断酒・禁酒のリアル|やめたいと思ったあなたへ最初に読んでほしいこと

断酒を考え始めた人の静かな決意と回復の始まりを象徴する夜明けの光のイメージ 断酒・禁酒のリアル

断酒を考え始めた人の静かな決意と回復の始まりを象徴する夜明けの光のイメージ

「もう、お酒をやめたい。」

そう思いながらも、やめられない自分に悩んでいませんか。

体の不調、後悔、失敗、そして「このままでいいのか」という違和感。
「今日こそ飲まない」と決めたのに、気がつけばグラスを手にしている――。

断酒や禁酒を考え始めたとき、多くの人が最初にぶつかるのは、
「どうやってやめればいいのか分からない」
という壁です。

インターネットには様々な方法が紹介されています。
意志の力、習慣化、代替行動、節酒、運動、瞑想…。

けれど実際には、
それらを試してもうまくいかず、
「自分は意思が弱いのではないか」と苦しくなる人も少なくありません。

私自身も、かつて同じ場所に立っていました。

そして今、断酒を続けて2400日以上が過ぎました。

断酒によって人生は確実に変わりました。
しかし同時に、「変わらなかったこと」や、
やめる過程で見えてきた現実もあります。

この記事では、

  • 断酒を考え始めた人が最初に知っておくべきこと
  • やめる前に理解しておくと楽になる考え方
  • 実際に続けるための現実的な視点

を、実体験ベースでお伝えします。

もしあなたが今、

  • お酒との付き合い方に悩んでいる
  • 本当はやめたいと思っている
  • でも不安で踏み出せない

そんな状態にいるなら、
この記事が「最初の一歩」を踏み出す助けになれば嬉しいです。

断酒は、我慢の物語ではありません。
それは、自分自身を取り戻していく過程です。

👉 断酒を続ける中で見えてくる現実については、こちらの記事でも詳しく書いています。

  1. なぜ「やめたいのにやめられない」のか
  2. 断酒を考え始めた人が最初に感じる不安
    1. ストレス解消ができなくなるのではないか
    2. 人間関係が変わってしまうのではないか
    3. 楽しみがなくなるのではないか
    4. 眠れなくなるのではないか
  3. 私が断酒前に抱えていた現実
    1. いつか必ずバレるという恐怖
    2. 家族の信用を失った瞬間
    3. 自己嫌悪は、ほとんどなかった
    4. 「このままでいいのか」という違和感
  4. 断酒して変わったこと(メリット)
    1. 朝の目覚めが確実に変わった
    2. 体調面の変化は想像以上だった
    3. 思考がクリアになり、知的好奇心が戻った
    4. お酒を「考えなくなった」という変化
    5. 人生の密度が上がった感覚
  5. 断酒しても変わらなかったこと(重要)
    1. 人間関係は自然には修復されない
    2. 人生の課題はそのまま残る
    3. 感情の波は今もある
    4. それでも対処できる自分になっていく
  6. 断酒が続く人に共通する考え方
    1. 完璧を目指さない
    2. 一日単位で考える
    3. 「やめる」ではなく「距離を置く」
    4. 自分を責めない
  7. これから断酒を始める人へ
    1. 最初のステップ
    2. 今日だけ飲まない
    3. 飲みたくなる時間帯を変える
    4. 代替となる飲み物・行動を用意する
    5. 環境を整える
  8. 断酒は「我慢」ではなく「回復の過程」
    1. 自分を取り戻していくプロセス
    2. 本来の自分に戻っていく感覚
    3. 静かな安心感が育っていく
  9. もし今うまくいかなくても
    1. 失敗ではありません
    2. 回復には揺れがある
    3. 再スタートは何度でもできる
  10. まとめ|断酒は人生を取り戻す選択

