ロシアのウクライナ侵攻の余波が違ったところにも出てきています。
これまでNATOへの加盟をしてこなかった北欧のフィンランドがNATOへの加盟を支持しました。
まぁ、横の国が侵略を受けているのを見ると不安になるもの分かります。
一方で、それを受けてロシアは報復の可能性に言及しています。
今日はこの話題を取り上げようと思います。
まずは記事全体を読んでみたいと思います。
ロシアのウクライナ侵攻が始まって2カ月以上経っています。どうも、ロシアはすぐにウクライナを降参させることができると思っていたようですが、全然そうはなっていない。その理由の一つにロシア軍の戦車が抱える致命的な弱点があるようです。それが「びっくり箱効果」。ロシア軍の戦車が抱える「びっくり箱効果」とは何なんでしょうか?今日はこの話題を取り上げようと思います。まずは記事全体を読んでみたいと思います。Russian tanks with their tops blown off are just the latest sign that Russia's invasion of Ukraine ... 【英字新聞を読む】ウクライナにあるロシアの戦車には「びっくり箱効果」の設計上... - こうぷーぶろぐ |
フィンランドの大統領と首相は木曜日にNATOに加盟することへの支持を発表し、ロシアと800マイルの国境を共有する北欧国を米国主導の軍事同盟の加盟に一歩近づけた。
The Kremlin has responded by saying the move would be a threat to Russia and warned of possible retaliation.
クレムリンは、この動きはロシアにとって脅威となるだろうと述べ、報復の可能性について警告した。
In the joint statement, Niinisto and Marin said: "NATO membership would strengthen Finland's security. As a member of NATO, Finland would strengthen the entire defence alliance.
共同声明の中で、ニーニストとマリンは次のように述べています。「NATO加盟はフィンランドの安全を強化します。NATOの加盟国として、フィンランドは防衛同盟全体を強化します。
Later on Thursday, Russia's Foreign Ministry said the Finnish statement marked a "radical change in the country's foreign policy" and warned of countermeasures. "Helsinki must be aware of the responsibility and consequences of such a move," said the ministry.
木曜日の遅く、ロシアの外務省は、フィンランドの声明は「国の外交政策の根本的な変化」を示し、対策について警告したと述べた。 「ヘルシンキはそのような動きの責任と結果を認識しなければならない」と同省は述べた。
Finland's possible accession to NATO would cause serious damage to bilateral Russian-Finnish relations, which are maintaining stability and security in the Northern European region, the ministry said.
フィンランドがNATOに加盟する可能性は、北欧地域の安定と安全を維持しているロシアとフィンランドの二国間関係に深刻な打撃を与えるだろうと同省は述べた。
"Russia will be forced to take retaliatory steps, both of a military-technical and other nature, in order to stop the threats to its national security that arise in this regard," it said.
「ロシアは、この点で生じる国家安全保障への脅威を阻止するために、軍事技術的およびその他の性質の両方で報復措置を講じることを余儀なくされるだろう」と述べた。
では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。
フィンランドの大統領と首相は木曜日にNATOに加盟することへの支持を発表し(announced their support for joining NATO)、ロシアと800マイルの国境を共有する北欧国(the Nordic nation which shares an 800-mile border with Russia)を米国主導の軍事同盟への加盟に一歩近づけた(one step closer to membership of the US-led military alliance)。
ロシアと国境を接するフィンランドが、NATOへの加盟を本格的に進めているようです。
フィンランドの大統領と首相が、木曜日にNATOへの加盟を支持することを発表した。
このことは、ロシアにとっては大きな脅威となるようです。
"the Nordic nation which shares an 800-mile border with Russia"で「ロシアと800マイルの国境を共有する北欧国と訳しています。
まず"the Nordic nation"「北欧国」という風に大事な言葉をいってから、
"which shares an 800-mile border with Russia"「ロシアと800マイルの国境を共有する」と関係代名詞で説明するのが、英語の語順です。
