they grow too large and technical.
ワシントンのカーネギー科学研究所の宇宙生物学者であるマイケル・ウォン博士とカリフォルニア工科大学のスチュアート・バートレット博士は、文明が大きくなりすぎて技術的になると、文明が燃え尽きるという仮説を立てました。

ワシントンのカーネギー科学研究所の宇宙生物学者であるマイケル・ウォン博士とカリフォルニア工科大学のスチュアート・バートレット博士は、文明が大きくなりすぎて技術的になると、文明が燃え尽きる(civilizations burn out when they grow too large and technical)という仮説を立てました(have hypothesized)

カーネギー科学研究所のウォン博士とカリフォルニア工科大学のバートレット博士が仮説を立てた。

文明というのは、大きくなりすぎて技術的になると、燃え尽きてしまう。

その結果、宇宙の他の星で文明があったとしても、連絡を取ってこれないのだということのようです。

“civilizations burn out when they grow too large and technical”で「文明が大きくなりすぎて技術的になると、文明が燃え尽きる」と表現しています。

“when”以下で「~のとき、~になると」と言っていますね。

Faced with an ever-growing population and eye-watering energy consumption, worlds hit a crisis point known as a “singularity” where innovation can no longer keep up with demand.
増え続ける人口と目を見張るようなエネルギー消費に直面して、世界は「特異性」として知られる危機的状況に直面し、イノベーションはもはや需要に追いつくことができなくなります。

増え続ける人口と目を見張るようなエネルギー消費に直面して(faced with an ever-growing population and eye-watering energy consumption)世界は「特異点」として知られる危機的状況に直面し(hit a crisis point known as a “singularity”イノベーションはもはや需要に追いつくことができなくなります(innovation can no longer keep up with demand)

文明は、やがて、増え続ける人口と大量エネルギー消費に直面する。

そうすると、世界は「特異点」として知られる危機的状況になる。

「特異点」というのは、「普通の状態に比べて異常な状態になるところ」という意味のようです。

そして、イノベーションはもはや需要に追いつくことができなくなる。

もう、後戻りできないような状況になるということのようです。

なんか、今の地球と同じような状況ということを言っているような感じさえします。

“innovation can no longer keep up with demand”で「イノベーションはもはや需要に追いつくことができなくなる」と表現しています

“no longer”は「もはや~ではない」という意味。

“keep up with ~”は、「~に送れずについて行く」という意味です。

The only alternative to collapse is to abandon “unyielding growth” and adopt a balance that allows survival but prevents the society moving any further forward, or venturing far from its own spot in the universe.
崩壊の唯一の代替策は、「ゆるぎない成長」を放棄し、生き残ることはできるが、社会がそれ以上前進することを妨げる、または宇宙のそれ自体の場所から遠く離れて冒険することを防ぐバランスを採用することです。

崩壊の唯一の代替策(the only alternative to collapse)は、「ゆるぎない成長」を放棄し(abandon “unyielding growth”)生き残ることはできるが、社会がそれ以上前進することを妨げる(survival but prevents the society moving any further forward)、または宇宙のそれ自体の場所から遠く離れて冒険する(venturing far from its own spot in the universe)ことを許すというバランスを採用することです(adopt a balance)

このように、文明は「特異点」を越えて崩壊に向かってしまう。

でも、それを避ける唯一の代替策は、それまでの成長を放棄すること。

そして、生き残ることはできるけれども、それ以上、発展しないということを選択する。

その結果、宇宙の端っこで、細々と生き残るしか選択はないと言っています。

そうすると、バランスを取った中で文明は生き残ることができる。

“the only alternative to collapse”で「崩壊の唯一の大対策」と訳しています

“alternative”は「代替、代替策」という意味。

“collapse”は「崩壊する」という意味ですね。

Writing in the Royal Society Open Science, Dr. Wong and Dr. Bartlett said: “We propose a new resolution to the Fermi paradox: civilizations either collapse from burnout or redirect themselves to prioritizing homeostasis, a state where cosmic expansion is no longer a goal, making them difficult to detect remotely.
王立協会のオープンサイエンスで書いたウォン博士とバートレット博士は、次のように述べています。私たちはフェルミパラドックスへの新しい解決を提案します。文明は燃え尽き症候群から崩壊するか、恒常性を優先することに自分自身を向け直し、宇宙の拡大がもはや目標ではなく、それらを遠隔で検出することを困難にしている状態になります。

王立協会のオープンサイエンスで書いたウォン博士とバートレット博士は次のように述べています。

私たちはフェルミのパラドックスへの新しい解決を提案します(propose a new solution to the Fermi paradox)