なぜ「やめたいのにやめられない」のか

お酒をやめたいと思っているのに、やめられない。
そのことで、自分の意志の弱さを責めてしまう人は少なくありません。

しかし、これは意志の問題ではありません。

アルコールには依存性があります。
そして飲酒は、単なる習慣ではなく、脳の報酬システムと深く結びついています。

お酒を飲むと、脳内ではドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、
一時的にリラックス感や快感が生まれます。

仕事の後に飲む。
ストレスを感じた日に飲む。
人間関係で疲れた夜に飲む。

こうした体験を繰り返すことで、

「飲めば楽になる」
「飲めば安心できる」

という回路が、無意識のうちに形成されていきます。

やがてそれは、意思決定ではなく反射的な行動に近いものになります。

さらに、生活の中に組み込まれた習慣も影響します。

  • 帰宅したら冷蔵庫を開ける
  • 食事と一緒に飲む
  • 週末は飲むのが当たり前
  • 飲み会で断りづらい空気

こうした環境や行動パターンが重なることで、
「飲まない選択」は想像以上に難しくなります。

つまり、

やめられないのは意志が弱いからではなく、
脳の仕組みと習慣が積み重なった結果なのです。

これは多くの人に起きる自然な反応であり、
特別なことではありません。

まずそのことを理解するだけでも、
自分を責める気持ちは少し和らぐはずです。

👉 断酒初期に感じやすい心の揺れについては、こちらの記事でも触れています。

断酒は、意志の力だけで戦うものではありません。
仕組みを理解し、環境を整え、少しずつ行動を変えていく過程です。

断酒を考え始めた人が最初に感じる不安

お酒をやめたいと思ったとき、
多くの人が最初に感じるのは期待ではなく、不安です。

「やめた方がいい」と頭では分かっていても、
いざやめることを想像すると、さまざまな心配が浮かんできます。

たとえば――

ストレス解消ができなくなるのではないか

これまでお酒は、
疲れや緊張をやわらげる手段だったかもしれません。

飲まなくなったら、
ストレスの逃し場がなくなるのではないか。
気持ちが持たなくなるのではないか。

そんな不安を感じるのは自然なことです。


人間関係が変わってしまうのではないか

飲み会の場で断ったら空気が悪くなるのではないか。
付き合いが悪いと思われるのではないか。
仕事やプライベートの仲間との距離ができてしまうのではないか。

お酒が人間関係の潤滑油になっていると感じている人ほど、
この不安は大きくなります。


楽しみがなくなるのではないか

一日の終わりの一杯。
週末のリラックス時間。
特別な日の乾杯。

それらがなくなったら、
人生の楽しみが減ってしまうのではないか。

そんな気持ちがよぎることもあるでしょう。


眠れなくなるのではないか

寝酒の習慣がある人ほど、
飲まないと眠れないのではないかと不安になります。

実際、断酒初期には睡眠のリズムが乱れることもあり、
この不安は決して的外れではありません


これらの不安は、どれも特別なものではありません。
断酒を考え始めた多くの人が、同じように感じています。

そして大切なのは、
これらの不安を感じること自体が間違っているわけではない、
ということです。

人は、これまで頼ってきたものを手放そうとするとき、
本能的に不安を感じます。

それは弱さではなく、自然な反応です。

断酒は、何かを失う決断のように感じられるかもしれません。
しかし実際には、失うものよりも、取り戻していくものの方が多い――
そのことは、少しずつ見えてくるはずです。