クレムリンは、この動きはロシアにとって脅威となるだろうと述べ(has responded by saying move would be a threat to Russia)、報復の可能性について警告した(warned of possible retaliation)。
「クレムリン」というのは、もちろん、ロシア政府という意味。
ロシア政府は、フィンランドのNATO加盟の支持表明に対して、すぐに反応をした。
そして、その動きは、ロシアにとって脅威だと述べた。
ここまではよくわかります。
隣国が敵対する軍事同盟に加入する意思を固めたことが、脅威になるのはその通りです。
でも、なぜそれが報復の可能性の警告になるのかが良くわからないですね。
"warned of possible retaliation"で「報復の可能性について警告した」と訳しています。
"retaliation"は「報復、仕返し」という意味。
声明の中で、ニーニストとマリンは次のように述べています。
「NATO加盟はフィンランドの安全を強化する(would strengthen Finland's security)。NATOの加盟国として(as a member of NATO)、フィンランドは防衛同盟全体を強化します(would strengthen the entire defense alliance) 。」
フィンランドの大統領のニーニストと首相のマリンが声明で話をしています。
NATOの加盟がフィンランドの安全を強化する。
NATO加盟国として防衛同盟全体を強化する。と。
実際にロシアは隣国のウクライナに侵攻しましたからね。
ロシアと国境を接するフィンランドは、脅威を感じているんだと思います。
でも、自国のNATO加盟がNATO防衛同盟全体を強化するとまで言うと、ロシアもちょっと思うところがあるというのも理解できますね。
"would strengthen the entire defense alliance"で「防衛同盟全体を強化する」と表現しています。
"entire"は「全体の」という意味。
"alliance"は「同盟」ですね。両方ともよく使う単語です。
木曜日の遅く、ロシアの外務省は、フィンランドの声明は「国の外交政策の根本的な変化」を示し(marked a "radical change in the country's foreign policy")、対策について警告した(warned of countermeasures)と述べた。
「ヘルシンキはそのような動きの責任と結果を認識しなければならない(must be aware of the responsibility and consequences of such a move)」と同省は述べた。
フィンランドの声明に対する、ロシア外務省の対応が書かれています。
ロシアの外務省は、「フィンランドの声明が国の外交政策の根本的な変化を示し、フィンランド政府はその責任と結果を認識しなければならない」と述べています。
ちょっと、脅しも入っていますね。
"must be aware of the responsibility and consequences of such a move"で「そのような動きの責任と結果を認識しなければならない」と訳しています。
"be aware of ~"で「~を認識する、知っている、承知している」という意味です。
フィンランドがNATOに加盟する可能性(Finland's possible accession to NATO)は、北欧地域の安定と安全を維持しているロシアとフィンランドの二国間関係に深刻な打撃を与えるだろう(would cause serious damage to bilateral Russian-Finnish relations)と同省は述べた。
ロシアの外務省のコメントが続きます。
フィンランドのNATOに加盟する可能性は、北欧地域の安定と安全に影響が大きい。
ロシアとフィンランドの関係に深刻な打撃がある。
二国間に軋轢が生れると言っています。
"would cause serious damage to bilateral Russian-Finnish relations"で「ロシアとフィンランドの二国間関係に深刻な打撃を与えるだろう」と表現しています。
"bilateral"は「二国間の、両面がある、左右対称の」というような意味があります。
「ロシアは、この点で生じる国家安全保障への脅威を阻止するために(in order to stop the threats)、軍事技術およびその他の性質の両方で(both of a military-technical and other nature)報復措置を講じることを余儀なくされるだろう(will be forced to take retaliatory steps)」と述べた。
ロシア外務省はさらに続けています。
フィンランドがNATOに参加するということで、ロシアは国家安全保障への脅威を阻止する必要がある。
そのために、軍事技術やその他の方法で報復措置をすることを余儀なくされるだろう。と。
余儀なくされると言っているところに意味がありますね。
フィンランドがNATOに加盟するというので、やむを得ずロシアとしても対抗措置が必要となる。
自分たちが望んでいるわけではないということですね。
でも、報復まで必要だとは思わないですけどね。
"will be forced to take retaliatory steps"で「報復措置を講じることを余儀なくされるだろう」と表現しています。
"be forced to ~"で「~を強いられる、強制される、余儀なくされる」という意味です。
今日は、フィンランドがNATOへの加盟を支持し、それに対してロシアが報復を示唆したという話題を取り上げました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
こうぷー
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