文明は燃え尽き症候群から崩壊する(collapse from burnout)か、恒常性を優先することに自分自身を向けなおし(redirect themselves to prioritize homeostasis)宇宙の拡大がもはや目標でなく(cosmic expansion is no longer a goal)それらを遠隔で検出することを困難にしている(making them difficult to detect remotely)状態になります。

ウォン博士とバートレット博士の論文の内容が書かれています。

彼らは、フェルミのパラドックスへの新しい回答を提案する、と言っています。

宇宙のどこかで発生した文明は、やがて燃え尽き症候群で崩壊するか、生き残ることを選択するかのどちらかになる。

そして、生き残った場合には、もはや宇宙への拡大を目標としなくなる。

すると、宇宙に対して何も行わなくなって、その結果他から検出することが困難になる。

だから、エイリアンはやってこないし、何も連絡が来ないのだ。と言っています。

“making them difficult to detect remotely”で「それらを遠隔で検出することを困難にする」と表現しています。

“detect”は「見つける、見破る、検出する」という意味の動詞。

“remotely”は「遠隔で、リモートで」という意味の副詞です。

Once on the path, life is likely to follow a similar trajectory to the civilizations of Earth, they claim, eventually organizing into a globally connected state, with technology that needs increasing amounts of energy to maintain growth.
一旦軌道に乗ると、生命は地球の文明と同様の軌道をたどる可能性が高いと彼らは主張し、成長を維持するためにますます多くのエネルギーを必要とする技術で、最終的には世界的に接続された状態に組織化されます。

一旦軌道に乗ると(once on the path)、生命は地球の文明と同様の軌道をたどる可能性が高い(is likely to follow a similar trajectory)彼らは主張する(they claim)

成長を維持するためにますます多くのエネルギーを必要とする技術で(with technology that needs increasing amounts of energy to maintain growth)最終的には世界的に接続された状態に組織化される(eventually organizing into a globally connected state)

一旦、文明が発達の軌道に乗ると、地球と同じような軌道をたどる可能性が高い。

どんどん人口が増えて行って、成長を維持するためにエネルギーを消費する。

そして、技術でつながって、その星全体が1つに接続されたような状況になってくる。

そのように、ウォン博士とバートレット博士は主張しています。

“once on the path”で「一旦軌道に乗ると」と表現しています。

仮定の表現をしています。

Previous suggestions for why intelligent aliens have not already visited Earth, include the discovery of a physical difficulty which makes space travel infeasible, whether related to astronomy, biology or engineering.
インテリジェントなエイリアンがまだ地球を訪れていない理由についての以前の提案には、天文学、生物学、工学に関係なく、宇宙旅行を実行不可能にする物理的な困難の発見が含まれています。

インテリジェントなエイリアンがまだ地球を訪れていない理由(why intelligent aliens have not already visited Earth)について、以前の提案には、天文学、生物学、工学に関係なく、宇宙旅行を実行不可能にする物理学的な困難の発見が含まれています(include the discovery of a physical difficulty which makes space travel infeasible)

ウォン博士とバートレット博士の発表以前のフェルミのパラドックスへの回答にはいろんな理由があった。

天文学的、生物学的、工学的に不可能だというものもあったようです。

そして、物理学的にも宇宙旅行が実行不可能だという発見も含まれている。

“include the discovery of a physical difficulty which makes space travel infeasible”で「宇宙旅行を実行不可能にする物理学的な困難の発見が含まれている」と表現しています。

“infeasible”は「実行不可能な」という意味。

“feasibility”「実行可能性」から想像して理解できる単語。

It is also possible that advanced civilizations arose too recently, and too far away, for aliens to have reached us yet.
高度な文明があまりにも最近、そしてあまりにも遠くに発生したために、エイリアンがまだ私たちに到達していない可能性もあります。

高度な文明があまりにも最近そしてあまりにも遠くに発生した(advanced civilizations arose too recently, and too far away)ために、エイリアンがまだ私たちに到達していない(aliens to have reached us yet)可能性もあります。

高度な文明があまりにも最近、またはあまりにも遠くに発生したために、エイリアンが私たちに到達していない可能性もある。

でも、私たち地球の人類もまだ、せいぜい月に行ったぐらいでしかないのですから、なかなか難しいですね。

何らかの信号を宇宙に向かって送って、それを受け取ってもらうというのは可能性があるのかもしれません。

“It is also possible that ~”で「~という可能性もある」という表現をしています。

この表現はよく使われる表現なので、覚えておきたいですね。

今日は、宇宙人はなぜ我々のところに何の連絡もないのか?というフェルミのパラドックスに対する新しい考え方の記事を読んできました。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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