私が断酒前に抱えていた現実

断酒を考えるようになる前、
私は「このままで大丈夫なのだろうか」という違和感を抱えながら生活していました。

表面的には日常は回っていました。
仕事もしている。社会生活も送っている。
周囲から見れば、特別な問題があるようには見えなかったと思います。

それでも心の奥には、消えない感覚がありました。

「このままでは、どこかで破綻するかもしれない」

そんな不安でした。


いつか必ずバレるという恐怖

飲酒していた頃、
一番つらかったのは「いつかバレる」という恐怖でした。

バレたら、とんでもないことになる。
そう分かっていながら、飲まずにはいられない。

自分では

  • 大量には飲んでいない
  • 気をつけている
  • コントロールできている

つもりでした。

でも今振り返ると、
かなり早い段階で周囲には伝わっていたのかもしれません。


家族の信用を失った瞬間

決定的だったのは、
隠れて飲んでいたことが発覚したときでした。

その瞬間、
家族の信用が崩れていくのを感じました。

暴言や暴力があったわけではありません。
しかし私は慢性膵炎を患っており、
飲酒が発覚するたびに家族に大きな不安を与えていました。

心配をかけていると分かっていながら、
やめられない自分がいました。

※体調不良が強い場合は、医療機関への相談も選択肢です。


自己嫌悪は、ほとんどなかった

家族の信用を裏切るような行動をしているのですから、
後悔や自己嫌悪があってもおかしくない。

断酒を長く続けた今なら、そう思います。

しかし実際には、当時の私は
そのような念をほとんど抱いていませんでした。

そこが、お酒にとらわれているときの
考え方の怖さでもあると思います。

私の中にあったのは、むしろ次のような思いでした。

「しんどい思いをして働いているのだから、これぐらいの楽しみがあってもいい」
「たったこれぐらいの楽しみもないのなら、何を楽しみに生きていけばいいのか」
「これぐらいの楽しみは許されてもいいはずだ」

こうした考えが、繰り返し浮かんできました。


「このままでいいのか」という違和感

決定的な事件があったわけではありません。
大きな失敗をしたわけでもありません。

それでも、
家族の信頼を裏切りながら隠れて飲酒を繰り返す中で、

このままの生活を続けていいのか
このまま年を重ねていくのか
本当に自分は望む人生を生きているのか

という違和感が、静かに積み重なっていきました。


その違和感は、
ある日突然生まれたものではありません。

👉 私自身が断酒を決意するまでの心の変化については、こちらに詳しく書いています。

小さな不安や迷いが積み重なり、
少しずつ輪郭を持ちはじめたものでした。

そして今回、断酒を始めるにあたって、
私はようやく認めざるを得なくなりました。

「自分は、本当は変わりたいと思っているのではないか」

と。

断酒して変わったこと(メリット)

断酒を始める前、
私は「お酒をやめれば人生が一気に好転する」と期待していたわけではありません。

前述した通り、むしろ、人生の楽しみがなくなってしまうのではないかと思っていました。

それでも、続ける中で確かに変わっていったことがあります。

それらは劇的な変化というより、
日常の質が静かに変わっていくような感覚でした。


朝の目覚めが確実に変わった

飲酒していた頃は、
二日酔いで動けないほどでなくても、

  • 体が重い
  • 頭がぼんやりする
  • 本調子になるまで時間がかかる

そんな朝が少なくありませんでした。

断酒をしてからは、
朝のスタートが明らかに軽くなりました。

「昨日の影響を引きずらない」
というだけで、1日の密度は大きく変わります。


体調面の変化は想像以上だった

大きな病気が治る、といった劇的な変化ではありません。

しかし、日常的な体の不調は確実に減りました。

  • 口内炎ができなくなった
  • 胃腸の不快感が減った
  • 疲労の回復が早くなった

特に、

「前日の飲酒で、翌朝がつぶれる日がなくなった。」

ことの影響は大きいと感じています。


思考がクリアになり、知的好奇心が戻った

思考が常にクリアになったことは、断酒による変化の中でも最も大きいものの一つです。

飲酒していた頃は、
物忘れが増えたと感じる時期もありました。
年齢のせいかと思っていましたが、
現在、思考がいつもクリアなことからすると、
お酒の影響だったのではないかと感じています。

また、断酒後、最も大きく感じている変化の一つは、
考えることそのものが楽しくなったことです。

  • 英語学習
  • ブログ執筆
  • ウェブライティングの副業
  • 投資の研究

新しいことに挑戦し、試行錯誤する量が
圧倒的に増えました。

頭がクリアな状態で思考できることは、
想像以上の価値があります。

👉 断酒後に思考や生き方がどう変わったかは、こちらの記事でもまとめています。


お酒を「考えなくなった」という変化

かくれ飲みをしていたころは、

  • いつ、どこで飲むのか
  • どうやって分からないように飲むのか
  • 飲んでしまったけどバレないか

という、今から考えると無駄な思考に、
多くの時間とエネルギーを使っていました。

断酒1年目の頃は、
嫌なことがあると、意識的か無意識的かに関わらず、
お酒が頭をよぎる瞬間がありました。

しかし今は違います。

どれだけ嫌なことがあっても、
お酒と結びつくことがありません。

これは、想像していなかった変化でした。

「我慢している」のではなく、
選択肢として浮かばない。

その状態に、時間をかけて変わっていきました。


人生の密度が上がった感覚

飲酒していた頃は、
飲んでいる時間だけでなく、
翌日に失われる時間もありました。

断酒後は、

  • 夜の時間の使い方
  • 朝のスタート
  • 集中できる時間

すべてが積み重なり、
人生の密度が確実に上がったと感じています。

また、すべてを自己責任として選択して過ごしていることで、
毎日を納得し、充実して生きられている感覚もあります。


断酒は、人生を魔法のように変えるものではありません。
しかし、日々の質を静かに整えていく力は確かにあります。

その変化は、
続けていく中で少しずつ実感できるものです。

断酒しても変わらなかったこと(重要)

断酒を続けていると、人生のすべてが良くなる――
そんなイメージを持たれることがあります。

しかし実際には、
断酒は魔法ではありません。

お酒をやめたからといって、
人生の問題そのものが消えるわけではありません。

人間関係は自然には修復されない

私は、断酒をすれば
家族との関係も自然に回復するのではないかと、
どこかで期待していました。

けれど現実は違いました。

長い時間をかけて失った信頼は、
同じように時間をかけてしか戻りません。

断酒は、信用を一瞬で取り戻す魔法ではありません。

それでも、信頼を回復するための
土台にはなります。


人生の課題はそのまま残る

仕事の悩み。
人間関係の難しさ。
将来への不安。

断酒をしても、
それらが消えることはありません。

むしろ、お酒で紛らわせる手段がなくなる分、
正面から向き合う必要があります。

ある意味で、断酒は
楽な道ではないのかもしれません。


感情の波は今もある

断酒をすれば、
いつも穏やかな気持ちで過ごせるようになる――
そう思っていた時期もありました。

しかし実際には、

落ち込む日もある
不安になることもある
イライラすることもある

人間としての感情は、変わらず存在します。

違うのは、
それらをごまかさずに受け止めるようになったことです。


それでも対処できる自分になっていく

断酒によって、
問題が消えるわけではありません。

しかし、

逃げずに考える力
受け止める力
対処する力

は、確実に育っていきます。

問題のない人生になるのではなく、
問題に向き合える自分になっていく。

断酒によって起きた変化は、
その点にあるのだと感じています。


断酒は人生を一気に好転させるものではありません。
けれど、人生と誠実に向き合うための土台にはなります。

ここから先は、「どう続けるか」をもう少し具体的に書きます。

断酒が続く人に共通する考え方

断酒は、意志の強さだけで続くものではありません。

むしろ、続けられている人ほど
「頑張りすぎない考え方」を身につけています。

ここでは、私自身の経験を通して見えてきた、
断酒が続く人に共通する考え方を紹介します。


完璧を目指さない

「絶対に失敗してはいけない」
そう思えば思うほど、プレッシャーは強くなります。

断酒は長い道のりです。

途中で揺れることがあっても、
仮に飲んでしまうことがあっても、
それは失敗ではありません。

何度か途切れることがあっても、
最終的に断酒が続けられれば成功です。

最初から完璧を目指すよりも、
最終的に続けることを大切にする。

この視点が、気持ちを軽くします。


一日単位で考える

「一生飲まない」と考えると、
あまりにも大きな決断のように感じられます。

けれど、

今日は飲まない
今日だけ飲まない
最初の一杯だけは飲まない

そう考えると、選択はぐっと現実的になります。

断酒は、
一日の積み重ねでしかありません。


「やめる」ではなく「距離を置く」

「もう二度と飲めない」
そう考えると、失う感覚が強くなります。

しかし、

今は距離を置く
自分にとって必要ないから選ばない

と捉えると、
気持ちはずっと自由になります。

これは禁止ではなく、選択です。


自分を責めない

飲酒の習慣は、
意志の弱さだけで生まれるものではありません。

ストレス、環境、習慣、脳の仕組み。
さまざまな要因が重なっています。

だからこそ、

「自分はダメだ」
とこれまでの自分を責める必要はありません。

これまで起こったことや、
うまくいかなかった経験を責めても、
回復の力にはなりません。

自分を理解し、
少しずつ整えていく。

そして最終的に断酒が続いていくことの方が、
はるかに大切です。


断酒を続ける力は、
強い意志ではなく、
やわらかい考え方から生まれます。

頑張るよりも、整える。
戦うよりも、距離を置く。

その積み重ねが、
無理のない継続につながっていきます。

これから断酒を始める人へ

最初のステップ

断酒を始めるとき、
特別な準備や強い決意が必要だと思う人もいるかもしれません。

しかし実際には、
大きな決断よりも、
小さな行動の積み重ねの方がはるかに重要です。

ここでは、私自身の経験から、
無理なく始めるための最初のステップを紹介します。


今日だけ飲まない

「一生飲まない」と考える必要はありません。

まずは、今日だけ飲まない。

それで十分です。

断酒は、
未来の決断ではなく、
今日の選択の積み重ねです。


飲みたくなる時間帯を変える

飲みたくなるタイミングは、
多くの場合パターン化しています。

仕事終わりの帰宅直後
夕食前後
入浴後
寝る前

この時間帯に何をするかを変えるだけで、
欲求は大きく弱まります。

例えば、

・帰宅後すぐにシャワーを浴びる
・炭酸水を先に飲む
・散歩に出る
・軽いストレッチをする

習慣の流れを少し変えるだけで、
衝動は静かに通り過ぎていきます。


代替となる飲み物・行動を用意する

「飲まない」だけでは、空白が生まれます。

その空白を埋めるものを用意しておくと、
継続はぐっと楽になります。

炭酸水
ノンアルコール飲料
温かいお茶
コーラやジンジャーエール

あるいは、

読書
入浴
軽い運動
音楽を聴く

大切なのは、
お酒の代わりになる「安心できる習慣」を持つことです。


環境を整える

家にお酒を置かない。
買い置きをしない。
コンビニに寄る習慣を変える。

環境を少し整えるだけで、
衝動的な行動は起こりにくくなります。

意志の力に頼るより、
環境を整える方が、はるかに現実的です。


断酒は、
大きな決意から始まるものではありません。

小さな選択を、
静かに積み重ねていくこと。

もし今日、
「飲まない一日」を選べたなら、
それで十分です。

それが、次の一日につながっていきます。

断酒は「我慢」ではなく「回復の過程」

断酒という言葉には、
「欲求と戦い続けること」
「一生我慢し続けること」
というイメージがつきまといます。

私自身も、最初はそう思っていました。

しかし、続ける中で感じるようになったのは、
断酒は戦いではない、ということでした。


自分を取り戻していくプロセス

飲酒していた頃、
私は問題を解決していたわけではありません。

不安も、怒りも、迷いも、
お酒で一時的に薄めていただけでした。

断酒をすると、
それらから逃げることはできません。

しかし同時に、
自分の選択や判断を、
しらふの状態で引き受けるようになります。

それは楽ではありません。

けれど、
少しずつ自分の人生を自分の手に戻していく感覚がありました。


本来の自分に戻っていく感覚

断酒によって、
人生が劇的に変わるわけではありません。

問題が消えるわけでもありません。

それでも、

思考がクリアになる
自分の判断に納得できる
日々を誠実に過ごせる

そうした積み重ねの中で、

「本来の自分に戻っていく」

そんな感覚が生まれてきました。


静かな安心感が育っていく

以前は、
どこか落ち着かない感覚がありました。

しかし断酒を続ける中で、
心の奥に静かな安心感のようなものが育ってきました。

特別な達成感ではありません。
劇的な幸福感でもありません。

ただ、

自分の選択に納得している
自分の人生を引き受けている

という、静かな感覚です。


断酒は、
楽になるための近道ではありません。

けれど、

自分と誠実に向き合いながら生きるための、
確かな土台にはなります。

戦い続ける必要はありません。

少しずつ整えていく中で、
人生は静かに変わっていきます。

👉 断酒を続ける中で見えてくる「納得して生きる感覚」については、こちらの記事でも詳しく書いています。

もし今うまくいかなくても

断酒を始めようとしている人、
あるいは続けている途中の人の中には、

思うようにいかない自分に、
落ち込んでいる人もいるかもしれません。

決意したのに飲んでしまった。
続けられると思ったのに、戻ってしまった。

そんな経験をすると、

「やっぱり自分には無理なのではないか」
「意志が弱いのではないか」

と、自分を責めたくなるものです。


失敗ではありません

断酒の過程で揺れることは、
珍しいことではありません。

習慣や依存は、
長い時間をかけて形づくられてきたものです。

それを変えていく過程で、
行きつ戻りつがあるのは自然なことです。

一度飲んでしまったからといって、
それまでの努力が無意味になるわけではありません。

それは失敗ではなく、
回復の過程の一部です。


回復には揺れがある

多くの人は、
一直線に変わっていくわけではありません。

良い日もあれば、
苦しい日もあります。

順調に進んでいるように感じる時期もあれば、
立ち止まっているように思える時期もあります。

その揺れの中で、
少しずつ前に進んでいきます。

回復とは、
波を描きながら進んでいくものなのだと思います。


再スタートは何度でもできる

もし今日うまくいかなかったとしても、
明日また始めることができます。

断酒は、

「一度失敗したら終わり」

というものではありません。

何度でも、
今日からやり直すことができます。

そして、

今日飲まなかった一日
今この瞬間の選択

それは確かな一歩です。


断酒は、
完璧にできる人だけのものではありません。

揺れながらでも、
迷いながらでも、
続けようとする人のものです。

もし今、思うように進めていなくても、
それは終わりではありません。

ここからまた、始めることができます。

まとめ|断酒は人生を取り戻す選択

断酒を続けて分かったのは、
人生が楽になるということではありません。

問題は起きます。
悩みも迷いも、これからも続きます。

ただ、違うのは――

それらを しらふの自分で受け止め、選択していける
ということでした。

飲酒していた頃、私は気づかないうちに、
現実から距離を置く時間を作っていました。

断酒とは、
その時間を手放し、
自分の人生を自分で引き受ける選択なのかもしれません。

それは楽な道ではありません。
けれど、納得して生きる道だと感じています。

そしてもう一つ、
断酒の道のりで私が思うことがあります。

途中で揺れることがあってもいい。
立ち止まることがあってもいい。

最終的に、断酒が続く人生にたどり着けたなら、
それで十分なのだと。

断酒は、完璧にできる人のためのものではありません。

迷いながらでも、
何度でもやり直しながらでも、
続けていこうとする人のものです。

もし今日、
「飲まない一日」を選べたなら、
それは確かな一歩です。

断酒は、人生を一気に変える魔法ではありません。
けれど、人生を自分の手に取り戻していく選択です。

そしてその選択は、
静かに、しかし確実に、
あなたの人生の質を変えていきます。

あなたは、一人ではありません。

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